加山又造 全版画展

050627kayamamatazou1.jpg6月15日(水)から27日(月)まで、日本橋高島屋で開催されていた加山又造の版画展に行って来ました。

27日(月)最終日、会場前で、案内を何となく読んでいると、見知らぬおじいさまより声をかけられました。「いいから、一緒に来なさい。僕と一緒なら、ただで入れるから、ね?ほら、いらっしゃい」考える間もなく、おじいさまに手を引かれ、会場入り口へ。どうやらおじいさまは、一枚で数名有効な招待券をお持ちのご様子。「二人ね」と受付嬢に声をかけると、うやうやしくお辞儀をされ、連れ立って会場内へ。すると、おじいさまは「んじゃ、あとは好きに見ればいいから、それじゃ」そう言い残し、何処へともなく、立ち去られたのでした。あわててお礼を言ったのですが、果たして間に合ったのかどうかと言うくらいの早業・・・・なんという粋な方でしょう。出逢いが20年早かったら、恋に落ちていたかも。(いえいえ今でも?)→お呼びでない。。。    
    
加山又造は現代日本画壇を代表する日本画家で、昨年惜しまれつつ世を去りました。もちろん、主としては日本画を描いて来たわけですが、版画にも強い興味を持ち、様々な技法を試みる事に力を注いでいたそうです。

アクアチント、メゾチントなど、様々な版画の技法を駆使して、作り出される世界は、絵画とはまた違った魅力があって、見応え十分でした。今までは、筆で描くことしか考えて来なかった私ですが、版画をする人と知己を得た事もあり、なんだか版画にとても興味津々となっています。いつかチャレンジしてみたくなりました。


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