2015.07.26 Sunday 11:37
陽菜ひよ子
Marzはドイツ語で3月を意味します。したがって3月に作るビールのことです。モルトの味わい!ですな。
3月に作るビールがなぜ特別なのかというと、まだ冷却技術のない中世の時代、夏の間(4月23日の聖ゲオルクの日から9月29日の聖ミヒャエルの日まで)は、衛生上の理由からビール醸造が禁じられていました。しかし夏にビールが飲めないと困るので、3月の間にできるだけ日持ちのする強いビールを作って夏の間に飲んでいたのがメルツェンビールというわけです。そして秋の収穫祭にはその年のメルツェンビールの残りを飲み干すという習慣もありました。もちろん今日では一年中飲むことができます。
メルツェンは下面発酵で麦汁濃度は13.0以上、アルコール度は6.0%。モルトの味わいが楽しめるビールです。
ドイツで10月に開かれるビール祭り。その祭りの際に振舞われるビールがこのスタイル。赤褐色。高級ビール!なんですね。てなわけで、私もアワアワしておりました。(→意味違うし!)
かつて冷蔵機械のなかった時代、低温発酵のラガービールの仕込み時期は秋から早春までの低温期に限られていた。夏の間はラガーを醸造できないため、夏に飲むビールは作り置きされ洞に氷を詰め込んで保存された。仕込みの最終時期の3月に仕込むのでメルツェン(ドイツ語で3月)とも呼ばれている。3ヶ月以上の長期熟成により角が取れた円やかなビールになる(現代的ラガーの場合は数日から長くて数週間)。3月ビールとも呼ばれる。
現在のドイツでは「メルツェン」の名は単に高級ビールを示す言葉として使われているようだ。
日本の地ビールメーカーでもこのオクトーバーフェストスタイルのビールを期間限定で販売しているところがある。
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