2014.06.12 Thursday 23:21
陽菜ひよ子
でも、実際に換算する時に「近い」のは"時間"です。
言うまでもなく、世の中で一番高いのは人件費です。
多くの人が"時間"を売って生活しています。
そんな中、友達に「時間をタダにしろ」というのがどれほどおかしなことかわかるかと思います。
さらに、"手に職系"技術者は一般的な雇用と異なり、時間+αによってその職業が成り立っています。
この+αこそが、その人ならではの"技術"。
同じ職種内には、様々な"技術"を持った人がたくさんいるのだから、"技術"はその業界内で仕事を得るための大事なもの。
買い手がクオリティ、オリジナリティ、値段などで比較検討するのはモノも"技術"も同じです。
例えば牛丼屋をオープンさせようとする時、吉野家や松屋の価格を参考に考えますよね?
もし無料、あるいは1杯100円で売ったとしたら、牛丼屋チェーン全体に影響が及び、低価格争いになって自分の首も絞めることになる。
赤字にしかならない価格でしか他社と争えないとなったら、業界全体で品質の低下も起こる。
儲け度外視で質にこだわって頑張っても、副職のない本職の方なら先ず生活から成り立たなくなってしまいます。
その業界で本職のプロとしてやって行きたいなら、なおさら価格には気をつけねばならない。
"技術"の市場原理も同じです。
プロの"技術"をタダにさせるというのは、その人がその業界で生きていくのに大事なものを軽んじる行為なだけでなく、業界全体にまで影響を及ぼしかねないことなんです。
無償や低価格でも引き受ける人がいることが広まったら、業界内での買い叩きも起こりかねない。
だから、あくまで「親しい間柄」で「特別な場合」に「好意」でする場合を除いて、プロの技術者は無償で仕事することを好まないのです。
またプロだからって、否。プロだからこそ、「ちゃちゃっとテキトーに」なんてできないんです。
プロとしてのプライドなどもありますが、いい加減なものが自分の仕事として広まるのは、その"技術"が売り物だけに避けたいのです。
だから好意の無償仕事であっても、殆どの方が有償の仕事と変わらない仕事をしていると思います。
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たくさん描く!ということ。 >>
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