「お金」と「情報」
2015.06.28 Sunday 13:32
陽菜ひよ子
前出のYさんにしても、その方たちと知り合うために、その方たちとの関係を維持するために、お金や時間をかけて努力をしてきている訳で。それをどうして、見ず知らずの人に無償で分け与えなければならないのか。しかも、Yさんはまったくの初対面から関係を築き上げたというのに、全く知らないその人は「Yさんのご紹介でご連絡しました」なんて、ちゃっかりYさんの今までの努力の恩恵まで受けようとしている。先方だって「Yさんの紹介なら無下にも出来ないし」ってなるもんね。あー厚かましい。
私もたまにイラストレーターの卵と自称する、よく知らない人から「編集者紹介して欲しい」とか言われますが、正直、上記とは違う理由で紹介できない。だって編集者って暇じゃないのね。一回仕事したくらいのイラストレーター(私のこと)の紹介で、自分のところで使えるかどうかわからないイラストレーターの卵に会ってる時間なんて無いのだ。そんなこと、恐れ多くて口にも出せない。もし紹介できることがあるとすれば、仕事を依頼されたときに、たまたま自分にどうしても描けないタッチだったり、たまたまどうしても他の仕事が忙しくて受けられない時だったらありえるかも。でもそう言う時は多分、よく知らない自称イラストレーターの卵なんかじゃなくて、ちゃんとバリバリ仕事してる、よく知ってる人にするよね。だって自分の信用問題にかかわるもん。
やっぱりね、情報にもきちんと対価を払わないとね。弁護士や税理士の知識だけじゃなく、雑貨屋の店主の知識にもね。払える大人がきちんと払う。それって大事なことだと思うのだ。
※注)この記事(「ワイングラスのむこう側」)は課金制なので、特に後半部分は本当はここに引用しちゃいけないのかもしれないけれど、どうしても心に響いた言葉だったので、一行だけ引用させて頂くことにする。(引用の前半はおそらくこのまま課金せずとも、読めるのではないかと思う)この結論に結びついた内容もとても素晴らしいので、ぜひ会員登録してお読みください。
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