【映画】『ショコラ』


さて、デップさまです。
『スウィーニー・トッド』は、どうしても好きになれなかったので、お口直しにと選んだこの映画。

大正解!!

まず、しょっぱなから、村の映像の美しいこと!!赤いマントを着たヴィアンヌ母娘の姿。ヴィアンヌの作り出すショコラはキラキラとまばゆいばかりです。

その美しい村になじむよう、ヴィアンヌは奮闘。しかし、それをはばむレノ伯爵。
ヴィアンヌの自由な精神の象徴がショコラ。
レノ伯爵が憎む堕落への誘惑の象徴もショコラ。


その勝利はいかに?


我らがデップさまは、今回登場自体は少ないのですが、実に印象的で、カッコよすぎます!!

代々伝わる秘薬としてのチョコレートを、旅をしながら、え続けるヴィアンヌ。彼女も自由ですが、行った先の町では、きちんと店を出し、町に溶けもうとします。けれど、さらに自由な流浪民のルーは、家すら持とうとしないのです。
デップさまは、こうしたアウトローを演じても、なんだか気品があるのですよね。

そうそう、ヴィアンヌは、赤が好きなようで、唇もハイヒールも赤。赤いニットやストールなどもよく身につけています。何より、ヴィアンヌが母と旅したときも、今、娘のアヌークと旅する時にも身につけるマント。

その赤は、チョコレートに入れるチリペッパーの色を、表現してるのかなぁ?と思いました。


この物語の舞台はフランス。フランス国旗の色は、青が自由、白が平等、赤が博愛(友愛)を象徴しているそうですね。誰にもやさしく手を差し伸べるヴィアンヌには赤が似合います。

ジュリエット・ビノシュはまさにはまり役。彼女以外にこの役をやる人を、想像できません。それと、アルマンド役のジュディ・デンチが圧巻。


宝石のようにきらきらした、幸せになれる映画でした。



デップさま画像がいっぱい









『ショコラ』(Chocolat)
2000年のアメリカ映画。
ジョーン・ハリスの同名小説を映画化。

監督 ラッセ・ハルストレム
製作総指揮 アラン・C・ブロンクィスト
メリル・ポスター
ボブ・ワインスタイン
ハーヴェイ・ワインスタイン
製作 デヴィッド・ブラウン
キット・ゴールデン
レスリー・ホレラン
脚本 ロバート・ネルソン・ジェイコブス

出演者 ヴィアンヌ:ジュリエット・ビノシュ
アヌーク:ヴィクトワール・ティヴィソル
ルー:ジョニー・デップ
レノ伯爵:アルフレッド・モリーナ
アルマンド:ジュディ・デンチ
カロリーヌ:キャリー=アン・モス
ジョゼフィーヌ:レナ・オリン
セルジュ:ピーター・ストーメア
アンリ神父:ヒュー・オコナー
オデル:レスリー・キャロン
ギョーム:ジョン・ウッド
リュック:オーレリアン・ベアレント・ケーニング

音楽 レイチェル・ポートマン
撮影 ロジャー・プラット
編集 アンドルー・モンドシェイン

配給 ミラマックス(米)
    アスミック・エース/松竹(日)
公開 2000年12月15日(米)
    2001年5月28日(日)
上映時間 121分
製作国 アメリカ合衆国、イギリス
言語 英語  フランス語
製作費 $25,000,000[1]
興行収入 $152,699,946[1]



※ここから先は、軽いネタばれです。



メイキングで、スタッフや出演者がみんな「この映画は『おとぎ話』だ」と言っていますが、本当にその通りなのでしょう。

テーマとしては、道徳や戒律と、享楽との戦いで、人は楽しむことも大切なのだ、と、享楽の勝利でハッピーエンドになっています。けれど実際は、排他的な人々の心を溶かすのは、なかなか難しいものなのかもしれません。


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