「蹴りたい背中」 綿矢りさ

2005.11.11 Friday 13:57
陽菜ひよ子の名刺や販促グッズ


image[keritai.jpg]言わずと知れた19歳最年少の芥川賞受賞の超ベストセラー本である。この本に関しては、賛否両論あると思うけど、わたしは思わずうなってしまった。とにかく、すごい、と思った。綿矢りさの才能に。

内容は、クラスのあぶれものの女子高生と男子高生の交流、みたいなものなので、取り立てて読みたいテーマではない。読み終わって、感動のあまり胸が震えると言う物語でもない。誰もが読んでおもしろい、という本ではないだろう。

けれど、誰もが持つ心の中の小さな機微を、正確にすくい取って、それを表現することに関しては、まさに秀逸だと思う。これは話題作りのために選ばれただけの作品ではない。この作品をつまらない、と感じる人はきっと、文学に娯楽を求めているのかも知れない。「こんな作品で芥川賞が取れるなら、自分にだって書ける」という人がいるなら、書いてみるといい。絶対に書けやしないから。

「芸術」としての「文学作品」である、これは。芥川賞は新人賞ではなく「純文学」のための賞なのだから。


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