どこかに何かが残ってる

080120cafe6.jpg撮影・Casio EXILIM Z40(4枚とも)

manbowさんの日記を読んで、考えてしまった。

もしもわたしの存在が消滅したら、この場所はどうなってしまうのだろうと。



            


080120cafe5.jpg  ある日曜の夜の新宿。
  後であのカフェに入ろうね、とウィンドウに映る人影を眺めながら
  話しつつ寄り道。
 
  用事を終え、カフェに向かうと、あんなにいたお客はひとりもいなくて。
  まだ23時前の歌舞伎町。

  いったい何が起きたの?とあっけにとられつつオーダー。

  「先ほどまで貸し切りだったんです」
  まるで私たちの疑問を読み取ったかのような、簡潔な説明に、思わず笑顔に。

  途中、男性が現れて、わたしに会釈する。
  何事かと思えば、わたしの椅子の後ろの棚に忘れ物。
  ファイリングされた書類。よほど大事なものだったのだろう。
  ホッとした笑顔に、こちらも思わず笑顔に。

  どこかに何かが残ってる。人のいた場所には必ずかすかな足跡が。
     

080120cafe4.jpg
  クロカンブッシュ・クリスマス風味?
  主のいなくなったブログは、1月になっても春が来ても、
  ずっとクリスマスのままなのかもしれない。


080120cafe3.jpg
友人で、mixi仲間が二人死んでしまったという人がいる。
ひとりは不慮の事故、もうひとりは自殺。
主のいなくなったmixiなのに、その後HAPPY BIRTHDAYの文字までが踊る。

犯罪の被害者加害者のWebsiteのたぐいにはアクセスが殺到する。
家族も知らないようなそのページたちを、なぜか見知らぬ他人は簡単に暴く。


このページは、家族も大切な友人も知っている。
わたしに何かあれば、きっと彼らが処分してくれるだろう、と思う。

データはレンタルブログではなく、すべてが自分で管理してる
有料サーバ上のもの、だからこちらのサーバは11月に、
hiyoko.tvのほうは3月に更新して
一年分の料金を払い込まねば自然に消去されてしまう。

消えてしまったとしても、実は安心で(笑)
今まで作ってきたブログに関しては、すべてのバックアップがあるので
SBを設置できる知識のある人ならば、どこかにアップすることはできる。

また、htmlデータでも残っているので、cgiでブログとして
設置できなくても、そのままアップロードして、閲覧はできる。



といっても、何のために?



何年もかかって築き上げてきたものも、ボタン一個で消せる。
それなのになぜわたしはこんなにもこの場所に執着するのだろうか。

何のために人は自分の記録を残したがるのだろう。


確かなものが見つけにくい世界。人といつもつながっているようで、
実はいつもひとりぼっちでいるような世界。


けれど今コレを見てくれているあなたの心の中のわたしは
いつだってきっと永遠なのだと思う、思いたいのだ。
たとえログデータなんて消えてしまっても。


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