最近知り合いにいろんな人が増えた。そんな中には、一風変わった恋愛観を持つ人、恋愛の嗜好を持つ人などがいる。
ゲイの男の子は彼氏とラブラブで、というのはまだわかりやすい。性同一性障害の知人も二人いるんだけど、それが対照的なのだ。
片方のTさんは女の子で、恋愛対象は女性なんだけど、自分の女性としての容姿は気に入っていて、スカートこそはかないものの、どっから見ても女性的なおしゃれを楽しんでいる。けっこうなグラマーさんでもある。
もうひとりRさんは男性な上、サラリーマンなのに、女装して通勤。(なんつう自由な社風)でもって、恋愛対象は女性。なにしろ見た目が女性なので、飲んだ席でワタクシめともハグハグしたりするが
「だまされるな!そいつは心は男だ!」
と、男性陣からたしなめられたり。
このふたりはお互い面識はないんだけど、もしも知り合って意気投合し、ダブルデートしましょ♪なんてことになった場合、端から見たら、女子4人のグループにしか見えないんだろうなぁ・・・・不思議。
ところで、見た目女の子で女の子に恋するTさんには、悩みがある。Tさんの彼女は、Aセクシャル、というものらしいのだ。
Aセクシャルについて
http://www.asexual.jp/info.php
■Aセクシャル とは同性異性を問わず、性的欲望を感じない、もしくは嫌悪感を持つと言うもの。そしてそんな難儀な彼女を前に、Tさん(生物学的にも見た目的にも女性)は性的欲望を必死に押さえつけていて、とっても苦しいと言うのだ。どうもそれがピンとこない。
ひょっとすると、初めて見られる言葉かもしれませんね。
「Aセクシャル」(表現は他に「アセクシャル」「Aセクシュアル」「アセクシュアル」「エイセクシャル」「エイセクシュアル」などがあります。すべて英語の「asexual」から来ています。)というのは、
一般的には男性および女性のどちらをも性愛の対象としない人、もしくは 性欲(性的欲求)そのものがない人、およびその性的指向(asexuality)(つまりは性的欲求が男性・女性のどちらにも向かず、または薄いこと、 また前述のような状態の性指向・・・男女どちらも性的欲求の対象としないこと、を示しています。)とされています。
もともと「asexual」という言葉は、生物学的に性別が存在しない(無性)ことや、性とは無関係であることを指し示す言葉でしたが、転じて上記のような利用がなされるようになったとされています。
しかし、確立した統一的な利用はなされておらず(性的指向は人それぞれで幅がありますので、統一的利用は無理でしょう)、同じ「Aセクシャル」でも内容にはばらつきが見られるようです。
なお、性的指向に特に注目した場合には「アセクシャリティ(asexuality/Aセクシャリティ/エイセクシャリティ)」の表現が使われることもあるようです。
■Aセクシャルの語源は?
語源に関しては諸説ありますが、「asexual」という言葉の英語での意味が「無性の、無性生殖の(asexual production)(生物学の用語)」という意味を持っているというものや、「sexual」に否定の「a」を付けて「asexual」としたもの(英語での否定という説と、ラテン語で「a」が否定接頭語だからという説があります)などです。
■様々な「Aセクシャル」
前述の通り、一口に「Aセクシャル」といっても人によってその内容は様々です。
ここでは、多少強引にいくつかの国内外のサイトなどの書きこみを元に、分類分けをしてみたいと思います。ただ実際には人の性的指向というものは連続性をもったグラデーション状のものですので、きちんと区切れるものではありません。敢えて自分を無理に当てはめる必要はなく、自分は自分であって良いものだと思います。
ゲイだろうがバイだろうが、気持ち悪いなんて思わないけれど、自分が男性にしか性的関心がないので、同じ女性にそういう気持ちを持つという事を想像力の限りを持って想像しようとしても、なかなか難しい。
それとも、わたしは女性だから、男性に対して性的に興味を持ったりはしても、激しく欲情して襲いかかろうとしてしまうなんて事はさすがにないから、だから理解できないのかな。
彼女も自分はそこの部分は「男だ」と言い切っているし。男性だったら、同性に対しても欲情して襲いかからんとしてしまう気持ちが理解できるのだろうか。
また、女装はするけど恋愛はいたってノーマルなRさんは、最初はいいのだが結局
「やっぱり普通の男性がいい」
と言って振られてしまうらしい。うーん。その気持ちはよくわかる。だって、Rさんとハグハグしても、全然ドキドキしないんだもん。それって問題でしょ。
では、男女間の恋愛ならば無条件に理解できるのかと言えばそうでもなく。恋愛模様はホント人それぞれ。でもだからこそ、楽しいんだよねぇ。