ウィリアム・モリスとアーツ&クラフツ展
2004.10.26 Tuesday 17:22
陽菜ひよ子の名刺や販促グッズ
image[041014wiliam_moriss.jpg]10/14(木)すっかり外は暗くなっても、デパートの催事は遅くまでやっていてありがたいです。東京駅の大丸ミュージアムで開催されていた『ウィリアム・モリスとアーツ&クラフツ展』を見て来ました。
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作品の展示と言う観点では、ちょっと消化不良的な感があるのは否めません。でも、今回は、モリスと言う人やその活動を、とても理解できたので、実り多い展覧会だと言えました。ただ、それならば、モリスの書籍を読んでもできることで・・・帰りのエレベーターで、知らない女性たちが「結局、本物を見てどうこうってものじゃないんだよね」と言っていたのに、納得。
展示のほとんどは、彼の代表的な作品であるテキスタイルのデザイン画と実際の生地で占められているのですが、生地の柄の一部が大きく描かれていたり、見覚えある柄の古い生地が掛けられているだけで「なんてすごいんだろう!」と感動する類のものではないのです。だからといって、モリスの作品がよくない、とうのではもちろんありません。彼の作品は、生活の中に取り入れてこそ、その価値を発揮するものだし、彼が目指したのは、そこにあるのですから。
むしろ、この展覧会で見るべきは、陶芸や金属細工のほうかもしれません。こちらは本当に素晴らしく、職人の技を感じました。1997年にも、モリスの回顧展が開かれて、当時関西在住だったわたしは、京都の美術館に足を運びました。そのときよりは、ずっと深くモリスを理解できたように思うので、進歩はあったかな、と感じます。展覧会は、見る側の受け入れ姿勢もとても大事だと、最近特に思います。
以前に『万国博覧会の美術』と言う展覧会のところでも触れたのだけど、19世紀、明治維新の頃には、工芸は美術とは認められておらず、美術(fine arts)とは、「絵画」「彫刻」「建築」のみであり、それ以外は認めない、と、きっちり線引きがされていたのでした。
そんな中、世紀末に起こった「アーツ&クラフツ運動」は、今までにはなかった新しい美の世界を提唱していきます。ちょうど、産業革命で、工業化が進み、何でも機械化が進むと、今までは、庶民には手に入らなかった新品の洋服なども、廉価で買うことができるようになります。それまでは、新しい服を仕立てると言うことは、非常に高価であり、限られた特権階級だけに許されたことでした。一般庶民は、古着を着るのが普通でしたので、新しい洋服に袖を通す事ができるのは、まるで夢のようではありました。
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