安定と不安定のはざまで。

151115IMG_0088.jpg151031IMG_9993.jpg最近、新しいことを始めることにして
それでちょっといいことがあったので
うれしくて、またまたいいビールを飲んだ。
ふふふ。何かにかこつけてビールを飲む。

バランスよく生きるって難しいな、と思う。

今の世の中、安定すること自体が至難の業なんだけど
じゃ、安定していさえすれば、本当に幸せなのか?とか。
でも不安定も出来ればやっぱり避けたいよね、とか。

少しでも安定するに越したことはないけど
そこばっかり求めてもってことを考える。


       


また、別の話で。
人から求められることはうれしいし
人から求められてこそ、生きてる甲斐があると思う。
高齢の方が、ボケてしまうのって、誰からも求められなくなって
寂しさから、そうなるとも言うよね。

でも求められすぎると、今度は忙しすぎて
心が死んでしまう。
ホドホドがいいってことはわかってても
求められれば、応えたいって思ってしまうし、相手側も、気持ちのいい人に、ついつい頼んでしまうし
仕事のできる人に、仕事は集中するもの。結局ここでも、バランスは難しいって話になる。


              


私はずっとサラリーマン家庭に育って、自営の人の気持ちとか
全く考えたことがなかったな、と思う。
考えて見れば、母親の実家はお店をやっていたのだけど、繁盛していて
我が家よりずっと羽振りも良かったから、自営業っていいなって思ってた。

でも自分が今、個人事業主になってみて、やっと自営の人の気持ちが分かった。
お店でご飯食べる時の意識も変わったと思う。
だって、毎月絶対これだけの収入があるという保証なんて、どこにもないのよ。
それでも、仕入れて、仕込んで、毎日毎日お客様と向き合う。

日々淡々と絵を描いて、売り込んで、仕事が来るのを待つ。
仕事が来たら、とにかく全力で頑張る。その繰り返し。


              


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久しぶりのアナログ画(2005.11.02 Wednesday)


10年前の日記。画像は貼ってないけど、たぶんこの絵を描いていたんだと思います。
私の初めてのイラストのお仕事が来た時の話。ちょうど10年経ちました。
ダイヤモンド社さんから、仏さまのぬり絵本が出たのは2006年5月なので来年5月に
イラストレーターになって10周年とということに。
   
そして、このあとイラストスクールに通って、パレットは
「アナログで描けるのが本物」という学校だったので
その後私はアナログな絵描きとしてずっとやって来ています。

仕事では、デジタルのほうが便利なことも多いですが
色はデジタルで入れても、線はアナログの良さを大事にして行きたいのです。


              


どうでもいい独り事、ですが。
今までいろんな仕事をしてきましたが、一番好きなのは間違いなく、漫画のプロット(ネーム)を描くことです。
乗ってくると、もう寝ないで食べないで、ずっと描き続けていられたらと思う程。

現実には、寝て食べて、家事もして、他の仕事もしなくてはならず、中断されるのが悔しいくらい。
けれど、その一番好きな仕事に、40も半ばを過ぎて、ようやく巡り合えたというのは
幸せ、なんて言葉では言い尽くせないほどの喜びなのです。

そして、プロットが最高に好きなので、実はその後の原稿描きは、かなり苦行だったりします。
イラストレーターだっちゅうのに。これはどうにかならんかと思います。。。


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