No War!

150817_nara_original.jpg国際的な現代美術家、奈良美智さんは、2014年末に戦争をテーマにした画集「NO WAR!」(美術出版社)を上梓され、今回こんなインタビューに答えています。

奈良美智さんが「NO WAR!」という画集を出した理由【戦後70年】
投稿日: 2015年08月14日 13時10分 JST 更新: 2015年08月15日 23時55分 JST
http://www.huffingtonpost.jp/2015/08/13/yoshitomo-nara-no-war_n_7985930.html
【戦後70年】奈良美智さんがドイツで驚いた「敗戦国の歴史認識」
投稿日: 2015年08月15日 18時33分 JST 更新: 2015年08月16日 10時31分 JST
http://www.huffingtonpost.jp/2015/08/15/yoshitomo-nara-no-war2_n_7991432.html

ベルリンの壁が壊されてから、国会議事堂をガラスで作り、中にはユダヤ人の作ったアート作品をたくさん陳列して、私たちは忘れていません、ということをずっと伝え続けているドイツ。

そんなドイツは戦後ものすごい勢いで経済発展し、現在は近隣国から一番信頼される国となっています。最近でも、経済破たんしたギリシャを支援したり、ドイツはヨーロッパの実質的なリーダーとしての地位を確立しています。また、一般の国民の歴史や戦争に対する意識もとても高いそうです。

片や日本はどうでしょうか。アジアのほとんどの国からは信頼を集める日本も、一番近い国とは、信頼関係を築けていません。アジアのリーダーとなるには程遠いです。また、一般の国民はおそらく、普段から歴史や戦争について議論したり語ったりと言う機会はほとんどない、と言うのが実情です。

若いころから戦争を意識してきた奈良さんが、戦争の「からくり」に気づいたとき、大きなショックを受けたと言います。
「日本の経済復興っていうのは他の国で戦争があったからだったんだなって。朝鮮戦争やベトナム戦争のおかげ。大戦後のアメリカの繁栄と日本の経済復興は二人三脚だったんだよね。」
「心ある人たちは反戦歌を歌い、心ない人っていうのは、お金儲けるために大きな戦争を起こしたり、武器を作ったりしているんですね。」

「東京タワーって、鉄でできてるんですが、朝鮮戦争でスクラップになったアメリカ軍の戦車が使われてるんです。」
ってのも相当ショックですよね。

その大きなショックって、最近では、原発事故で
「国が言ってることと、やっていることが違う状況があったっていうのが、後からどんどんわかってきた。もともと不信感はあったんだけど、自分たち国民は政府の駒であるような感じとか、すごくないがしろにされてる感じを覚えた。」
多くの国民が感じたことと同じなのでは、と思いました。
東北の大震災や原発事故以降の流れ、原発再稼働とか安保関連法案とか、そうした世の中の流れを見ている時に、「ちょっと待てよ」と思って。このままだと、おかしくなっちゃうんじゃないかと不安をすごく覚えた。今まではわかってくれる人にだけ、わかってもらえばいいやと思ってて、自分が描いてきたものを、今だったら自信を持って人前に、「僕はこういうことを考えてきたんだよ」っていうふうに出してもいいんじゃないか、いや、出すべきなんじゃないかって思ったのがきっかけなんです。
            


昨年もカードで参加したPEACE CARD展、今年は東京展の原画展に参加します。

原画と同じポストカードを購入することが出来ます。
今年のテーマは「わたしたちはもう戦争をしません」です。
昨年以上に緊迫した状況の中で選ばれたテーマです。

よかったら、会場に脚を運んでいただけるとうれしいです。
また、PEACE CARD展は、カードで誰でも参加できるので、よかったらぜひ
「わたしたちはもう戦争をしません」
と言う想いを、カードに託して、参加してみてくださいませ。

会期 : 10月5(月)〜10(土)
会場 : MAYA2 東京都港区北青山2丁目10−26

展示テーマ「わたしたちはもう戦争をしません」

詳細はまた追って載せます。


            


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Photo credit: Lugranato (Own work) [CC BY-SA 3.0], via Wikimedia Commons

日本にも当てはまるかも!アメリカ人が海外に行かない3つの理由
投稿日: 2015年08月15日 14時23分 JST 更新: 2015年08月15日 14時23分 JST
http://www.huffingtonpost.jp/triport/trip-_b_7969406.html

イギリス人やオーストラリア人は、70%以上も所有しているのに、アメリカ人は36%、日本人に至っては24%しか所有していないもの、何だか分かりますか?

答えは、パスポート。

日本人の若者が海外に行かなくなったと言われて久しいですが、アメリカ人も海外に行かないそうです。その理由として

・「なんでもここにある」心理
・「海外は汚い」「海外は貧しい」「海外は危ない」

がまず挙げられるそうです。右の図を見ると、2015年度の世界一安全な都市に、東京が、3位に大阪が選ばれています。そんな日本人が、海外を危険だと思うのはわかるとして、アメリカって危険じゃないの?と、日本人は思いますよねぇ。
そんな日本人の眼から見れば、割と危険なイメージのあるニューヨークも、世界中から見れば、安全な都市10位にランクインしてるんですね。夜ふらふら歩いても平気だった台北より上なんだ!とちょっとびっくり。

日本人の学生が海外留学をためらう要因としては、「語学スキルの不安」と「金銭的な心配」が大きいそうです。どっちもわかります!

しかし、2012年までは「なぜ海外に行かないのか?」という問いに対して、多くの日本人学生が日本の便利さや治安の良さを理由として、「海外に興味がない」と答えていたそうで、これは問題です。

海外に興味がなければ、海外で今何が起きているか、何が問題なのかという点にも、興味がなくなってしまいます。海外に行きたいと思えば、その国の治安が気になりますし、治安が悪ければよくしたいと思うでしょう。その為に何ができるか?一人一人の力は小さいかもしれないけれど、それが集まれば、何かを変えられるかもしれません。

まず興味を持つ、それが大事なのではないのかなぁ、と思いました。
今の学生さんにとりあえず、語学的金銭的サポートをして、一人でも多くの若者が、広い視野で世界に羽ばたいていってくれることを望みます。

わたしも「語学スキルの不安」はなかなか消えませんが、「金銭的な心配」は何とか乗り越えて、常に海外に、目を向け、脚を向けて行きたいと思うのです。


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