2007.10.12 Friday 21:26
陽菜ひよ子の名刺や販促グッズ
観光で伊勢市の赤福本店を訪れた和歌山県串本町、伊勢谷研一さん(78)は、「伊勢神宮に参拝に来たときは、必ず買って帰る土産だった。これからは買うのに二の足を踏んでしまう。名物の和菓子だけに、消費者のことをもっと大事に考えてほしかった」と憤っていた。
また、JR名古屋駅にいた神奈川県小田原市の主婦萩原節子さん(54)は「赤福を買うつもりで土産屋に入ったのに、すごく残念」と話していた。
□保健所「問題なし」回答 赤福側の照会時
一方、三重県薬務食品室は、赤福が数年前、冷凍した製品の解凍日を「製造日」とすることについて問い合わせた際、伊勢保健所が「問題ない」と回答していたことを明らかにした。同室では「保健所の権限の範囲内で判断したもので、不当表示の可能性は考えなかった。農政当局に照会すべきだったかも知れない」としている。
同保健所は9月19、25日、本社工場などを立ち入り調査し、その際、赤福餅について、解凍して出荷する工程があったことを確認した。ただ、冷蔵などの保管・運搬状況も適切で、合理的な根拠に基づいて、消費期限が設定されているなどの理由で、安全性に問題ないと判断した。
配送車内に残った製品を冷凍保存していた点についても、「保存状況などは適切で、食品衛生法上は問題ないと判断した」という。
□加工食品 「製造日」表示義務なし
赤福は、農水省から製造日偽装の指摘を受けたが、食品業界では、菓子類を冷凍・解凍させて店頭に並べる場合も含め、製造日ではなく、「賞味期限」「消費期限」を表示しているケースが多いという。
加工食品の日付表示は、1995年に食品衛生法などの改正で、「製造年月日」の表示義務がなくなり、代わって「賞味期限」「消費期限」などの期限表示が義務づけられた。
東海地方のある食品会社は、97年4月から製造年月日の表示をやめ、「商品の性格に応じて、賞味期限と消費期限を使い分けている」と説明。別の食品会社は「和菓子を冷凍したまま出荷し、店頭で蒸しており、消費期限のみを表示している」としている。
□伊勢名物 観光に貢献
赤福は300年前、伊勢神宮の内宮に通じる「おはらい町通り」に店を構え、1954年に会社組織となった。68年に浜田益嗣会長が社長に就任すると、近鉄、JRの主要駅や百貨店に店舗を出し販路を拡大、広告にも力を入れて「伊勢の名物・赤福餅」のキャッチフレーズで売り上げを伸ばしてきた。
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