冒険王・横尾忠則 初公開!60年代未公開作品から最新絵画まで
2008.06.23 Monday 12:36
陽菜ひよ子の名刺や販促グッズ
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image[080601yokoo2.jpg]横尾さんの作品を見ていて、何となくダリを思い出しました。
シュールな作品世界を圧倒的な画力が説得力のあるものにしている、
と言うのが両者の共通点であるように思います。
そういう横尾さんは、以前にもこの世田谷美術館で見たルソーを敬愛していて
彼に対するオマージュとして、かなりの数の作品を描いています。
本展の第一章がまさにそれ。
ルソーと言えば「素朴派」と呼ばれ、正規教育を受けていないためか
デッサンに狂いの目立つ絵が多い事で知られています。
特に彼の自画像は、河岸に立つルソーが、周りに描かれた人物や船に比べ
大きすぎる事が指摘されてきましたが、正しい比率で描かれた絵、として
豆粒大にルソーを描き、さらに絵の上部には、元の絵でルソーが持っていた
パレットや筆をそのままの大きさで描いていて、思わず笑ってしまいます。
愛があるから描ける絵です。
その次には延々とY字路の絵が続き、この絵たちは怖いんですが引き込まれます。
そして、江戸川乱歩の小説で育った世代にはたまらない『冒険王』の世界。
ポスターの絵にも出てくる3人組が活躍します。
わたしとホセ・ソニオは生まれた年代は違うのですが、子供の頃に乱歩を読みあさったのは同じ。
乱歩を通過したかしないかで、のちのちの感性に、大きな差が出るように、近頃つくづく感じられるのです。
図書館で借りまくって読んでいて本当によかった。
その後アングラのイラストレーションの時代の絵が続き、細かい線画にため息。
(この頃には、閉館時間も迫って来ていて、焦りつつの鑑賞。うーん、もったいない。)
最後に同じY字路でも、思いっきり明るい温泉の絵画のオンパレードで、幕を閉じる展覧会。
一見同じような絵が何度も出てくるのですが、ちょっとずつ違ったり、何か新しい発見があったりして
見るものを飽きさせない、見る人まで冒険世界に引き込んでしまう、素晴らしい展覧会でした。
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