イギリスの国鳥・ヨーロッパコマドリ(世界の国鳥・6)
2009/03/01 Sun 09:24
陽菜ひよ子
ところで、コマドリのロビンという英名ですが、かつては
英語で「レッドブレスト」(redbreast、「赤い胸」の意)と
呼ばれていたそうです。15世紀には種の名前に人名を当てることが
はやり、「ロビン・レッドブレスト」(Robin redbreast)となり
さらにそれが略されて「ロビン」(robin)となったのだそうです。
単にロビンというと、ヨーロッパではこの鳥を、アメリカでは
コマツグミ(アメリカン・ロビン)をさすのだそうです。
* * * * *
ヨーロッパコマドリは民話や童謡などによく登場します。
日本では漫画『パタリロ!』の中で歌われる歌
♪だ〜れが殺したクックロビン
で有名なクックロビンとはこのヨーロッパコマドリのこと。
もともとは、イギリスの童謡『マザーグース』の一節です。
『誰がこまどり殺したの?』 (Who killed Cock Robin?)
ミソサザイと結婚したヨーロッパコマドリがスズメに殺され
鳥たちに葬式を挙げてもらう童謡。邦題は「誰が殺した
クック・ロビン」とも。
ミソサザイと対で登場することが多いのですが、かつては
それぞれオスのみ、メスのみだと思われていて「神の雄鳥」
「神の雌鳥」として夫婦とみなされていたのだそう。
クリスマスのモチーフとしてよく描かれますが、英国では
ヨーロッパコマドリが新年の魂を宿し、ミソサザイが
旧年の魂を宿しているとされているからだそう。
特徴的な赤い胸に関する言い伝えもあります。ヨーロッパ
コマドリはもともとは全身茶色一色でしたが、十字架に
架けられたイエス・キリストの痛みを癒すために側で歌を歌い
(あるいはいばらの冠を外そうとして)イエスの血に
よって胸が赤く染まったのだそう。
悲しくも美しい言い伝えですね。
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