今回の旅の目的のケツァールはグァテマラの国鳥だけど
古代マヤの聖鳥としてその美しい羽根を儀式に使うため
乱獲されるうちに数が激減して、今はコスタリカの
雲霧林(cloud forest)の奥深く以外では滅多に見られない。
(そう、国鳥なのにグァテマラでは見られないのよ)
それも早朝や夕方の薄暗い時間、天気のよくないときなど
見られる条件が限られている。
まさに幻の鳥。
世界中のバードウォッチャーたちの憧憬の的なのだ。
今回ケツァールを見るために、旅の最初と最後に
雲霧林を訪れた。先に訪れたのは標高3491mの
セロ・デ・ラ・ムエルテ(Cerro de la Muerte)。
雲霧林はとにかく湿気がすごく道はぬかるみ。
特にこのセロ・デ・ラ・ムエルテはまったく
道が整備されておらず、手つかずの自然のまま。
トレッキングシューズやブーツなどお手上げで
ロッジで借りたゴム長靴で挑む。
何度もぬかるみに脚を取られて、長靴より深く沈み
引き抜くだけでひと苦労。
どんどん体力は消耗するし、転びかける。
崖の方に倒れれば、そのまま転がり落ちるだけだ。
「Real Adventure」とガイドのJ氏が言う通り
これこそ本物の大冒険。
どんどん先へ進んで行くガイドのJ氏。
forest man(森男)とみんなで呼んでいた通り
彼は森の番人のようだ。
しかし、コレは一体、道なのだろうか。