恋愛中毒/山本文緒

とりあえず風邪なので、ゆっくり眠って本を読んでいた
先日からぽつぽつ読んでいた山本文緒の「恋愛中毒」
途中からぐいぐい引き込まれて、一気に読みきってしまった
読み終わったあとも、しばらく放心状態になっている

ストーカーと言う犯罪が犯罪として扱われるようになってまだ久しい
人を愛しすぎたゆえ、あるいはゆがんだ愛情ゆえの犯罪

けれどそれは何も特殊なことなんかではないのだ
誰でも自分がそうした罪を犯す危険を常に従えている
一皮向けば人間はみな同じ
弱くもろい部分を誰もが持ってると思う

一見異常な女性を描いてるかのようなこの作品が、
世間の女性たちからこんなに共感されたのも、そのせいなのだろう

人を愛するって、決して美しいばかりじゃない
愛する気持ちの裏には、いつもほんの少しの憎しみに似た気持ちが隠されてる

人はそこから生まれる罪悪感から、他人に優しくなれるのかもしれない


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「サイン」

映画の日なので、姉と一緒に見に行くことになった
見た映画は「サイン」
とってもよかった

わたしは特に神を信じてるわけではないけど
人生に起こることには、意味のないことなどなく
どんなに不可解なことも
どんなに辛いことも
きっと自分に何かを与えてくれる
きっと意味のある事だと思っている

人は、何かによって生かされ
何かをなすために生まれてくる

ほんの小さな出会いも
ふとしたときに「このためだったんだ」と
思えるときってあると思う

この映画を見て
そういう考え方のできる自分が
とても好きになった・・・

本当はわたしは、自分があまり好きではないんだけどね
でも最後に信じなくてはいけないのは
自分自身でしかないのだとも思った

だって自分を信じられない人間を
一体誰が信じてくれる?


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