2017/01/30 Mon 01:17
陽菜ひよ子
〜Lenda do Galo de Barcelos〜
この話は16世紀のこと。
ある日、この地に一人のガリシア人が通りかかり、宿をとります。
ちょうどこの当時、町では盗みが横行し、なかなか泥棒がつかまらない。なんの因果でか、このガリシア人に容疑がかかり逮捕されます。
男は無実を訴えるのですが誰にも信じてもらえず、とうとう絞首刑を言い渡されます。
聞き届けられる最後の願いとして、男は自分にその判決を言い渡した裁判官を訪ねたいと言います。町の名士を集めて宴を開いていた裁判官に男は再度自分の無実を訴えますが、居合わせた誰もがこれを聞いても信じはしませんでした。
テーブルの上に載せられている丸焼きの雄鶏のご馳走を目にした男は言います。
「明日の朝、刑に処せられる時、わたしの無実の証として、この丸焼きの雄鶏が鳴きだすだろう」
これを聞いた人々は大笑いしますが、それでもその雄鶏の丸焼きのご馳走に手をつけないで、明朝まで置いておくことにします。
翌朝、処刑の時間が来たとき突如として、テーブルに載っていたご馳走の雄鶏が起き上がり、「コケコッコー!」と鳴いたのでありました。
裁判官は即座に男の無実を悟り、自分の判決を翻したのでした。
数年経ち、ガリシア人の男は再びバルセロスに立ち寄り、自分の信仰に応えてくれた聖母マリアとサンチアゴを讃えるために十字架を掲げる石碑を建てたということです。その石碑は現在もバルセロスの町に残っています。(spacesisのポルトガルよもやま話その66:バルセロスの雄鶏・ガロ(Galo))
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