仕事の面接で
「あなたにとって 、大切なものを5つ答えてください」
と聞かれた。
ありきたりだけど、「家族とか友人」 そして私の場合 「絵を描く時間」 と答えた。 緊張していたし、ひねった答えを言う心の余裕がなく、それ以上は思いつかなかったので、5つもないです、と答えてしまった。 それがベストの答えではないのだろうけど、それが自分なのだからいいか、と思った。
相手の方は「あることを答えたら、その時点でダメ」とおっしゃったけど、それが何かは教えてくれなかった。ちょうどそのとき、私が、何かの話から 「5つには入らないけど、お金ももちろん大事です」と答えた直後だったので、その関係なのかな。
お金が大事とは言っても、中本さんの「ひとり仕事術」のコンセプトのように「心の豊かさを保てるだけの「ほどほど」」のお金があればいいので、そんなにたくさんじゃなくていいのだ。
↓「ひとり仕事術」とは
今の私は充実している。30代になる前、29歳のときなどは最悪な気分で、30過ぎちゃったら、もう自分は人間ではなくなるか、とでもいうように、ブルーになっていたのだけど、意外にも、30代というのはすごく過ごしやすいと、最近しみじみ思うのだ。
自分よりずっと若い人と話していると、今の自分からしたら、可能性に満ちていて
何も悩むことなんかないんじゃないか、と思うのだけど、実はその可能性こそが曲者で、何でも選べるからこそ、何を選んでいいか悩む、ということもあるのかな、と感じる。30代になると、もう可能性は無限ではなくなってくる。選べるものが限られると、自分にとって本当に大切なものが見えてくるように思う。
自分が何が好きか、どんな人となら合うのか、何ができるのか。嫌でもそれが見えるからこそ、めぐり合えたときには、大切にしようと思う。それに30代は、まだまだ可能性がたくさんあって、それを実現する体力的にも恵まれていて、ちょうどバランスがいいのではないか、と思うのだ。
もちろん、いくつになっても限られた可能性の中で、ひとつのことを追求していくことは可能だし、いくつになっても何でも始められる、というのも、嘘ではないとは思う。 (40代になっても50代になっても同じようなこと言って、いろんなことしているのが、私の理想ではあるのだけど)
今もう一度冒頭の質問に答えられるのなら
「大切な人と過ごす時間」「絵を描く時間」「ひとりで他愛もない空想をする時間」
うーん。やっぱり5つは思いつかないけど、すべては時間なのだな。そしてその時間を生み出すためには、やっぱりほどほどのお金が必要で。
ここまで読んでくださってありがとう。ひとつ質問です。
大切なものを5つ、答えてください。