【展覧会】特別展「和田誠の仕事」

2010.11.08 Monday 13:45
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依頼されたモノを、最短の時間で最高のものに仕上げる。それが商業イラストレーターの仕事なんですね。100点だったり50点だったりむらがあるより、毎回80点のほうがいい、そんな風にも言われます。

コレが画家だったら、途中でしばらく置いてから描き直したり、本番に入る前に何度もモチーフを考えたり、習作をしたりと、すっごく時間をかけて100点を目指すのかもしれません。

いわゆる美術展で画家の絵を見ると、圧倒的に油彩が多いですが、イラストレーターで油彩を使う人は少ないです。今回和田さんも、一連の映画のイラストを、”油彩風に”アクリルで描いてます。

博物館の人が
「アクリルで油彩風に描いてるんです。なぜなら・・・」
と話してるときに思わずオットに
「油彩なんて時間がかかって仕方ないよね」
と話してたら、突然
「その通り!!」
と博物館の方に突っ込まれて、ドキッとしたんですが(笑)

油彩は時間がかかるんです。乾かないから。特に描きあげてすぐに印刷に回さなくてはいけないイラストレーションで油彩はあり得ない。だから、速乾性のアクリルがよく使われるんですね。

そのほかにも、前から、和田さんが色指定の人で、完璧だと言う話は聞いていたんですが、それも具体的に見られて楽しかったです。
色指定と言うのは、和田さんがモノクロの線画だけを描いて、どこにどの色を載せるかを、色番号で印刷所に指定することです。

今はWebで文字などに色しているをする方も多いので、ご存知の方も多いでしょうが
色はCMYKの数値で指定します。C=シアン=青 M=マジェンタ=赤 Y=イエロー=黄色 K=黒。その数値のバランスで色が決まるんですね。

しかし、今はPCのソフトを使えば、簡単にわかる色も、和田さんの頃はそんな便利なモノはありませんでした。その頃に頭の中で色を計算できた和田さんは、やっぱり天才だ!と思わずにはいられません。

そういったことを学ぶために和田さんは、印刷所でアルバイトをしていたこともあるそうです。また、映画が好きで、映画のイラストを描いて、映画館に自分の絵が飾られるのがうれしくて、すでにプロだったのに、無償で映画館のイラストを10年近く描いていたり、レストランのロゴを、数回の食事代で作ってしまったりと、こんな大御所も無償でお仕事したことが、そんなにあったんだなーと、驚いてしまいました。

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