ジョン・レノン・スーパーライブ2005

10月7日(金)に武道館でのライブに行って来た。私のお目当ては当然、吉井さん。
吉井さんは「I'm Losing You」「Woman」「(Just Like)Starting Over」の三曲を歌った。どれもいい曲で嬉しかった。吉井さんは相変わらず、セクシーでかっこよく、「Yoshii Lovinson、変な名前ですみません。 変な名前なんで、これを最後に、本名に戻します」 と、笑いと歓声を取りまくっていた。 ついでに翌日が誕生日だともさりげに宣伝(笑) さらにその翌日は、ジョンの誕生日。どうせなら、日曜の夜にライブやれば良かったのにね。

それにしても、吉井さんのMCはよかった!!他のみんなが平和的なことを言ってるのに、吉井さんは 、「Woman」のメッセージについて「男にとっての一番の成功とは、女性を幸せにすることだ」なんて語ったりして・・・・ ただでさえ、会場内の声援独り占めの感があったと言うのに、ファンはみんな、萌え萌えになってしまっていたに違いない。

奥田の民ちゃんは、黙ってるとただのオッサンなんだけど、歌うとめちゃかっこいい。 「A Hard Day's Night」「Dizzy Miss Lizzy」をノリノリで歌っていた。ビートルズ愛用のギターを抱えて。あとラストで、みんなの先頭に立って「Happy Xmas(War Is Over)」を歌ったのが良かったなぁ。

でも誰よりも圧巻は、キヨシローでした。さすが。超派手なマントで現れて、しかもお付の人に脱がせてもらって、最後に着せてもらって、なぜか肩をポンポンと叩かれ、(ねぎらってもらってるのか?(笑))笑いを取ったものの、歌は最高。他のみんなは、英語で歌ってたのに、キヨシローだけは、独自の解釈で、日本語に訳した「Imagine」を歌った。それが、どうしようもなく心を打って、涙があふれてきた。

オノ・ヨーコは、昨年現代美術館の個展に行って、かなり感動したんだけど、パフォーマンスは怖かった。なんというか、やっぱり前衛アーティストって、どっか壊れてるんだな、と言う感じだ。 あとはLOVE PSYCHEDELICO、Puffy、Bonnie Pink、小柳ゆき、とっても懐かしい杉真理(バカンスはいつもレ〜イン♪)よく知らないけど、曽我部恵一、押葉真吾、 ナレーションに小泉今日子、プレゼンターに宮本亜門と言うメンバー。 女性ボーカルの豪華競演と言う感じだけど、小柳ゆきが一番うまいって思った。オノ・コードと言うライトをみんなで最後に点灯したんだけど、光の海みたいで、
すごくきれいだった。感動的なライブでした。

途中、ジョンとヨーコの生活を撮影したVideoが流れていたんだけど、「ずっと一緒に年を取って行こうよ。僕たちは本当に愛し合っているんだから」ふたりの幸せそうに寄り添って歩くシーンのその直後の、ジョンの40歳での死、と言う言葉に、やっぱり涙が止まらなくなってしまった。それでも、ジョンの遺志を継いで生きているヨーコは、本当に素晴らしい。私のチケット代が、世界中に作られる学校の一部になっているのだと思うと余計に、このライブに行って、本当に良かったと思うのだ。

今の世の中にジョンが生きてたら、なんて思うんだろう。全然戦争は終わらないじゃないか!と言う言葉が胸に刺さった。あの2001.9.11のテロのあと、アメリカが報復しようとしていた9.23に、新聞に「War Is Over If You Want It」の前面広告を出したのが、オノ・ヨーコだったそうだ。音楽ってあまたの芸術の中で、一番魂が宿ると言うか、五感をダイレクトに刺激するので、一番ピュアになれる気がする。
みんなで肩を組んで「Happy Xmas」を歌えば、優しい気持ちになれるのに。

公式サイトhttp://www.dreampower-jp.com/
SANSPO.COM「ジョン・レノン没後25周年ライブ…収益金で学校建設50校に到達」より
ラストは全員で「イマジン」を合唱
故ジョン・レノンを敬愛する日本のアーティストによる「ジョン・レノン スーパー・ライヴ」が7日、東京・北の丸の日本武道館で開催された。ジョンの未亡人で前衛芸術家、オノ・ヨーコ(72)の呼びかけで集まった13組が、ジョンの名曲を3時間30分にわたり競演。収益金でアジア・アフリカの子供たちへ学校が建てられおり、5回目の今年、目標の50校に到達した。

今年はジョンの生誕65周年、さらに没後25年という特別な年。さらに5回という区切りも迎え、例年以上の豪華アーチストの競演となった。

オノ・ヨーコ(72)はオノコードを手に「アイ・ラブ・ユー」のメッセージを送った。
奥田民生(40)はリッケンバッカー(ビートルズ使用のギター)を手に「ア・ハード・デイズ・ナイト」を熱唱。初参加の小泉今日子(39)はジョンとヨーコの出会いなどを朗読。YOSHII LOVINSON(39)は「この名前で歌うのは最後です。来年から本名の吉井和哉に戻します」と宣言し、「スターティング・オーバー」(やり直す)を自分に言い聞かせるようにシャウトした。
そして、忌野清志郎(53)は「イマジン」を独自に解釈した日本語版を披露。「夢かも知れない でもその夢を見ているのは 君1人じゃない 仲間がいるのさ」と歌い上げ、場内にこの夜一番の感動を与えた。
そして、ヨーコも5回目で初のソロパフォーマンスを披露。家庭内暴力をテーマにした「I Want You To Remember Me」で、大国が小国を暴力で支配する現実を非難した。
ラストは前回に続き、約8000人の観客全員で光のアートを作る「ONOCHORD(オノコード)」。入場者全員にペンライトがプレゼントされ、「アイ・ラブ・ユー」のサインを点灯。愛と平和のメッセージで武道館は満たされ、出演者全員による「イマジン」の大合唱で幕を閉じた。
売上金からアジア・アフリカ諸国に建設してきた小・中学校の数も、今年の8校で目標の50校に到達した。ヨーコは「子供たちは学校なんて嫌だろうと思っていたけど、それは私が裕福な国の子供しか知らなかったから。学校のない国では、本当に必要とされている」と話し、今後もジョンの遺志を継ぎ、このライブを続けていくことを約束した。
★“亀渕DJ”に大歓声
この日は開演前の“前説DJ”に、ニッポン放送の亀渕昭信取締役相談役(63)が登場した。年頭のホリエモン騒動で有名となっただけに、武道館を埋めた若い観衆も大歓声。「30年ぶりにターンテーブルを回しに来ました。株主総会以来のご声援、ありがとうございます」とあいさつし、場内を爆笑させた。亀渕氏は昭和40年代に「オールナイトニッポン」のDJで日本に深夜放送ブームを作った伝説のDJ。同時期に「カメ&アンコー」のコンビを組んだ斉藤安弘氏(63)が「オールナイトニッポン・エバーグリーン」で現場復帰しており、次は前社長が?

ライブレポートhttp://www.dreampower-jp.com/super_live/index.html
2005年10月7日、日本武道館にオノ・ヨーコをはじめ、12組のアーティストが集結し、「Dream Power ジョン・レノン スーパー・ライヴ 2005」が開催されました。ジョン生誕65周年、没後25年という年に第5回目を迎えた今年のスーパー・ライヴ。ヨーコがこのライヴで初となる単独パフォーマンスを披露したほか、忌野清志郎、奥田民生、押葉真吾、小泉今日子、小柳ゆき、杉真理、曽我部恵一、PUFFY、BONNIE PINK、宮本亜門、YOSHII LOVINSON、LOVE PSYCHEDELICO(五十音順)らが約3時間にわたりジョンをトリビュートしました。
 
●Opening Act:DJ亀渕“カメ”昭信
開演前、実に30年ぶりにターンテーブルを回すという名DJ亀渕が登場。ビートルズ、ジョンの曲を流しながら、スーパー・ライヴの歴史、ONOCHORDの解説などのMC。続いて1966年、ここ日本武道館でのビートルズ来日公演をプレイバック。
 
●ジョン・レノン“ROCK 'N' ROLL”メドレー
(Twist And Shout〜Slow Down〜Slippin' And Slidin'〜You Really Got A Hold On Me〜Mr. Moonlight〜Be-Bop-A-Lula〜Money〜Please Mister Postman〜Rock And Roll Music〜Stand By Me)/LOVE PSYCHEDELICO、杉真理、押葉真吾、小柳ゆき、曽我部恵一、YOSHII LOVINSON、奥田民生、忌野清志郎
いきなり怒濤のロックンロール・メドレー。ジョンが愛し、カバーしたロック・スタンダードが、一挙に繰り出される。‘Twist And Shout’から‘Stand By Me’まで実に10曲、さらにリード・ボーカルも次々と入れ替わる豪華メドレーに、オープニングから会場は総立ち状態。
 
●Revolution/BONNIE PINK(初)
ジョージ・マーティンのラスト・アルバムにも参加したことのあるアーティスト。“HAPPY BIRTHDAY, JOHN”に収録されたバージョンとはまったく異なるアレンジで、シングル・バージョンのハードなノリを強調。
 
●Tell Me Why/杉真理(初)
ビートルズ・フリークの彼らしくリッケンバッカーを抱え、映画“A HARD DAY'S NIGHT”の時期のジョンを彷彿とさせる軽快なロック。押葉をはじめ、トリビュート・バンドが重厚なコーラスを展開。
 
●Lucy In The Sky With Diamonds/PUFFY(2回目)
曲の持つ幻想的な雰囲気を感じさせるステージ。こちらは“HAPPY BIRTHDAY, JOHN”に収録されたバージョンと同じアレンジだが、よりビートルズ色の強いサウンドに変化していた。
 
●A Hard Day's Night/奥田民生(3回目)
ジョン・モデルのリッケンバッカーを抱えて登場。ギターにはジョンと同じ位置に曲順表が貼付けてある。ボーカルはジョンとポールが、入れ替わるが、奥田はひとりふた役でまさにタイトルどおりハードな演出。
 
ここで一区切りが置かれ、スクリーンではジョンのヒストリー
(誕生からヨーコとの出会い)が映し出される。
 
●Hold On、Across The Universe/曽我部恵一(4回目)
自身が弾くアコースティック・ギターをはじめ、ウッド・ベース、サックスという変則的なトリオ3人編成で登場。訴えかけるように、‘Hold On’を歌い上げる。続いては「最も好きなジョンの曲」と語る‘Across〜’。
 
●ジョンとヨーコの出会い〜‘Mind Games’朗読/小泉今日子(初)
「YES・ペインティング」で知られるジョンとヨーコの出会いのエピソードとともに‘Mind Games’を日本語で朗読。「YESこそは答え」というふたりのメッセージを表現した。
 
●Oh Yoko!、Real Love、Cold Turkey/LOVE PSYCHEDELICO(初)
ふたりが1本のマイクを分け合うなど息の合ったプレイ。最初の2曲では、観客と合唱、明るい空気に包まれた。一転‘Cold Turkey’での激しいアレンジでジョンの、
そしてみずからの音楽性の幅をアピールした。このあと、ジョンのプロモ・クリップ‘Jealous Guy’が流れる。
 
●Whatever Gets You Thru The Night/PUFFY
「失われた週末」の終わりを告げたエルトン・ジョンとの共作曲。ツイン・ボーカルにうってつけの楽曲で、疾走感のあるアレンジがふたりのキャラにマッチ。
 
●Power To The People/小柳ゆき(初)
観客が全員参加できるアレンジ。力のみなぎる迫力のボーカル・パフォーマンスが観客を煽動する。
 
●Dizzy Miss Lizzy/奥田民生
今日弾いているジョンと同じリッケンバッカーのギターや、会場がさいたま(スーパーアリーナ)だと勘違いしていたという、実はさっきの出番とまったく同じMCに会場も大爆笑。しかし、パフォーマンスは迫力のロックンロール。

●Watching The Wheels/BONNIE PINK
「大好きな曲。心を込めて歌います」と静かに語り、ジョンの晩年の心境を映したこの曲をワン・フレーズ、ワン・フレーズ丁寧に歌い上げた。
 
●Grow Old With Me/杉真理
アコースティック・ギターで、ジョンが望んだとおり、結婚式の定番ソングとなったこの曲を披露。アレンジは“MILK AND HONEY”バージョンとも“ANTHOLOGY”ともひと味違う、バンド・バージョン。
 
●Clippled Inside/押葉真吾(5回目)
ヨーコの呼びかけで日本の子どもたちからアジア・アフリカの子どもたちに贈られた「夢」をテーマにした「愛の絵はがき」をバック・スクリーンに紹介しながら、ベース・ボーカルで。歌詞を知る人たちは映像との対比に何かを感じるような1曲。
 
●Dream Power ドネーション活動について〜
「これは正しいことですか?」/宮本亜門(初)
ジョンのヒストリー映像の後半(ジョンの死まで)が映し出され、そのあとにスライドを使用したスピーチ。テロや戦争、天災、渋谷の雑踏などの写真が次々と映され、「これは正しいことですか?」と会場に呼びかける。しかしそれを考え、判断するには教育が必要であることを訴えた。そして、いつのまにかほかならぬ自分たちのチケット代で学校が建てられているという事実を知らせる粋なスピーチ。
 
●Well(Baby Please Don't Go)/押葉真吾
今回ベーシストとしてもライブをバックアップ。前半はヘフナー、後半はリッケンバッカーのベースを使用。スクリーンでは世界の悲惨な状況におかれた人々の写真が次々と映し出され、本来はラブ・ソング的要素の強いブルースが、より普遍的な
愛を訴える痛切な響きに変わった。
 
●Woman Is The Nigger Of The World/小柳ゆき
「女は世界の奴隷か!」という歌詞を女性が歌うという強烈なパフォーマンス。スクリーンには虐げられる世界の女性の姿が次々と映し出される。力強い音楽と映像が相まったステージ。全体的にメッセージ色が強いのは今年のライブの特徴のひとつ。

●I'm Losing You、Woman、(Just Like)Starting Over
/YOSHII LOVINSON(2回目)
「40歳を目前としてか、偶然“DOUBLE FANTASY”の3曲となった」と語り、シンプルながら楽譜に表れないすごさに気づいたというジョンへのリスペクトを込めたボーカルを披露。
 
●「もし世界が100人の村だったら」〜‘Imagine’朗読/小泉今日子
「100人のうち50人が栄養失調です」など全人口の65億人を100人の村にたとえ、世界の現状をわかりやすく伝えた。そして‘Imagine’を日本語で朗読。ひとりひとりが変わることのたいせつさを伝えた。
 
●Nowhere Man、Mother、Imagine/忌野清志郎(初)
「中学生のときからビートルズとジョンには多大な影響を受けました」とストレートに告白。アコースティック・ギターの弾き語りで‘Nowhere Man’、みずからの日本語訳詞で‘Mother’と‘Imagine’。アコースティック・ギターにエフェクターを通し、独特のハードなサウンドも衝撃的。
 
●I Want You To Remember Me/オノ・ヨーコ
沸き上がる大歓声をものともせず、凡人の理解を超える激しいパフォーマンスを披露。曲のテーマは被害者の大半が子どもと女性であるドメスティック・バイオレンス。男と女、ひとりふた役を演じ、独特の歌唱法を駆使し、まさに鬼気迫るパフォーマンスを展開。
 
●ONOCHORD/宮本亜門
すさまじい余韻を残しヨーコがステージを去ると、ここで参加者全員に配付されたONOCHORDの説明。武道館で8,000人の光のアートが完成した。
 
●Mind Games、Happy Xmas(War Is Over)/出演者全員
ONOCHORDの光の共演が続くなか、コンサートもフィナーレに突入。出演者全員がステージに集結し‘Mind Games’を合唱。続く‘Happy Xmas’でヨーコもコーラス部分を会場全体と歌い合い、出演者全員と「ハッピー・バースデイ、ジョン!」の祝福で締めくくった。
 
●Imagine/ジョンとヨーコ、出演者、参加者全員
誕生日のお祝いに応えるかのようにジョンによる‘Imagine’のイントロが流れ始める。スクリーンには白いピアノを弾くジョンの姿。誰もがスクリーンを見つめるなか、まったく同じイントロが聞こえてくる。そしてヨーコ、出演者、参加者全員による‘Imagine’がスタート。会場全体を光と歌声が包みコンサートはフィナーレを迎え、盛大な拍手のなかヨーコは「今しかない」とひと言メッセージを残し、ステージをあとにした。


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