琳派 RIMPA展
2004.09.16 Thursday 16:14
陽菜ひよ子の名刺や販促グッズ
image[040903rimpa.jpg]近代美術館工芸館で『動物のモチーフ』を見た後は、近代美術館で開催中の『琳派 RIMPA展』を見てきました。
正直、少し前までは、日本画に興味がなく、琳派がいかなるものかもわかっていなかったのですが、会場内外に、老若男女、あふれんばかりの人たちで、みんなが図録を手にしているのに、この展覧会の人気のほどが伺われました。図録って、意外とそれほど買わないんですよね。でも、この展覧会に関して言えば、駅から美術館、工芸館へ行く途中ですれ違う人全員が持っていました!売り場の方によれば、「今回の展覧会は、会期中に入れ替えがありますので、2度見に来られない方は買われるのではないかと」とのことでしたが。それだけではないような気も?
さて、この展覧会が、どうしてこれほどまでに人気を集めているのか、この展覧会とはどういったものなのか。この展覧会は、今までの「琳派展」とは明らかに違います。まずは琳派、ではなくRIMPAという書き方に注目。この展覧会は、従来の琳派の固定観念にとらわれず、琳派の絵画と西洋の美術との間に共通性を見出そうとしているところに、特徴があります。
琳派の絵画の特徴のひとつは金彩の華やかさですが、クリムトの装飾的な絵画の中に、琳派を見ることはできませんか?ジャポニズムの画家、ボナールの絵画には、もちろん日本画の影響は多く見て取れます。あるいはマティス、ウォーホールなどと言った、およそ日本画とは対極にいそうなアーティストの作品の中にも、琳派と同じ精神を見出す事ができる、としています。
それを「なるほど、本当だ」と思うか、「それは無理があるのでは?」と思うかは、人それぞれで、それはどちらでも構わないと思います。わたしも、全面的に同意はしないのですが、おもしろい試みだと思いました。また、琳派の歴史は俵屋宗達から始まった事から、これまでの琳派展といえば、当然この宗達の絵から展示されることが普通だったのですが、今回の展覧会は、尾形光琳の絵から始まっています。なぜなら、琳派の絵の評価は、光琳の絵への評価から始まり、その後宗達、本阿弥光悦の評価へと広がっていったのです。
この展覧会では、まず光琳、次に宗達、光悦と見ていくことにより、琳派が再発見、再評価されていった過程を、現代の私たちも追体験できるようになっているわけです。作品に関しては、とにかくどれも素晴らしいです。図録のところでも触れましたが、途中、作品保護のためにかなりの数を入れ替え展示します。そろそろ、会期も終盤戦。前半行った人も、行きそびれた人も、ぜひ一度足を運んでみてくださいませ。
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