自分の中の変化。

2006.12.18 Monday 15:46
陽菜ひよ子の名刺や販促グッズ


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母は家族の中で唯一キレイ好きだったので、そうではない家族(父と姉とわたし)に囲まれ、いつも怒りながら掃除ばかりしていた。いつもキリキリ怒る母を見て、私は結婚しても怒らないぞーと思っていた。(代わりにちっともキレイ好きにはならなかったけど)

父とはよくケンカもしたけれど、夫婦仲は悪くなかったと思う。父が定年になって、これから夫婦でのんびりできると思った矢先に父が急に亡くなってしまった。

それから数年の間にいろんなことがあった。父が亡くなる二年くらい前に離婚していた姉が、再婚して、母は思いがけず姉夫婦と生活を共にする事になった。

ずっと名古屋市内の便利な場所に住んでいた母が、車でなければどこへも行けないような田舎暮らし。最初の電話では、それがちょっと寂しそうだった。けれど、母は愚痴や文句は言わなかった。
昔はあんなに口を開けば文句ばかり言っていた人だったのに。

以前は、私や姉をいつまでも自分の所有物のように思っていて、自分の思い通りに行動しないと怒ったりしたものだった。
多分、姉や自分の生活の思いがけない変化や、何より去年私に起こったいろんな変化を目の当たりにして「人も人生も、そうそう自分の思うようにはならない」と悟ったのかもしれない。

姉からはすっかり年寄り扱いされて、台所にも立たせてもらえないので、姉がいないとご飯も食べられない、らしい。姉ももちろん、出来る限りの気は使ってくれてるだろうし、おいしいご飯毎日作ってもらえて幸せだと母は言う。

不思議な事に、以前もっとしっかりしていた時の母の言葉は反発しか感じられなかったのに、今の母の言葉は何だか心にしみるのだ。

「お父さんは、お母さんでよかったのかな。お母さんをどう思っていたのかな」
と聞くので
「そりゃもちろん、お母さんに感謝してたと思うよ。お母さんは、よくやってくれていたよ」
と即答する。以前の私には言えなかった言葉。

「あんたもえらいよ。よく頑張ってるよ」
と母も言う。お互いに褒め合う。だって、誰も言ってくれないから、親子で褒め合ったってバチは当たらないでしょ〜(笑)

私はちっともえらくないのだけど、でも一個だけ。以前の自分はとても狭い世界で生きていて、その中でとても傲慢になっていたのを、恥ずかしく思う。いろんなものを失ってみて、己の本当の姿がわかったし、それを受け入れたら、すごく楽になった。

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