永井荷風のシングル・シンプルライフ

2008.04.05 Saturday 16:24
陽菜ひよ子の名刺や販促グッズ


Step3 フランスのエスプリと江戸の粋に学ぶ”お笑い”』
Step4 戦略としてのエロス 『妾宅』『つゆのあとさき』など
Step5 お笑いで、闘う 自虐お笑い芸人の元祖!?中期の辛口エッセイ

晩年にはシンプル・シングルライフを満喫した荷風ですが、それまでにはごくごく普通に悩んだりした時期もあった普通の人で、特に夏目漱石が英国で神経衰弱になったのに比べると、ごく楽に欧米に溶け込んだと思われているが、実は不眠症に悩まされていたというのは、けっこう新鮮でした。

わたしも多分、あまりに環境が急激に変わってしまうと、すぐに眠れなくなるし、お通じにも苦しんだりするほうなので、どこに行ってもすぐに眠れてピンピンしてるような人には、もしかしたらあまり共感できないかもしれません。

そしてエロスもお笑いも愛した。とっても人間らしい荷風。
彼は実は何度も結婚しているのですが、どれも長続きせず、(一番長続きした女性との付き合いが5年だったとか。)自ら結婚には向かないと悟ったようです。とはいえ、身の回りの世話をしてくれる女性の面倒を見たり、常に異性はそばにいた模様。

一番大切なのは、戸籍上、そして実際の住まいにおいても「シングル」を貫いても、心の中は常にシングルではなく、(若い)異性がそばにいるということも、シンプルライフには、とっても大切なのかもしれません。
恋をしていると、なんてことない日常がキラキラしますもんね。

Lesson3 夕暮れ時の散歩法
夕暮れ時の散歩。なんとなく足早に帰宅してしまいそうなこの時間、ゆったり散歩を楽しむ心のゆとりを持ちたいものだと思いました。

Lesson4 女性作家たちの荷風の愛し方
<女>荷風というべき荷風にあこがれた林芙美子と森茉莉。森茉莉は森鴎外の娘として知っていましたが、妹がいて、小堀杏奴というのに、これで「アンヌ」と読ませるのにおどろきっ。イマドキの若い両親の名づけのルーツは森鴎外だったのか!
そういえば、荷風も家をペンキで塗って「偏奇館(ぺんきかん)」と呼んでしまう強引さが素敵だと思いました。当て字みたいな漢字を使うのは、最近始まったことではないのですね。

そう考えていくと、時代を経ても、それほど人の本質は変わったりはしないのだなぁと思うのです。荷風が愛したシンプルなシングルライフは、きっと現代を生きるわたしたちのシンプルライフにもつながっているはずです。

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[Serene Bach 2.24R]