アトピーの夫を持つヨメの心得。

ありがたいことに、Amazonその他で、好意的なレビューを頂いている本書「アトピーの夫と暮らしています」ですが
公開されているレビュー以外にも、私の元には、特に同じような境遇の「アトピーの夫を持つ奥さま」からのメールが届きます。

そういう方々にお返事を書いていて感じたのは、もしかしたら、こうしてメールを送って下さる方以外にも
同じように感じている方がいらっしゃるのではないかと。

そこで、メールをくださった方の個人情報に配慮しつつ、私の書いたお返事を
コチラにも載せてみようと思います。
このブログをお読み下さる方に、何かしらの癒しや慰めになってもらえたらうれしいです。


                  


よくメールを頂くのが、アトピーと言う病気を理解していなくて、何の配慮もせず
夫のアトピーの悪化を招いてしまったことを、ずっと悔やみ続けている、というお話。

また、アトピーの悪化で苦しむ夫の気持ちを理解せず
傷つけるような言動をしてしまったことを、やはり悔やみ続けているというお話など。

そのお気持ちはとてもよくわかります。

私自身、本書にあるように、結婚して二年半は、夫のアトピーには全く配慮していませんでしたから。

そして、彼のアトピーが悪化した時は、すごく後悔したし、そのことでずっと自分を責め続けてきたので。

でも、いろいろ考えた結果、こう思うようになりました。
どんなに自分を責めたところで、時間は戻らないし、大切なのは未来なのではないかと。

だって、こう書くとショックを受けるかも知れないけれど、アトピーとの闘いって、すごく長期戦なわけです。
何年も、もしかしたら、何十年も続くんです。
その間、ずっと夫のことを支え続けて行くわけです。

悪化するたびに自分を責めていては、とても身が持ちませんよ。

最初の数年、ちょっと配慮が欠けたからと言って、それが何だって言うんでしょう?
この先、頑張って支えていければそれでいいのでは?
きっと、孤独にアトピーと戦う夫たちにとっては、それだけで十分なのでは、と思います。


時には、ついつい相手を傷つけることを言ってしまうことだってありますよね。
でも、お天気に晴れの日も嵐の日もあるように、人間だってそんなに安定したものじゃありません。
支える側が不安定になることだってあります。

支えてるんだから、不安定にになっちゃいけないんだ、なんてなったら
今度は支える妻の方が、病気になっちゃいますよ。

本当の本当に決定的に夫を傷つけて、もう一緒にいられないような、そんな関係になっているならまだしも
ただ自分の中でうじうじ後悔しているだけなら、そんな気持ちは捨てちゃっていいんじゃないかって思うんです。


男性は、自分に持病や弱点があるということを、人に知られたくないという想いがある様ですよね。
だから、孤独に陥りやすいのかな、と思います。

また、アトピーに関しては、女性の患者さんも出来れば隠したいという方が多いようです。

そんな中、アトピー患者さんとっては、たった一人だけ自分のことをわかっていてくれる家族の存在こそが
一番の支えや癒しになるはずです。
そう信じて、あまり気負わず、頑張って行きましょう。


                  


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