生誕100周年 トーベ・ヤンソン展〜ムーミンと生きる〜
2015.09.22 Tuesday 14:01
陽菜ひよ子
image[150916_MG_8135.jpg]昨日も描きましたが、マグリット展を見て、私が一番に感じたのは
マグリットはこのシュルリアリスムの世界こそが唯一の表現方法で
例えば、もう少し早く生まれて、印象派やフォービズムを描いていたら
恐らく画家として大成しなかっただろうということ。
彼は何を描いても素晴らしいというような器用な画家ではなかったのね。
でも、その唯一の表現方法をちゃんと見つけられてよかったね。
なかなか見つけられない人も多いんだからさ。
なんて思ったのでした。
一方、トーベ・ヤンソンは、ムーミンを代表とする漫画や児童書、
イラストレーションの世界より、画家でありたいと願っていたそうで
けれど、彼女は多才過ぎて、その才能をひとつに絞ることなど
到底できなかったのだそうです。
彼女の幼少時に父が「トーベはきっと偉大な芸術家になる」と
喜んだというエピソードは素敵で、大いなる予言となりました。
そんな彼女の若いころの作品も、本当に素晴らしく
特に色彩の美しさは特筆すべきものがあります。
今回展覧会のフライヤーのTOPに使われたムーミンの
色彩豊かな作品のもととなる彼女の色彩感覚は
既にこの頃から健在だったのです。
image[150916_MG_8123.jpg]
ひゃひゃひゃ。写真撮っちゃった♡
そして初期からサインの横に登場していたムーミン。
大コーフンのムーミン原画は「驚くほど小さい」
と聞いていても驚くほど小さく、細密で、ビックリ。
そういえば、ムーミン・トロールは、日本ではよく
「妖精」だと言われますが、本展覧会でははっきりと
「おばけ」と書いてありました。
おばけだったのか、ムーミン。。。。
漫画の原画で感動したといえば、2010年夏の水木しげる展も
素晴らしかったですが、おばけ繋がりってことで。
(キレイにまとまった!!)
トーベはあの「不思議の国のアリス」の挿絵も描いているのですが
実はアリス好きの私、その本を持っているので、原画が見られて
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