10/27(土)
台風の中、二つの勉強会に参加した。なんだかとんでもなく革命的な時間を持てたような気がする。
最初のほうは、2時間お話を伺ったんだけど、本当にあっという間で、たくさん笑わせていただいたのに、気がつけば、すごくいい話がココロに響いていた。
大切なことは、自分にしかできないことを持つことなのだと改めて思う。そして自信を持って、どっしり構えていることだ。では、自分にしかできないことってなんなんだろう?いま自分がやろうとしていることを進めて行っていいのだろうか?
そんな風に思いながら、次の勉強会へ向かう。奇しくも、次の会では、まるで待ち構えているかのように、その答えが用意されていた、ように感じた。
とある大手版元の編集長に、絵を見てもらう。一対一で見ていただくことはよくあるけれど、みんなの前での講評はパレット以来一年ぶり。ドキドキ。
最近、もしかしたらとんでもなくスゴい方向へ化けて行きそうな可能性のあるお話が、二つほど来ている。まだ決定ではないので、ぬか喜びは禁物だけど、声をかけていただけただけで光栄だと思ってる。
昨日の編集長の指定するイラストは一枚絵だったのだけど、あえて、上記のお話をくださっている片方の先へ送ったカットもファイルに入れて、何も言わずに見せたら
「この絵は、ウチでは使えないけれど、イラストレーションとしてスゴくいいと思う」
と言ってもらえて、ホッとする。
ワタシの人物の絵は、好き嫌いが分かれると言われた。ただ装丁の「アリスの不思議なお料理」の絵は、しっくりくるらしい。人に指摘されたことって、自分でも実は何となく気づいていたことだったりする。原点はあの装丁画だけど、だんだん強調されすぎて行った嫌いがある。
すこし研究しようと思う。
今までワタシは、編集さんや学校の先生にダメ出しされると、自分の絵はダメなんだと思って落ち込んでいた。でも、それはひとつの意見でしかないし、人には好みというものがある。だから、絶対なんて事はなくて、いいと言ってくれる人がいる限り、それに答えて頑張って行けばいいのだと言われた。
仮にワタシの絵を誰もいいと言わなくても、使ってみて爆発的に売れてしまう可能性もあるし、誰もがいいと言ってくれても、まったく売れない場合もある。先のことは誰にもわからない、ギャンブルのようなものが出版なのだ。
売れなければ心中だけど、相手がワタシの絵に「賭けた」結果なのだ。そして何より勉強になるのは「実践」だということ。チャンスは自分からつかみ取っていかななければ、二度は与えられはしないこと。
そんな話を講義のあとの飲みで語ってくれた編集長。ホントはもっともっとお礼が言いたかった。それくらいワタシの心に響いた。自分のココロが「前を向いていない」とき、どんなにいい勉強会に参加しても何も響いて来ない時もある。大丈夫、今のワタシは前を見てる。ちゃんと見えてる。