「宇宙の眼を描く」講習会・2

150513_DSCN3093.jpg150513_DSCN3117.jpg150513_MG_6841.jpg昨日の日記には、意味深にとあるワークショップなんて書いていましたが、読み返すと、第一回はすでにこのブログに書いていました。たった一か月前のことなのに、すっかり忘れていました。

前回は、ラフの講評で、今回はDMに載せる「登場人物一人の全身」と前回より進化した作品の講評、ということでした。決して舐めてかかったわけではないのですが、前回は、ラフと言うことで、普段の仕事のように、さらっと描いたものを持って行ってしまい、「やっちゃった」と言う感じだったので、今回は真面目に仕上げて行きました。んでも結局、登場人物一人の全身を渾身の力で描いて行ったら、全員描いて行かなくてはいけなかったようで。。。やっぱりやややっちゃったのでした。(ややややこしい。。。)

     

私の絵は「温かい」という評価を頂く一方で「毒がない」とも言えるのですが、この課題作品は、SFなのですが、結構グロテスクな作品で。私の絵自体は、悪い絵だとは自分でも思わないけれど、テーマとは乖離してるな、と感じました。SFというよりは「雨の日に捨て猫を拾った話」と言う感じで、児童文学の挿画のよう。という私の言葉に、マルプ清水さんが答えて下さってるのが、上の写真。なるほど、と腑に落ちた言葉を頂き、前向きになれました。

また、他のスタッフの方からは、確かに児童書のようなメルヘンな世界ではあるけれど、同時にグロテスクさも感じる、とも言っていただき、おお、よかった、と言う感じでした。私としては、そんなに捻ったとも感じなかった、挿絵の方も、意外と高評価で「こんなの普通思いつかない」と言っていただいたのが、ホント嬉しかったです。

それと、別の参加者の方が「自分は、どんなものでも、自分の世界に引き込んでしまえばいいと思っているので、描けないと思うことはない。最強なのは、児童書みたいになってしまうとおっしゃった人(わたしか!)。自分の世界に引き込んでいる」とおっしゃったのに驚き。

あとま、前回も感じたのですが、こんな感じで人前で講評を受けるというのは要するにプレゼンなわけで、それは、空気感が大事って言うか。絵で人を引き込むことも大事だけど、プレゼンの仕方でその場の人たちの心をつかんで引き込む力ってのも、大事だなーと思ったりもする。一度この人ダメって思われちゃうと、その印象ってなかなかぬぐえないし、自分でも萎縮しちゃうし。と、いろいろ勉強になりますね。今回がこの講習&展示3回目のMさんが「今までで一番個性的」と仰ってて、今後が楽しみです!

           

実はこのワークショップの前に、ある方とお会いして、2時間半も私の絵について、お話した後だったので、へとへと。でも、すごくいいお話につながりそうだったので、この日はホントやり切った感じ。オットと落ち合って飲んだビールが美味しかった!


           


参加メンバーの陽菜ひよ子です。2回目のワークショップは楽しかったです!迷う部分もありつつ持って行ったのですが、結果、自分の絵でいいんだ!と思うことが出来たので。初回のワークショップでは、自分の遅れ具合に焦りを感じましたが、今回のおかげで、人と自分を比べることなく、むしろ皆さんの作品が楽しみになってきました。先日担当デザイナーさんと初打合せをして、諸々方向性も決まりました。あとは描くだけ!ですね。私は私の「宇宙の眼」を表現できたら、と思います。オープニングの日を楽しみにしています!
(5/23追記:老若男女世界文学全集装画展Vol.8 "宇宙の眼"を描くFBページへ寄稿した文章)


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