『ふせん大喜利』と『出版記念パーティー』という
大きなイベントの前日は、葉祥明先生のお話会という
コレまた貴重で有意義で素敵な時間を過ごして来ました。
葉祥明先生と言えば、淡いやさしいタッチのイラストで
よく知られていますが、ご本人もイラストにたがわぬ
本当に温かく素晴らしい方でした。
カメラを持って行くのを忘れたので、携帯写真。
ちょいイマイチ??
葉祥明先生は、子供の頃読んだ童話や民話は
その人の考え方の大元に大きな影響を及ぼすと言います。
ご自身も未だ子供の頃読んだ物語に行動を左右されているそうです。
たとえば、大きい玉手箱と小さい玉手箱とどっちがいいかと
聞かれたら絶対小さいものを選ぶし、バーゲンセールで人と争って
我先にいいモノを手に入れようなどと思わない。
いつも最後に残ったもの、余ったものでいいと思う。
先生のお話はユーモアたっぷりで、わたしたちは寄席に来たわけでもないのに
先生はわたしたちを笑わせるのが使命であるかのように、私たちを笑わせ
ときどきホロリとさせて、その場に居合わせた皆の気持ちを全部かっさらって
行かれたのでした。
この本の売り上げの一部は地雷撤去のために使われるのだそうです。
リリー・フランキーのお母さんが鎌倉の美術館で書き写して行った詩の載った本。
今は書き写さなくても、ハガキが売ってるそうです(笑)
ちょっと愚痴です。
今は自分で何もかもやらなくてはいけなくて、ちょっと疲れているのかも。
例えば営業マンが、ひとつの契約をもらうためにせっせと客先に通うわけですが
ワタシの仕事も、自分から営業して初めて仕事をもらう事ができます。
サラリーマンなら通ってる間もお給料は出ますが、フリーは仕事をもらって
納品して初めてお金になるので、そのお金にならない仕事部分が
相当大変だったりするわけです。特に今は厳しい時代ですし。
んで、その営業の最中に、クライアントからほめられる事もあれば
ダメダシを食らう事もあるわけです。ココでも会社員なら、会社の商品を
けなされるだけのことですが、イラストの場合、自分の作品、ひいては
自分自身を全否定されるような気持ちになったりもします。
やっと仕事をもらえたとしても、普通の会社×会社ではありえないような
悔しい思いをする事も多いです。
ぞんざいに扱われたり、言われた通りにしていても文句を言われたり
親切だと喜んでいるとセクハラめいた目にあったり・・・・
(もちろん会社勤めにもこういうことはありますし、他にも大変な事は
たくさんありますけどね。フリーのような圧倒的立場の低さはないと思うのです)
嫌な思いをすること自体より、結局自分自身の力のなさ(社会的にも能力的にも)
にがっかりする事が多いのですけどね。
このところ、ちょっと落ち込んでいたのですが、この日に先生のおっしゃった事
心にじんわりとしみた朗読を思い出して、少しずつ少しずつ、前に進んで行きたいと
思うのでした。