2014.05.16 Friday 13:39
陽菜ひよ子
初日の3月26日(水)午前11時、午後2時より、イルフ童画館 館長、山岸吉郎氏によるギャラリートークを行います。
■多彩な武井武雄の世界を一挙紹介
<童画誕生 〜こどもへのまなざし〜>
大正11年、武井が表紙を描いた絵雑誌「コドモノクニ」創刊。「小さい子どもにこそ、一流のものを与えなければ」と、それまで童話の添え物でしかなかった絵に命を吹き込み“童画”として結晶させた。
<版画 〜ひろがる表現〜>
版画は武井の仕事の中で童画、刊本作品と並び3本柱の1つ。木版画を中心に、銅板や拓摺、自身で考案した技法など、多種多様な方法で版画作品を創りました。
<刊本作品 〜本の宝石、愛書鬼のライフワーク〜>
半世紀にわたり創作された計139冊の私家本。絵も文も武井のオリジナルで表現形式を毎回変え技法と素材を変化させています。制作数は300部を原則とし、記番書名入りで登録会員に直接頒布されました。今展では選りすぐりの60点を展示します。
<日常の愉しみ 〜掌の中の小宇宙〜>
絵画、刊本作品にとどまらず、アイディアを注いでデザインしたおもちゃやミニアチュール、陶芸などの多彩な作品を展示します。
■武井武雄(たけい・たけお)略歴
1894年(明治27年) 長野県諏訪郡平野村(現・岡谷市)に生まれる
1913年(大正2年) 県立諏訪中学校(現・諏訪清陵高校)卒業後、単身上京
1919年(大正8年) 東京美術学校(現・東京藝術大学)西洋画科卒業
1921年(大正10年) 絵雑誌「子供之友」その他に子ども向けの絵を描き始める
1922年(大正11年) 絵雑誌「コドモノクニ」創刊
1925年(大正14年) 東京銀座資生堂画廊にて初の個展「武井武雄童画展」を開催。「童画」という呼称が初めて用いられる.
1927年(昭和2年) 日本童画家協会を同志6人と結成
1935年(昭和10年) 小型私家本「十二支絵本」創始(刊本作品第1号)
1941年(昭和16年) 日本童画家協会解散