トリモノ帖

鳥に関するあらゆるコト。あらゆるモノ。

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孔雀〜ウィリアム・モリスの愛した鳥・5〜

080428peacock.jpgウィリアム・モリスのテキスタイル 
”Peacock” 内装用ファブリック 
アーサー・ヘイゲイト・マクマードゥ
1882年頃 木版刷り、木綿

上の画像が連続模様の一部。
これが繰り返されると下のような見事な模様に。
最初、わたしにはどう目をこらしても、孔雀に
見えてこなくて困っておりました。
どうやら赤を見ていたようです。
孔雀は白い色をして浮かび上がっています。
優雅な瑞鳥(=アルピナ)といった感じの
孔雀さんです。

花鳥風月の英国版とも言うべきアーツ&クラフツ
(アールヌーヴォー)ですが、デザインする人に
よって様々な個性が出ていて、見て行くごとに
面白くなってきます。



peacock.jpg
調べていたら、同じ名前でこんなテキスタイルも出てきました。

ウィリアム・モリスについて

    
   
A・H・マクマードゥはラスキン・スクール・オブ・ドローイングに学んだ後、
1875年に建築家として独立した。1877年「古建築物保護協会(SPAB)」
設立にあたって、モリスと関わるようになる。

マクマードゥは王立建築家協会(RIBA)の準会員であり、「家庭芸術産業展」
(1885年)に積極的に関わり、「芸術の復興と産業への応用協会」の支持者、
そして1888年にはアート・ワーカーズ・ギルドのメンバーとなった。

ラスキンとホイットラーの友人でもあり、1882年にはセンチュリー・ギルドを
創設。このギルドの目的は、室内装飾の全分野において製品を作ることであった。
「あらゆる分野の芸術品を手がけることで、それらは商売人ではなく
芸術家のものとなる」として、仲買人を排除し芸術家と購入者が直接的な
つながりを持てることを目指した。
2004年『ウィリアム・モリスとアーツ&クラフツ』展図録より
(大丸ミュージアム・東京・梅田)

2008/04/28 Mon
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