「老若男女世界文学選集8-宇宙の眼-を描く」オープニングトーク(gallery dazzle・北青山)
2015.07.06 Monday 13:06
陽菜ひよ子
私のは、表1と表4では、ほんのちょっとだけ変えてあります。原作をお読みの方は、ご覧になると、どこが違うか、ピンとくるかもしれません。また、挿絵と原画とでは、少しだけ違うところがあります。イラストの一部が寂しかったので、PCでテクスチャを入れています。
image[20150701_c.jpg]お陰様でトークは大盛況。お越しくださったみなさま、本当にありがとうございました!せっかくなので、オープニングトークで話したことを少し。私は今回の展示で、デザイナーさんに未知の自分をひきだして欲しいと言う想いがあったので、宮崎さんとの打ち合わせで最初に「今まで通りの陽菜さんのイメージで行きますか?それとも、今までとは全く違うイメージで行きますか?」と聞かれて、迷わず「今までとは違うイメージで」と答えました。
すると宮崎さんからは「人形ってかわいいですけど、同時に怖さもありますよね。そういう怖さを表現したい」という提案がありました。なるほど!この物語を読むと、現実と言うのが一体どこまで「本当の現実」なのか、もしかしたら自分だけの都合のいい現実を作り上げているのではないかと言うような疑いが頭をもたげてきます。そう言った現実と虚構を表現するのに「人形のような人間」と言うイメージはしっくりくるように思いました。
また、宮崎さんとのやり取りで心がけたのは、今回のメンバーで、間違いなく私は最年長だったのですが、恐らく仕事歴も長い方なのではないかと感じたので、そのあたりも恥ずかしくないように、キチンとプロの仕事を見せたいと思ったのでした。そこも懇親会で、宮崎さんから「提案した時に、迷わず『やります』と返答が返って来たことは、とてもありがたかった。イラストの切り抜きまで完璧に仕上げてくれて助かった」と言っていただき、ホッとしました。いろんな意味で「また一緒に仕事がしたい」と思っていただくことは、とても大切だと思うので。
image[20150701_h.jpg]トークの後は懇親会。図書設計協会のM先生も来て下さって、いろいろお話し下さり、たくさんの気づきがあった一日。「常に疑いを持ちつつ」精進して行きたいと思います。そして、さらけ出すことを恐れてはいけないんだな、と言うことも感じました。また、ここに書いた展示メンバーの方から「すでに強い世界観持ってるのに、変えてきたのがすごい」と褒めていただき。。。やったぜ!
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