2004.10.17 Sunday 17:02
陽菜ひよ子の名刺や販促グッズ
絵とはどのように生まれてくるものなのか、この決して簡単には答えることのできない問題とマティスは真剣に取り組んだ画家であるといってもいいかもしれません。絵とは、あらかじめ画家の頭や心のなかにあった構想(意図あるいは意識)が、単純に絵に翻訳されたものではありません。画家と描かれる対象との対話、あるいは画家と作品との対話など、実際の作画という行為のなかで、ときに画家自身の意識をも超えて生まれてくるものです。描かれている最中に刻々とその表情を変えていく作品は、そのつど画家に問題を投げかけ、画家を試そうとするのだともいえます。このようなある種の葛藤のもとに生まれる作品は、最終的にたったひとつの帰結を持つものとは限りません。主題はさまざまに変奏され、いくつものヴァリエーションを生む可能性をはらんでいるのです。実際、マティスは、同じ主題をまったく異なる表現(より写実的であったりより抽象的であったり)によって表した作品を数多く残しています。
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