トリモノ帖

鳥に関するあらゆるコト。あらゆるモノ。

世界中の鳥好きさんに捧ぐ。
<< 愛鳥家専門誌 ALL BIRDS(インターズー) :: main :: とりぱん (ワイドKCモーニング) /とりの なん子 (著) >>

真っ黒なニワトリ「アヤム・セマニ」は腹黒い?

Ayam_cemani.jpg真っ黒な鳥。
と言ってもカラスではなく、ニワトリである。

このニワトリ、血液以外はすべてが黒い。
足、爪、くちばし、そして舌、とさか、肉髯にいたるまで黒。肉、骨はおろか内臓までも黒い。
ヒナも真っ黒だが、タマゴだけは普通の鶏と同じくピンクを帯びた白っぽい標準サイズ(45グラム)。

体重は雄鶏で2〜2.5キログラム、雌鳥は1.5〜2キログラム。フツーのニワトリよりやや大きめ。
インドネシア原産の希少な品種で、「家畜界のランボルギーニ」と呼ばれている。

非常に高額で取引され、地元の人の口にも滅多に入らず、おおむね儀式などに持ちいられ、その黒い肉には神聖な力が宿るとされているそう。

アヤムはインドネシア語で「ニワトリ」を、セマニはジャワ語で「完全な黒」をそれぞれあらわし、インドネシアのジャワ島に起源をもつ。
この鳥を食べると魔術的な力を与えられると言われているそうで、緑を帯びた光を反射させる艶つやした漆黒の羽毛を見ると、それも本当のことなのではないかとうなずける。

アヤム・セマニは大変頭がよく、好奇心旺盛で運動神経も良いらしい。
危険を察知する能力にも優れて、集団で行動するそうだ。
もしかしたら、本当に腹黒いのかもしれない。。。
edit

    このエントリーをはてなブックマークに追加