【展覧会】メアリー・ブレア展

090930_1851982.jpgここ数年で、こんなに感銘を受けた展覧会はありませんでした。
イラストレーションを志す人は必見の展覧会だと思います。

3年前のディズニー・アート展で、強く心に残ったメアリー・ブレア。
そう感じたのは私だけではなかったんですね。美術館側が衝撃を受けるほどの反響にこたえて開催されたたった一度の展覧会。それを見ることのできた幸運に感謝します。

色、そして形。ありとあらゆるイマジネーションの結果がそこにある。
メアリー・ブレアという人は、何という人なんでしょう。悔しいくらいの、そして到底かなわない才能を見せつけられて。


あの夢の国を作り上げた人。
実際には彼女が作ったモノほどアート性はなく、子供向けにはなりましたが、彼女なくしてはあの夢の世界はありえませんでした。

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メアリーの描いた水彩も、絵本の挿絵も、アトラクションのデザインも、すべてが素晴らしかったです。
彼女の描く子供の姿の愛らしいこと!!ダンスの絵がかわいくてかわいくて。あと、私はメアリーのオットの、リーの描いた水彩がとっても好きです。

ああホント、見られてよかった!!


September 27, 2009


              


メアリー・ブレア(1911-1978)

オクラホマ州生まれ。
カリフォルニアのシュイナード美術学院を卒業後、水彩画家としてそのキャリアをスタートさせる。
1939年にディズニー・スタジオに入社し、コンセプト・アートなどを担当。
その後、ウォルト・ディズニーらと共に訪れた南米への旅を経てその才能が開花。
「シンデレラ」(1950年)、「ふしぎの国のアリス」(1951年)、「ピーター・パン」(1953年)などで
カラー・スタイリストとして活躍。素晴らしい色彩感覚を活かして数々の功績を残す。
ディズニーランドの人気アトラクション「イッツ・ア・スモールワールド」のデザインも担当した。
また、絵本の挿絵や多くの広告デザインの実績なども残しており、特に挿絵を担当した絵本
『わたしはとべる』は現在も世界中で親しまれている。



メアリー・ブレア展
2009年7月18日(土)−10月5日(月)
東京都現代美術館 企画展示室 1F、3F

 この夏、財団法人東京都歴史文化財団 東京都現代美術館と日本テレビ放送網株式会社
日本テレビ文化事業団は、企画展「メアリー・ブレア展」を開催いたします。

 メアリー・ブレア(1911年−1978年)は、米国オクラホマ州に生まれ、大学在学中に水彩画家として
そのキャリアをスタートさせました。その後、幾つかのアニメーションスタジオを経て1939年に
ウォルト・ディズニー社に入社しました。
 そこでウォルト・ディズニー(1901年−1966年)と出会い、彼女の才能が開花。
「シンデレラ」(1950年)、「ふしぎの国のアリス」(1951年)、「ピーター・パン」(1953年)など
いくつもの作品のカラー・スタイリストとして、素晴らしい色彩感覚を活かした功績を残しました。
 アメリカでもまだ働く女性に厳しかったと言われる時代に、実に多くの作品に関わり、広く尊敬を
集めたのです。フリーとなった後は、絵本の挿絵、舞台や広告のデザインなどを数多く残しました。
さらに、ウォルト・ディズニーからの依頼でデザインした「イッツ・ア・スモールワールド」は
現在でもディズニーランドの人気アトラクションとして多くの人々に喜びを与えています。
 大人と子供の目線がミックスされ、見る人に純粋な喜びを与える彼女のアートセンスは
独特な魅力に溢れており、当時のディズニー作品のみならず、現在も多くのアニメーション作家に
影響を与え続けています。 彼女の作品は、2006年夏に東京都現代美術館で開催され好評を得た
ディズニー・アート展」で初めてその一部が紹介されました。
 その際、もっと作品が見たいという声が数多く寄せられました。それに応える形で、今回ご親族や
ウォルト・ディズニー・アニメーション・リサーチライブラリーをはじめとするたくさんのご協力を得て
たった一度だけ、彼女の人生を巡る展覧会としてご紹介できることとなりました。
 本展は、スタジオジブリ、および三鷹の森ジブリ美術館の全面的な協力のもと、アニメーション映画に
おけるカラー・スタイリストという、これまでにない視点でお送りする初めての展覧会です。
 本来は資料として保管され、アメリカ国外を出ることはめったにない貴重なディズニー初期アニメーション
におけるアート作品や、ディズニーランドのアトラクション・デザイン作品を中心に、大規模に一般公開
するものです。展覧会では2500点を越える膨大な作品群から精選した約500点の作品に加え、彼女の
生涯を様々な写真、愛用品、映像を通して時代の流れと共に分かりやすく展示します。
 ウォルトが信じたひとりの女性―。アメリカに生きた、奇跡とも言える彼女の才能にどうぞ触れてみて
下さい。この夏、皆さんにとってきっと忘れられない体験になります。



展 覧 会 名 メアリー・ブレア展
開 催 期 間 好評につき、会期延長決定!!
              2009年7月18日(土)−2009年10月5日(月)
              ※月曜休館(ただし7月20日、8月10日・17日、9月21日・28日は開館。
              7月21日(火)は休館。)
開 館 時 間 10:00−18:00(入場は閉館の30分前まで)
              好評につき、会期末の開館時間延長決定!
              9月25日(金)・26日(土)、10月2日(金)・3日(土)・4日(日)は夜8時まで開館!
              (入場は夜7時30分まで)
              ※5日(月)は夜6時まで開館
開 催 場 所 東京都現代美術館 企画展示室1F・3F 
              〒135-0022 東京都江東区三好4-1-1
              tel:03-5245-4111(代表)
観 覧 料 (税込) 当日券 大人・大学生:1,100円、 中高生:900円、 小学生:600円
              ※小学生未満無料


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