HARBSのミルクレープ VS Pastelのなめらかプリン

071229sweets1.jpg12/29(土)、20年来の友人と会う。
わたしたちの青春時代(20歳頃)ずーっと工事をしていて生まれ変わった(と言ってももう10年ほど前になるのかも)セントラルタワーズ13階の『八かく庵』で食事。豆腐料理というのも渋い。4人のうち一人しかミセスがいなかったのに、まるでマダムのランチ。

とってもお上品でおいしいお食事。しかし肉食獣のわたしはモノ足りず(というかみんなもの足りず)、甘いものを食べるべく大移動。かの有名な『大名古屋ビルヂング』の中のHARBSへと。そしてやっぱり名物『ミルクレープ』を食す。

いろんな店でいろんなミルクレープを食べて来たけれど、やっぱりここのが最高だと思う。たくさんのフルーツと、甘過ぎないクリームと、薄くてもパサつかない、しっとりしたクレープ。

しかしいつの間に¥700にもなっていたのだろーか。ケーキセットなんて親切かつ客に媚びたモノはないので、飲み物を頼むと軽く¥1200は行ってしまう。それでも店内はあっという間に満席に。名古屋の人はHARBSが好きだ。
東京でも食べられたらよいのに・・・・と、調べたらいつの間にか、六本木や新宿にもできてるしっ。

HARBS http://www.harbs.co.jp/harbs/

071229sweets2.jpg071229sweets3.jpg12/29(土)の夜は・・・もはやあまりにも有名となってしまった「なめらかプリン」。今のブームの火付け役とも言えるPastelも、名古屋出身。しかし名古屋での知名度は、HARBSの方が上だったのではないかと。(過去形なのは、今の状況を知らないからさ♪)

栄のセントラルパーク沿いのお店は、おいしいというより、長居しやすいという理由で、飲んだあと、しょっちゅうお茶してたなぁ。プリン、食べたっけ?
(パティシエ所がなめらかプリンを開発したのが1993年で、わたしがこの店を一番利用してたのが多分1990年頃なので、まだなかった!!と思われる。( ̄ロ ̄;がーん)

たしかフォーシーズンとか言う4つのお店の入った地下のお店の一つだった、よーな気が・・・。(とんちんかんなこと言ってたらどうしよ)一つはピザのシェーキーズ。残り二つは何だったっけ?

パステルってデザートしか食べられないと思ってたので、夏にも別の店でパスタとケーキを食べて驚いたんだけど、この店は、何とピザが食べ放題♪なんて素敵なんでしょう。

てか、どんだけ食べるんだ、家族!3回くらいおかわりしてたよ。パスタもサラダも食べたのに。(わたしは途中でリタイア)

しかも『季節限定・なめらかいちごプリンブリュレ』もそのあと完食。(これだけ携帯写真。何だかきらりと光ったりして会心の出来映え。デジカメ写真より素敵に撮れたので、こっちを採用)

さらに・・・

何とケーキをテイクアウトっっ!!どんな胃袋やねん。奥から義兄のいちごショート、わたしのプリンケーキ、姉のいちごタルト、母の抹茶プリンケーキ。←これが一番うまかった。

さすがにわたしは残しました。食べたいけど胃が受け付けない〜〜。こんなメタボ症候群な生活がまだまだ続きます。

Pastel http://www.chitaka.co.jp/pastel/index.htm


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帰省〜到着〜

071228nagoya1.jpg071228nagoya2.jpg071228nagoya3.jpg28日より1月4日まで、実家のある名古屋に帰省しています。12/5に切符を買いに行ったので、余裕で二人がけの窓際に座れ、快適な移動でした。となりに座ったおばさまは、新横から終点の岡山まで。今は新横からでも3時間ほどで行ってしまうそうで。
新幹線のぞみ91号岡山行き 東京14:33発 名古屋16:15着。反対側は名古屋止まりがあるんですね、この時間帯でも。

数年前に、新幹線の終電(笑)のまさに『名古屋止まり』で、名古屋まで帰って来たことを思い出しました。切符が取れたのが、出発時刻ギリギリで、博多駅の切符売り場の案内のおじさんが、私の荷物を持って、走って誘導してくれたのを思い出します。いい人だったなぁ、と顔も名前も覚えていないのに。(覚えておいてお礼状でも書きたかったなぁ)想い出は心をいつも温めてくれます。

しかしあのとき、名古屋から行ってたからよかったけど、東京まで戻るのは、完全にアウトだったのを思うと、ちと怖い。なにしろこののぞみの時代でも、博多までは遠い。5時間ですもの。お金はかかっても、飛行機が速いようです。

近鉄名鉄乗り入れる、名古屋らしい案内板。あおなみ線というのが未だ謎。
名古屋駅で乗り換えて、最寄り駅まで車でお迎え。

こんな簡単なモノ載せんでよ、と作った本人から叱られそうですが。赤出しがおいしかったもので。名古屋らしい写真かと。やっぱこれよね、これ。(もちろん丼もうまかったぜ)





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バスキング in ジャパン vol.1 土門秀明 from ロンドン〜地下鉄のギタリスト

暇な朝(2007.12.29 Saturday)

実家のわたし。
昨夜は22時消灯で、4時から朝ご飯の支度をする音で目覚めた朝。出勤する義兄を見送り、姉は二度寝しに部屋へ戻り。パソコンもないので暇です。
独り妄想でいくらでも時間をつぶせる(危ない)人間なので、退屈ではないのですが。

この「暇」と言う感覚を、久しぶりに楽しんでみたいものです。


              


071225domon00dm.jpg071225domon04.jpg2007年12月25日(火)渋谷Q-AXシネマビルにて。一時帰国中の『地下鉄のギタリスト』こと土門秀明さんのライブが行われました。
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最初は大型スクリーンに映し出された実際の地下鉄でのバスキングの様子を解説。
今年バスキングはスポンサーが代わって、ブースなどのデザインも一新。カラフルな耳たちは愛らしく、日本人には考え付かない色使いだよね、と言い合っておりました。
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土門さんはバスカーの中でもギタリストですが、バスカーには、いろんな楽器を演奏する人がいます。

第一部が終わり、第二部の演奏を聴きながらのパーティーまでの間、友人の編集者Mさんが、10円入れたのに、ガムが出ないと言うのだけど、彼女もわたしも、それ以上の10円玉がなく
「こうなったらこれしかないっ」
と、ガタガタと揺らしてみたら、本当に出てきたっ!!
「ヒナちゃんすごいっ!」
そりゃもう、テレビが見れなくなったら叩くように、壊れたら、揺らすのは基本でしょ。えっへん。

071225domon06.jpg土門さんと新宿で演奏をしている音更Kentaさんとの競演。土門さんは『Let it be』を熱唱。普段は英語が苦手だから、と演奏のみの土門さんですが、歌もとってもよかったです。もっと聴きたいです。

この日購入されたと言う50万円ほどのギターとともに。ちょこっと触らせてもらっちゃいました。ええ音でした。

この写真、なんとなくクリスマスっぽいカラーでございますね。
それにしても楽しいイベントでした。

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どんどん露出が激しくなるわたし。いい加減このくらいにしておかねば。今年前半の写真には、まだまだぼかしが入っていたのに。年明けにはこのブログもお引越しを考えているので、そうなったら、こんな露出も少しは控えようと思ってます。


「地下鉄のギタリスト」土門秀明
世の中に、読むべき本、読んでおくべき本というのは、数多くあると思う。
けれど、心から「出逢えてよかった」と思える本は、それほど多くない。

そしてこの本は、わたしにとって、心から「出逢えてよかった」「この本に出逢わせてくれた人に感謝したい」と思える本なのだ。

手元において、何度も何度も繰り返し読み返したい、宝物のような本。この本を書いてくれた著者の土門さん、世に出してくれた、関係者の皆さんに、心から感謝したいほど。

ご本人の言葉
「音楽が好きな人、イギリスやロンドンが好きな人、楽器をやってる人ならきっと楽しんでもらえる本です」

たとえこの三つに当てはまらなくても
「人間が好きな人」
ならば、絶対この本はココロの琴線に触れるはず。

   
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キラキラな街・キラキラなデザート

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新宿タカシマヤ前のキラキラ。今年最後のイルミネーションになりそう。高島屋をサンタたちが囲んできらきら。平和です。

すっごーい行列だったので、横から見てるだけだったこれ。たぶん中に入っても「へぇ」ってなもんなんでしょうが。でも誰も並んでなかったら、きっとすっごく寂しいのだろうな。もうこれは冬の風物詩と言うことで。

この一年は、新宿を中心に、いろんなことがあった一年だったように思います。イベントを開催したのも、救護センターの活動も・・・。そして最近加わった新しい集まりも多分、新宿が中心になりそうな予感。
そのせいかやけにキラキラがまぶしく感じたのでした。

071224shin_b1.jpg071224shin_b4.jpg071224shin_b2.jpg
071224shin_b3.jpg071224shin_b5.jpg乾杯はシャンパンで。(その後日本酒に切り替え)(一応和食屋さんなんです)
ベリーが乗ったチーズケーキにまるでしずくのように、水あめらしきソース。金粉がキラキラと。
前菜は野菜をチーズで絡めたもの、そしてトロと鯛のお造り。(このふたつは写真に撮り損ねました)

あまりに小さなプチトマさんに感激して思わずパチリ。一枚撮ってしまえば、怖いものはなく、その後はエスカレートするばかり。

チーズのリゾットにはほんのり赤ワインの赤。コレは本当に美味しかった。ビバゴハン、ビバ赤ワイン、ビバチーズ!

んで、このバックのインテリアは何事でしょう。魚を卸すときの箱でしょうか?一応ガラス張りになっていましたが。渋すぎます。

お店は混んでいて、デザートを待つ間に、眠くなってしまったわたし。思わず、デザートはないのでは?と不安になり、確認してしまったほど。(本当はお料理が終わってるのに長居してる痛い客だと思われているのでは?と不安になって(笑))
ほろ酔いで待つのは、ちっとも苦じゃなく、むしろ楽しかったんですけれどね。


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バラといちごのティータイム

071224shimo1.jpg行き止まりなんです。
と言われると行ってみたくなるのが人の常でしょうか。
わたしたちの後にも、そんな人たちが迷い込んできた、不思議な不思議な秘密のお茶の時間。    
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デミタスカップはワイルドストロベリー。やさしい味のイチゴのショートケーキ。

ローズヒップのお茶に凝っているわたし。お店によっていろいろで楽しい。こちらは花びらが鮮やかで目にもおいしいお茶。あまりに優雅だったせいです、長居してしまったのは。そのせいにしておいてください。

不思議だけれど、本当に何を話していたのかさえ覚えていない。時間だけがさらさらとこぼれ落ちてゆく。くびれすら失った砂時計の砂のように。

座っていたイスをすっかり温めて店を後にする。
その後の外の寒かったこと!!


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合羽橋散策

071222kappa01.jpg071222kappa03.jpg071222kappa07.jpg071222kappa08b.jpg071222kappa09.jpg合羽橋と言えば、このおじさん。
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そして合羽橋といえばサンプル。毎回見てもやっぱり高いッ。一枚¥500しないクレープがサンプルだと¥5000。すっげー。(って、クレープは写ってないッすね(涙))

こっちはおみやげ物のキーホルダーなど。結構いいお値段。スイーツはいつも心が動くものの、高くて買えず。今回一番気になったのは右の『チビタのおでん』¥900なり。

あっ。芋ようかん食べたいッ!と駆け寄ると、のれんのお店。合羽橋ではこんな勘違いがとっても多い。まぎらわしいのだ!
でも楽しいけどねッ。

合羽橋といえば変わらずにあるのがこのカッパ様。何年か前(2003年ごろ?)来た時には、ここでテリー伊藤と遭遇し、記念撮影し損ねた思い出の場所。(テリーさんは根気よく長い時間、何度も根気よくポーズを取ってくれたのに(←よい人だ)うまく撮れていなかったのだ)
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お約束の記念撮影。寒いので着込んでいますがそれでも寒いッ。

合羽橋、2003年と大きく違うのは、飲食店が増えたこと。あのときは、バーミヤンしかなくて、激混みで大変どした。今回はおされなカフェもたくさんあって、それが一番うれしかった。モチロンおしゃれな雑貨屋さんも嬉しいけど、それは合羽橋に来なくてもいいもんね。合羽橋はオサレでなくていいから、安いほうがいいのだ。しかし、安くてオサレな店は一番大歓迎。

アヒルのケーキの抜き型が、めちゃ欲しかったんだけど、けっこう高くてかさばって邪魔そうだったので断念。
モノトーンのものすごくかっこいい食器を扱うお店もあって、友達と二人
「かっこいいー」
と萌え萌えになっていた。趣味が合う人と雑貨を見るのはとても楽しい。

そんなわけで、寒さに負けまたもやお茶。この店は本当に居心地がよかった。お店の名前など、また改めて書き込むかも。合羽橋の魅力に取り付かれそうです。さほど料理好きでもないのに。


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合羽橋珈琲

071222kappa04.jpg071222kappa05.jpg071222kappa06.jpgプロのための調理道具の街、合羽橋を歩く小雨まじりの日。
歩き疲れよりも寒さに勝てず、半分うつむきながら歩く。

「お茶が飲みたい」
と顔を上げた途端、目に入ったかっこいい建物。

それが合羽橋珈琲。二階はsoiという雑貨屋さん。


KAPPABASHI COFFEE


ちょうどお昼時を少し過ぎた頃。わたしたちはすでにお昼は済ませていたのだけど、程よく店は混んでいて、囲炉裏端の席に案内され、注文したのは、カルロスさんのコーヒー、と言う名前の無添加の珈琲。

知らない人と囲炉裏を囲んでいると、次々オーダー品が届く。まわりは野菜カレーなどを注文していて、それもおいしそう。女性一人で本を読みながらのんびり過ごす人も多い。次のランチはここに来よう、と言い合いながら熱いコーヒーをすする。

古民家を移築したと言う建物ならではの、ゆったりとうねった
梁が生かされた窓際のライン。外の景色までが一枚の絵画のよう。


http://www.kappabashi.or.jp/shops/60.html
■合羽橋珈琲
営業時間 : AM 8:00 〜 PM 9:00 (火〜金)
AM 8:00 〜 PM 8:00 (土・日祝・月)
定休日 : 年末年始のみ
住所 : 〒111-0035 東京都台東区西浅草 3-25-11
TEL : 03-5828-0308
<店舗紹介>
2004年4月にオープンしたカフェ。お客様の注文ごとに淹れる、こだわりのハンドドリップコーヒーが売り物です。メニューはコーヒーと紅茶がバリエーションを含め30種類。フードは甘味・デザートを含め20種類ほど。和洋折衷を意識した創作甘味やデザートは全て自家製です。
店舗のデザインは『再生』をキーワードにして設計。柱や梁は古民家のものを使用し、壁は漆喰で仕上げています。ホールには現代風の家具をゆったりと配置し、懐しさと新しさを同居させたモダン和風の雰囲気です。2Fには松が谷にも店舗がある器と雑貨、和家具を扱うsoi。日祝定休
散歩の達人のサイトによると
DATA
合羽橋珈琲店
8時〜22時30分(土・日・月・祝〜20時)、第1・3月休。
台東区西浅草3-25-11
TEL03・5828・0308

SOI
10〜18時、日・祝休。
台東区西松が谷3-17-13
TEL03・3843・9555
071214sunshine.jpgメリークリスマス!

サンシャインの吹き抜けから、小粋な演奏中。
これは10日ほど前の写真。


クリスマスには少し早い贈り物。


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ネコのブックカバー

071224present2.jpgプレゼントはラッピングから始まる。
本好きで猫好きな人へのプレゼント。文庫と新書のカバー。
071224cat.jpg071224present1.jpg
ネコの雰囲気を変えてみたりして。こんなラッピングもしてみたり。
071219light3.jpg071219light4.jpg光るお酒の秘密は、氷の中にあり。
でもいつも、どうなってるのかわからず、毎回喜んでしまうわたし。単純です。
今日も今日とて紅一点での飲み(イヴの話ではない)。ワインのカクテル三種類制覇。
071219light2.jpg071219light1.jpg
牡蠣のお皿も光ってます。いつのまにか食べられるようになってた生牡蠣。     
ハムカツとか魚肉ソーセージにときめく世代なのだと同世代の男性には言われたけれど、生まれ育った環境のせいか、わたしにはどちらの記憶も希薄。魚肉ソーセージにいたっては、食べたことないのでは?ハムカツも大人になってから食べたような。

それより何よりわたしがときめくのはこちら。しっかり独り占めで食べていたら、男子たちも頼んでいたけれどね。やっぱり甘いものにはみんな勝てないのだ。


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ムンク展

071215munch1.jpgムンク展に行って来ました。
ムンクと言えば『叫び』がそのままムンクを表すくらい、もはや代名詞ともなっているくらい有名ですが、『不安』『絶望』とともに3部作となっているのは初めて知りました。ポスターの絵はその中の一枚、『不安』です。
《不安》1894年 油彩・カンヴァス オスロ市立ムンク美術館
071215munch3.jpgこれがもう一枚の『絶望』
071215munch2.jpg『叫び』の次くらいに有名だと思われる『マドンナ』
この作品に見られるように、絵画だけでなく額装部分にも装飾を施し、それらをひとつの作品として捉えたものが、今回の展覧会のテーマで、数多く展示されていました。この作品で言えば、絵画部分がマドンナ、絵画と額装の境に胎児、そして額装部分に精子が描かれています。
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《生命のダンス》1925−29年 油彩・カンヴァス オスロ市立ムンク美術館
この絵画と似たモチーフは繰り返し描かれていました。私には、左右の黒と白のドレスの女性が同じ人にしか見えないのです。左から過去・現在・未来だったかな。

071215munch6.jpgおもしろかったのが、マックス・リンデ邸の子供部屋の壁用の絵画で、ムンクに依頼したものの、抱き合う男女の絵などを描かれて
「コレは子供部屋にふさわしくない」
とリンデ氏がムンクに描き直しを命じ、だいぶ明るい色調の多少子供部屋らしいものには仕上がっていましたが、それでも、ムンクに子供部屋らしい絵画を期待すること自体、間違っているのでは?と突っ込みながら見ておりました。

『生命のフリーズ』では、たわわに実る果実を手折ろうとする裸の人物などが描かれていましたが、思わず
「くびれがきれい」
などと口走ってしまい、おやぢっぽさを思いがけず露呈してしまった私。ハズカシや。

また、ムンクは労働者を好んで描いていたそうで、わたしは最初のほうの暗い絵よりも、生命力溢れ、今にも動き出しそうなおじさんたちの絵のほうが好きでした。特に素描は素晴らしい!
http://www.tokyo-np.co.jp/event/bi/munch/itten/20.html


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オーデュボンの祈り/伊坂幸太郎

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一気に伊坂ワールドにはまりこんでしまった一冊。

江戸時代に日本が開国した頃から100年以上、他との接触を一切断っている島に、ひょんな事から流れ着いた主人公。そこで不思議な人物ばかりと出逢う。

ウソしか言わない画家。殺人を許された男。しゃべるカカシ。

わたしのお気に入りは、ウサギさん。
店番をしながら食べ続けていたら、太りすぎて、店から出られなくなってしまったって、どんな設定やねん、と思うけれど、街で店番をする太った女性を見るたびに
「あ、ウサギさん」
とつい思うようになってしまった。
    
現実世界(現代の仙台)では悪意と狂気の塊のような警察官が主人公を待ち受け、島ではカカシが殺され、殺人を許された男の手で、何人かが殺されてゆく。

カカシが死ぬ前に主人公に残した言葉。その言葉を主人公がきちんと遂行しようとすることによって、物語は意外な方向へと展開してゆく。

何度も繰り返される
「この島には何かが欠けている。それを外から来た人間が置いて行く」
という島に伝わる言い伝え。

すべてが最後にパズルのピースがそろうように、ああ!と納得されられる。小気味いいほど計算され尽くされた物語。特に、ラスト数ページの急展開はすごいものがある。残りの少ないページでどう収拾を付けるんだろう?と読者をハラハラさせ、きっちりオチを付ける力量は素晴らしい。

また作者の持つ哲学や思想が、宝石のようにあちこちに散りばめられていて、これがデビュー作とは信じられないほどの完成度だと思うのだ。ミステリ好きも、そうでない人でも謎解きのおもしろさを堪能できる一冊。


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