マグリット展(京都市美術館)
2015.09.21 Monday 13:57
陽菜ひよ子
image[150916_MG_8102.jpg]image[150916_MG_8091.jpg]京都駅に着いて、岡崎公園・平安神宮行きのバス停を通りかかったら
すごい人!で、え、まさかこれみんなマグリット展?とドキドキしつつ
地下鉄で東山へ。
徒歩10分だけど、ほとんど参道で、小雨の中歩いても全然気にならず。
混雑のわけがわかった。平日にもかかわらずとんでもなく混雑していたのは
マグリット展でも向かいの近代美術館のせいでもなく、マグリット展と同時開催で
会期が短いルーブル美術館展のせいだったのだ。
立派な美術館の入り口向かって右側がマグリット展、左側がルーブル美術館展。
左側は、雨の中外まで続く行列が続いていたが、マグリットはあっさり入れた。
マグリットは、今までに脚を運んだ展示で何度か目にしていたので
見たことある作品が結構な数あったせいか、何と1時間で見終わってしまった。
チェスの駒のようなのとか、切り絵細工のようなのとか、葉っぱのような木など
彼のお気に入りのモチーフが繰り返し現れるあたりは、すごく面白かった。
何かが何かに変わっていくその境界線が曖昧というのも興味深かった。
マグリットと言えば、やはり空と海、だよねってこと。
普通に依頼された肖像画でも、唐突に城壁のような石壁と、海と空がバックに
ドドーンと描かれていて、シュールすぎて笑ってしまった。
シュールといえば、顔が女性のヌードになってる絵は
最初に見た時は衝撃だったな、と思う。
今回初めて知ったのは、彼が戦時中の一時期、印象派的な絵や
フォービズムっぽい大胆な色彩や構図の絵(ヴァーシュ(牡牛)スタイル)も
遺していること。
周りから酷評されてすぐに取りやめたそうだが、確かにイマイチである。
そして元のテイストに戻してからは
水を得た魚のように作品を、これでもかと作り続ける。
やはりその作品は素晴らしい。
マグリットは幼少時に母を自殺で失くしていて、それがきっと作品にも
少なくない影響を与えているのだろうなー、なんてことも思いつつ。
意外だったのは、マグリットは例えばゴッホなどと比べれば
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