【映画】『メメント』

2010.06.29 Tuesday 21:48
陽菜ひよ子の名刺や販促グッズ



さてさてやっぱり、この手の映画は夫のおススメ。面白かったです。

時系列に見れば、なんということのない話ですが、物語を逆回しで見せることで、謎が明らかになって行くと言う斬新なアイデアの光る作品。

主人公は、妻を強姦&殺された時の衝撃で、10分前の記憶が消えてしまう障害を抱えるようになります。なので、この映画はまず、結末から入って、10分分逆回しにして、それから、さらに10分前に戻り、主人公がすでに忘れている10分前の出来事を、観客も一緒に体験することができ、だんだんと謎が明らかになって行くと言う仕掛け。

普通の人にとっては謎でも何でもないのですが、主人公は記憶が消えているので、過去の出来事は主人公にとっては、すべて謎で、手掛かりは自分の残したメモと、体中の入れ墨だけ。

途中にはモノクロの部分が挿入されていて、主人公はサミーと言う記憶障害の男について電話で淡々と語ります。
これは、結末よりも過去の話で、時系列順に言えば、最後からどんどん時間をさかのぼって行くカラーシーンと、一番古い過去から時系列に沿って進むモノクロシーンが、ラストシーンで、結びつくようになっているわけです。

これはまぁ、映画の技法について話していますが、ストーリーについては、ネタばれになるので言及しません。

難しい映画です。私もまだ一回しか見ていませんが、もう一回くらい見ないと、理解できないかもしれないです。いろんな人が語っていますが、主人公は障害があるけれど、どんな人も、多かれ少なかれ、自分で造り変えた記憶を正しい記憶と信じて生きているものなのでしょう。
そんな記憶のあいまいさや、不確かさが、この映画でのテーマなのかな、と思います。

たとえば、この映画を私は面白いと思いましたが、このブログに「面白くなかった」と書いたとしたら、長い年月ののちには、「ああ、自分はこの映画は面白くなかったんだ」と思うでしょう。それが「本当のこと」となるわけです。


主人公と、主要人物のテディとナタリーが全員うまくて、見ているときも、見終わってからも、いったい誰が正しくて、何が真実か、やっぱりわかりません。
一応、こういうことなんだな、と自分なりの解釈はしましたが、それが正しいかどうかは謎。


「それでいい」映画なんでしょうね。



[9] more...
-
-


<< 【映画】『CUBE』
6月のおまとめ >>
[0] [top]


[Serene Bach 2.24R]