2014.08.22 Friday 20:14
陽菜ひよ子
光の電車が日用品を並べて作ったオブジェを照らして壮大なイメージを作り出すクワクボリョウタ。本展では小さなこどもの視覚世界を探求したインスタレーション≪10番目の感傷(点・線・面)≫や赤ちゃんの視覚世界を探求した新作を出品。暗い中を走る光る電車。電車が移動すると、照らし出される対象がどんどん変わっていく。
鉛筆やスポンジといった身のまわりにあるものの影が組み合わされ、壮大なイメージを浮かびあがらせる様子はこどもにも大人にも大きな驚きを感じさせてくれるでしょう。
制作協力/ 山口レイコ
開館20周年記念 MOTコレクション特別企画 クロニクル1995−
2014年06月07日(土)〜08月31日(日)
東京都現代美術館は、2015年3月に開館20周年を迎えます。
2014年度のMOTコレクションは、これを記念して3期にわたって特別企画を行います。
「開館20周年記念MOTコレクション特別企画」第1弾は、当館が開館した年1995年に焦点を当てます。
東京都現代美術館が開館した1995年は、阪神淡路大震災、オウム真理教事件などの大きな出来事が起こり、バブル崩壊後の社会不安が蔓延するなか、現在まで続く日本の文化的な流れの節目をなす年であるとしばしば指摘されてきました。現代美術の分野でも、新しい表現が次々と生まれ、それらを支えるインフラも少しずつ整備されるなど、ひとつの時代の転換点であるとみなすことができます。2部構成からなる本展示は、第1部で1995年前後に何が起こったかを、開館展の紹介も含め、収蔵品を中心に分析します。第2部では、1995年以降に活動を開始した作家たちの作品を、当館の若手作家コレクションを総括するものとして紹介していきます。1995年を起点とする歴史的な俯瞰図によって、当館の20年間の歩みを辿るとともに、現在進行形のシーンに対する視座を提示します。シンポジウムなどの関連イベントも開催予定。
展覧会のみどころ
1. バブル崩壊後の社会不安が蔓延するなか、阪神淡路大震災、オウム真理教事件が起き、戦後50年、インターネット元年など、日本の社会的・文化的節目としてこれまでも数々の論考により言及されてきた「1995年」について、 現代美術の分野において検証・展観する初めての機会です。