ただひたすら描く。

2013.03.10 Sunday 13:32
陽菜ひよ子




さて、タイトルの「オットについて」

オットを昔からよく知る人々(私を含む)からすると、信じられないような話だが、最近、オットは「アグレッシブ」とか
「粘着質」と評されることが多い。

オットが仲間たちと作ってる冊子に、仲間の一人からオットの人物像が紹介されたのだが
(全員持ち回りで誰かのことを書くようになっている)
「アグレッシブ」
という文字を読んで、私はこの目を疑った。(と同時に笑った)

また、スナップ写真に関して、先生から
「面白いものを撮ろうとすることに関して粘着質的なところがある」
と言われたのだそうで。それにも笑ってしまった。


しかし、ホッとした。
彼に対して一番懸念していた、一番彼に欠けていると思えた部分が、その「アグレッシブさ」であり「粘着質さ」だったからだ。


控えめで「僕はいいですよ」と人に譲ってしまう性質は、美徳ではあるが
ここぞというときにシャッターチャンスを逃してしまうのではないか
カメラマンという仕事には、ある程度の厚かましさ、ずうずうしさが求められる素養であるのは否めないからだ。

彼はたとえ、人(被写体自身への配慮や、撮影の障害になるヒト)に遠慮して、シャッターチャンスを逃したとしても
「そこまでして撮らなくてもいいんです」と涼しい顔をして笑っているような人なのだ。


けれど、そうした部分とは別の部分で、ちゃんと粘り強く前へ前へと出て
撮っているんだなーと感じて、ホッとしたのだ。


ただ、面白いものに対する粘着質さは、少しわかる気がした。
彼はどちらかというと夜型人間ではなく、すぐに眠くなる方なのだが、アブスタ(共通の仲間グループの名前)の
飲み会などでは、自分がいない間に面白いことがあると悔しいので、絶対二次会、三次会にまで出ていたからだ。


思えば、2007年11月21日(土)(たぶん)に初めて二人で会ったとき
彼は病み上がりで、当時就いていたSEの仕事について悩んでいた。
「僕はどうしても詰めが甘いと言うか、もう少し頑張れば、もっといいものが出来るに違いないのに
その一歩手前で、何となくあきらめてしまうんです」と言っていたのを今でもよく覚えている。

それが、本当に自分の好きなことだと、違うと言うことなんだな。

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