ロケットで帰省?

2014.08.22 Friday 20:14
陽菜ひよ子



2. 第一部では、この年の前後において、現代美術の分野でどのような表現が生まれていたかを、数々のキーワードとともに辿ります。第二部では、1995年以降に活動を開始した作家たちの表現を、当館の若手作家コレクションを通して概観します。1995年を起点とする歴史的な俯瞰図によって、当館の20年の歩みを辿るとともに、現在進行形のシーンに対する視座を提示します。

3. 「1995年」を多角的に検証するイベントも開催します。第1弾は、1995年をめぐる社会的・文化的状況と、表現の分野で起こっていたことの影響関係や同期性について、異なる立場からこの問題に言及してきた佐々木敦、椹木野衣、速水健朗、南雄介の各氏が討議するシンポジウム。第2弾は、この年に重要な活動を展開した会田誠、小沢剛、八谷和彦の各氏の鼎談により、作家の視点から「1995年」を振り返ります。


出品作家

第1部 about 1995
ホンマタカシ、都築響一、大竹伸朗、会田誠、O JUN、ヤノベケンジ、平川典俊、小沢剛、オスカール大岩、額田宣彦、小林孝亘、奈良美智、落合多武、杉戸洋、丸山直文、米田知子、燒恵里、
島袋道浩、八谷和彦、宮島達男、芦田昌憲、舟越桂

第2部 after 1995
小谷元彦、石田尚志、照屋勇賢、田中功起、名和晃平、加藤泉、加藤美佳、田幡浩一、小金沢健人、小泉明郎、Chim↑Pom、指差し作業員、竹内公太、伊藤存、金氏徹平、淺井裕介、冨井大裕、
森千裕、千葉正也、泉太郎、青木陵子、高木正勝

主催  東京都 東京都現代美術館
ミッション[宇宙×芸術] −コスモロジーを超えて
2014年06月07日(土)〜08月31日(日)

21世紀最初の10年が過ぎ、私たちをとりまく「宇宙」はますます身近なものになりました。研究開発の進むリアルな宇宙と、アーティストの表現としての内的宇宙は、パラレルワールド=並行世界として急速に拡張/集束しつつあります。本展では、2014年夏の宇宙ブームにあわせて、限りなく私たちの日常に近づく宇宙領域と、アーティストらによる内的宇宙を、個々のコスモロジー=宇宙論を超える多元的宇宙として呈示します。 日本において戦後すぐに始まったアーティストらの試みは、現代作品(パーティクル=粒子や宇宙線による作品、人工衛星によるサテライトアートなど)として展開を続けています。約10年にわたりJAXAが実施した『人文・社会科学利用パイロットミッション』*)など、世界的にも先駆的かつ意欲的な活動が試みられてきました。また近年、小惑星探査機「はやぶさ」帰還と同2号機打ち上げ、大規模な博覧会や展示施設のオープン、種子島宇宙芸術祭プレイベントなど、宇宙領域は社会的ブームとして活況を見せています。本展は、アートインスタレーション、人工衛星やロケットの部品(フェアリング)などの宇宙領域資料、宇宙にかかわる文学、マンガやアニメーションなどエンターテインメント領域、参加体験型作品の展示やトーク&イベントを通じて新たな可能性を探り、「拡張/集束する世界をとらえ、描写する」試みです。かつてのような異世界や理想郷としてだけでなく、本当の意味で「日常」となる私たちの「宇宙」について体験し、考えてみましょう。

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[Serene Bach 2.24R]