トリモノ帖

鳥に関するあらゆるコト。あらゆるモノ。

世界中の鳥好きさんに捧ぐ。
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コノハズクとブッポウソウ

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manbowさんの『◇ 左螺子式 ◇ばーど すとらいく』より拝借。
ある日遭遇したこのフクロウのふくちゃん。
この子は一体何者?
もしかして愛知県の県鳥であり貴重な鳥のコノハズクでは?

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鳳来寺山はコノハズク生息の地として有名らしいのだけど
その麓に鳳来寺山自然科学博物館というのがあって
館内には彼らの剥製が揃っているということで見に行く。

一番わかりやすいコノハズクとオオコノハズクの違いは、ズバリ
「目の色」なのだそうだ。人間で言う白目の部分の色が
コノハズクの目は黄色で、オオコノハズクの目は橙色。

ふくちゃんは、確か目の色は橙色だったので
オオコノハズクで間違いないなかろうということに。

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屋外で飼われているオオコノハズク。
細長くなってるのは威嚇のポーズ・・・だけどかわいい。

成鳥になると頭の耳のようなものがピンッとなるようだけど
まだ小さめな耳だったふくちゃんは、やっぱりまだ子供だったのかも
という結論に。

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こちらはコノハズクの剥製。
まんぼーさん曰く「想像以上に小さかった」そうだ。
そんなに大きくないオオコノハズクに「大」がつくのは
コノハズクがすごく小さいからなのだ。

さてココからがタイトルの本題『ブッポウソウ(仏法僧)』

コノハズクは「ブッ・ポー・ソウ」と鳴くこともよく知られているけれど
長い間この鳴き声は別の「ブッポウソウ」という鳥の名前だと思われていた。
(だからこの名前がつけられているわけだ)

仏法僧は実際は「ゲッゲッゲッ」と鳴き、コノハズクこそ
「ブッ・ポー・ソウ」と鳴くというのが、昭和10年6月、NHKの
鳳来寺山での鳴き声の全国中継放送で判明したのだそうな。

ということで区別するため

「姿の仏法僧」→ブッポウソウ
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「声の仏法僧」→コノハズク (目が黄色いでしょ)
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としているようだ。 ややこしいよねぇ。
『姿の仏法僧』ってのが微妙にわかりにくいと思うのはワタシだけ?

ちなみにこの博物館では、録音だがコノハズクの鳴き声を聞くことが出来るそうだ。
ところでオオコノハズクはなんて鳴くんでしょね。
・・・どうでもいいか?!


愛知県の県鳥がコノハズクというのはすっかり忘れていたワタシ。
そういえば47都道府県には全部県鳥がいるはずなのだよね、そーだよね。
ぽつぽつ調べてみましょかね♪


2009/02/03 Tue
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