トリモノ帖

鳥に関するあらゆるコト。あらゆるモノ。

世界中の鳥好きさんに捧ぐ。
<< 巨大なくちばしで攻撃=「恐鳥」の一種、化石分析―600万年前、南米に生息 :: main :: 2010年9月12日 ラスコー洞窟の発見記念日 >>

致死率高い鳥インフル、人間に感染しやすい型に変異

恐ろしいことになりそうです〜

致死率高い鳥インフル、人間に感染しやすい型に変異 
asahi.com 2010年9月1日0時21分


人に感染すると6割近い致死率を示す高病原性鳥インフルエンザ(H5N1)が
インドネシアで豚に感染し、一部が人ののどや鼻の細胞に感染しやすいウイルスに
変異したことがわかった。
解析した東京大医科学研究所の河岡義裕教授らの研究チームは、致死性の高い
新型インフル出現に備え、豚インフルの監視の必要性を強調している。

河岡さんらはインドネシアのアイルランガ大と共同で、2005年から09年にかけて
3回、インドネシアの延べ14州で、無作為に選んだ702匹の豚の鼻汁や血液、
ふんなどを調べた。

05〜07年に調べた豚の7.4%から高病原性鳥インフルのウイルスが分離され、
分析すると、どの豚も近隣の鶏で流行した鳥インフルに感染していた。詳細に調べた
39のウイルスのうち、一つが人の鼻やのどの細胞にくっつきやすく変異していた。
08〜09年の調査では過去に感染していた形跡はあったが、ウイルスは分離されなかった。

これまで見つかった高病原性鳥インフルは人には感染しにくいが、人に感染しやすい
高病原性の新たなインフルの出現が懸念されていた。豚は鳥型インフルにもヒト型
インフルにも感染するため、豚の体内で、人に感染しやすく変異したとみられる。

高病原性鳥インフルは、豚では症状を起こしにくく、感染した豚は無症状だったため
気づかないうちに広がった可能性がある。

河岡さんは「高病原性で人に感染しやすいウイルスが知らぬ間に広がる恐れがあり、
症状がなくても豚のウイルス検査をきちんと実施すべきだ」と話す。

調査結果は米疾病対策センター(CDC)の専門誌「新興感染症」電子版で報告
された。(大岩ゆり)
edit

    このエントリーをはてなブックマークに追加