先週、横浜美術館にポンペイ展に行ってきました。
すっごくよかった。
おハズかしながら、今回初めて知ったのだが、ポンペイって一昼夜にして灰に埋もれてしまったんですね。たった一昼夜でなんて!!
そして、灰に埋もれていたおかげで、当時のままの姿を、我々に見せてくれているなんて!!型どりと呼ばれる、犠牲者の型や、奴隷のつながれていた足かせなど、悲痛で残酷。
そうそう、フレスコ画って、名前は知ってたけど、内容は、よくわかってなかったのだ。生乾きの漆喰に描いた絵のことなのだ。
普通に2000年経ってたら、雨風にさらされたり、風化したり、建物が壊されたり、なくなっていただろうものが、そのまま残っていることに驚き。本当に色鮮やかなのだ。そして、当時のいろんなデザインが、今も十分通用するほど洗練され、技術的にもとっても高度だったことに感動。
お風呂もすごかった。大理石で、お湯が給水できて、床暖房も完備なんて、どこの高級マンション?見たいなお風呂なんだもん。
ただ、絵画を見てると、当時のブルジョワは「食べるために吐き、吐くために食べる」と言われていたそうで・・・その反面、奴隷たちはつながれ、自由も楽しみもなく、ただ働くだけで死んでいったわけで・・・
それに比べると、貧困や格差はまだまだあっても、それを「問題」としてとらえているんだから、まだまだ進化したと言えるし、2000年経ても、まだ問題はなくならないのか、ともいえる。
興味深い展示だった。
ポンペイ展公式サイト http://www.ntv.co.jp/pompei/