トリモノ帖

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野生トキのひな誕生!日本では40年ぶり!!

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画像:www3.nhk.or.jp
今日22日の環境省の発表によると、新潟県佐渡島で、野生のトキのペアに
ひなが誕生したのを21日に確認したそうです。
国の特別天然記念物であるトキ、それも野生のペアにひなが誕生したのは
日本では絶滅前に確認された1976年以来40年ぶりだとのこと!素晴らしい!!

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学名を「ニッポニア ニッポン」と言うほど日本的な鳥であり
18世紀・19世紀前半までは、この国ではごくありふれた鳥であったトキ。
国の特別天然記念物トキは、乱獲や環境の悪化で激減し、1981年には自然界から
姿を消していました。
そこで、佐渡市ではトキを繁殖させて自然に戻す取り組みが進められてきました。
しかし、2003年に野生最後の「キン」が死んで、日本産のトキは絶滅してしまいます。
(画像はキンのはく製)

その後、2008年からは、中国から譲り受けた個体を繁殖させて放鳥する取り組みが
始まりました。
今回ひなの誕生が確認されたのは、3年前に誕生したオスとメスのトキのつがいの巣で
放鳥から数えて3世代目となる「純野生ひな」の誕生となります。

国は「2020年ごろまでに佐渡島に220羽の野生トキを定着させる」との
目標を掲げており、現在、野生のトキは約150羽まで増えているそうです。

長年頑張って来られた関係者の方にとっては、本当に喜びの瞬間だったことでしょう。
長い間の努力が実り、本当にうれしいニュースです。
無事に成長しますように。そしてこれからもますますトキが増えて行きますように。


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