名古屋流おでん?我が家流おでん?

080121oden.jpg名古屋のおでんと言えば味噌おでん。最近では名古屋以外の居酒屋さんでもよく見かけるようになりました。

もっぱら味噌をとろりと煮込んだ中に具をつけ込んだものが、多く見かけられますが、我が家ではちょっと違っていました。昆布だしのみで煮込んだ具をお皿にとりわけて、別で煮込んだ甘いお味噌をかけて食べるのです。東京などで普通に食べられているお醤油ベースのおでんは「関東煮」と呼んで、味噌おでんとは区別していました。でも大人になって自分で作るようになってからは、関東煮を作っておいて、お味噌はお好みで、という形を取るように。

こうすることで、名古屋の人もそうでない人も、おいしくいただくことができるんです。我が家流味噌おでん、ご当地のスタンダードとはちと違うかもだけど、寒い日のおでんのおいしさは、地方に関係なく応えられませんよね。


     


1月は絵に描いたような体調不良でした。(食事中の方は読まないでね)  


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最近こんなことしてます

080128kikaku.jpg絵コンテと言うか、絵本や童話を作るためのラフを、日々考えています。これは先週末に出ていた課題。課題といえども、きちんとコンペに出されて、採用されれば、ちゃんとした雑誌に載るのです。チャンスです。気合いも入ります。

そんな中、東京が初雪の日には打合わせ。締め切りというものは重なるように出来ているのでしょうか。週末の課題の再提出(ラフは一発で通るほど甘いものではない)が、月末なのに、その一日前までにはイラストのタッチを確認するためのカットを10点ほど提出だとか。

こう言う時は盆も正月もないと思います。週末なんか永遠に来ない感じです、ええ。頑張ります。


                  


080111shibuya2.jpg2008.01.27 Sunday おいしいお酒のその後に

お酒を飲んだ後、無性にコーヒーが飲みたくなる。よく人がラーメンを食べたくなるのと同じようなものかもしれない。

昔名古屋にはそういうときにおあつらえ向きの店が少なく、国際ホテルの”ティファニー”かターミナルホテルのティールームなんかで、(両方ともホテルだ)よくお茶を飲んだものだ。きっと、コーヒーも出してくれるようなバーなどは、名古屋にもたくさんあったのだろうけれど、小娘たちはもうちょっと明るい感じにお茶を楽しみたかったのだな。

深夜の渋谷で、わたしはコーヒーとクレームブリュレ。相手はビールとチーズケーキ。淫靡すぎはしない程度の薄暗い証明と、周りの声にかき消されそうになる会話。

こんな時間を特別なものでもなく、普通に過ごせるようにいつの間にかなっていた。恋人と言うわけでもない男の人と、自然に夜の街を並んで歩けるようになっていた。いつの間にか、大人になっていたんだな、と感じた。

38にもなって、今さらって感じだけどね(笑)


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大事な人に会う30分前に読む本/大原敬子


この本は恐ろしい本である。裏表紙には「シャイできまじめなあなたの背中をそっと押す、未来を変える心のヒント集です」などと、やさし気なことが書いてある。大事な人と会うことが苦痛になってしまうような、シャイで繊細できまじめで、デリケートなあなた(とまでは書いていないが)とすっかり読者を持ちあげているが、中味ではそう言う書き方はしていないのである。

それが怖い。
     
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死ぬ前に読め! - 新宿歌舞伎町で10000人を救った生きるための知恵 新宿駆け込み寺での2000日/玄 秀盛

2007 ぶんか社 玄 秀盛

このブログを読んで下さっている方の中には、わたしが救護センターと関わっていることで、わたし自身もDVだとか差別などの被害者なのでは、と思う方もいるかもしれない。でも残念なことに、というか、ありがたいことに、わたし自身は、そういうことには全く無縁な人生を送ってきていると思う。

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新宿救護センターの新年会

080120gen4.jpg080120gen1.jpg新宿救護センターの新年会に行ってきた。すごく充実した楽しい時間だった。

今回のはパーティー形式ではなく、「寄席」になっていた。落語、即興で書く書、生ギターの演奏と、どれも素晴らしく、また即興で書く書は、見る方も参加してのものだったのだけど、いろいろいいお話が聞けて、つくづく自分は若輩者だと思った。まだまだ学ばねばならないこと、聞くべきことはたくさんある。

落語、初心者向けに古典的なものを選んで下さったそうで、すごくおもしろかった。いっぱい笑わせて頂いた。落語は60代でもまだ若手なんだって。びっくり。普通は定年だよ。知らないことっていっぱいある。

落語の話題にして良い「3ぼう」というのに感心。「どろぼう」「つんぼ」「けちんぼう」この3つならお客さんに不愉快な想いをさせることはないという事だ。

落語を聞きに来る中につんぼ(※)はいないだろうし(※いい言葉ではないですし、家族にいる方には最初に謝っておきますとのこと)お金を払って寄席に来る人にけちんぼはいないだろうし(ここで「家族にいる方には・・・」と繰り返して笑いを取る)やはりお金を払って寄席に来る人に泥棒はいないだろう(よもやここでも「家族にいる方には・・・」とだめ押しのように繰り返すが、やはり笑ってしまう)というわけだ。なるほど。

また、けちんぼのことを「6日知らず」というらしい。手で数字を数える時、5までは指を折って、指が手にくっついて行くが、6からは指を離さなくては行けない。ケチな人は、手に入れたものを手から離したくないので、6は数えないというわけだ。おもしろいねっ。

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ショッピングの女王/中村うさぎ


今さらながら読んでみた。

中村うさぎがブランド物を買い漁ったり、若い男の人を飼うために整形したり、仕事のために風俗にまで足を踏み入れるという、常人にはちょっと考えられない行動力・思考力の持ち主であったとしても、そこはどうでもいいような気がする。

だっておもしろいんだもん。

この本、章が進むごとにうさぎさんのバカっぷりがどんどんエスカレートしていくのがとっても素敵なのだ。どんどん油が乗ってきたのか、単に開き直っていったのかは謎ではあるが。まぁ、読んでためになるっつう本ではまったくないけれど、これもやはり世の中の見聞を広めると言う意味で、読んでおいてもいい一冊かなぁと思うのだった。

だって、ホント世の中には胡散臭いものがたくさんあって、それを買っちゃう人が
本当にいるんだなぁ、と思えるから!


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ひさびさプリクラ

080120print_club1.jpgひさびさにプリクラを撮ろうとしたら、いろんなことが出来るのにビックリ。ていうか出来すぎて、ついて行けなさ感にがっくり。

10秒でデザイン3枚選んでとか、写真5枚選んでとか、絶対無理無理無理。あ〜〜。時間切れ、どうなっちゃったんだ??と思いながら、撮影室(?)を出て今度はデコレーション。これも何だか良くわからないままに塗りまくる。

「でさ、5枚選べって出たはずなのに、何で3種類しかないわけ?」「3種類選んだ時点で時間切れだったからではないでしょうか」「えー。デザインは勝手に選んだくせにぃっっ。同じ写真ばっか何枚もいらないよ〜」ふたりで写真をわけると同じ写真が3枚も4枚もになってしまう。もっと大きいサイズにして、スキャンすれば良かった。とか思いながら帰路に着く。

080120print_club2s2.jpgそんなわけで出来上がった写真3枚のわたし部分だけ。すっごーく恥ずかしいポーズなのは、こうせいと注文がくるからなのだよ。ホントよホント!天然で取ったポーズな訳じゃありませんからっ。

おでこに鳥とか王冠がくっついてるのは「シワ隠さないとシワ!」と必死に貼ったわけなんだけど、プリクラにシワなんか写らないのね。ていうか、十割増ぐらいに美人に写っててビックリ。今度は見合い写真にでもしようかしらん。一枚だけ大きいので印刷して、さらに高解像度でスキャンすれば・・・・

あ、大きくすると、やっぱりシワも写ってるのかも??(やっぱダメかぁ)
    
   


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ラッシュライフ/伊坂幸太郎


エッシャーだ。

なぜ装丁(単行本のみ)にも挿画にもエッシャーの絵を配し、本文中に何度も繰り返しエッシャー展について語られているのか、それが物語の後半になってわかってくる。その「わかり方」が伊坂作品に共通する小気味いい快感に繋がっている、謎解きをするのとは少し違う不思議なミステリー作品。読んでいるうちに何だか元気になれたりした。(ネタバレあり)


          


物語は、成金の画商と新進画家の女性、泥棒の黒澤、失業中の中年男の豊田と犬、新興宗教にはまる河原崎と指導役の塚本、心理カウンセラーの京子と愛人の青山、この五つの視点を持って描かれる。

そしてあとでわかるのだが、この物語は時系列順には並んでいない。綿密に計算され尽くした結果、巧妙に順序を変えながら物語は進む。最終日から始まり、初日に戻って、3日めに飛び、また最終日、次が2日目、というように。その種明かしをするように、街頭で「好きな日本語を書いてもらう」という一種のパフォーマンスをする女性と、開店3日間だけ使える半額券を配っているコーヒーショップが登場する。

順序の取り違えられた物語を読み進んで行くと、一見、最終日の出来事が最初に起こったような錯覚や、物語自身が永遠にループしているような、そんな感覚に教われる。まるでエッシャーの騙し絵のように。あとで読み返しつつ時系列順に並べれば、矛盾はどこにもなく、きちんと並べ替える事が出来るのだけど。伊坂作品に共通する、物語同士のリンクも興味深いところ。直接は登場しないが、『オーデュボンの祈り』の主人公の伊藤のその後が、黒澤の友人の口から語られる。『しゃべる案山子』や『神様のレシピ』などの言葉とともに。またその黒澤は、実に魅力的な人物で、彼もその後の作品に登場し、ファンの間では根強い人気を誇るそうだ。

この物語、泥棒の黒澤や失業中の豊田を中心に、男性陣は比較的、魅力的に描かれているが、愛人と結託して愛人の妻を殺そうとする京子も愛人の妻も、やたらキリキリ騒ぐだけで、全く魅力を感じない。その女たちの中心にいる青山にも魅力がないせいかもしれないけれど。

豊田と犬のエピソードが、やがて成金の男に結びつく部分は『オーデュボン』の桜と城山の関係に似ていて、とっても痛快だ。全編を通じて、豊田のパートは感動的で、人生って悪いものじゃないな、と思わせてくれる。またやたらと人間臭い泥棒の黒澤が、いく人かの登場人物と複雑な関係にある画商の佐々岡と友人で、ひょんな事で再会し、同窓会が始まってしまうのもおもしろい。

女子高生を中心に語られる「バラバラの死体がくっついて、またバラバラになる」という都市伝説を交えながら、オカルトとしか思えないようなエピソードを交えて物語は進んで行く。種明かしをすれば、なるほど納得なのだけれど。河原崎のパートだけが、ちょっと残念だけれど、豊田のパートを中心に読後感はなかなかよく、余韻を残してくれる。ミステリの醍醐味を味わいながら、人生の奥深い部分にまで想いを馳せる。。。。そんな贅沢を味わう事のできる見事な小説。


    


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ウルトラマン大博覧会 ROPPONGI天空大作戦

080114_ultra-man1.jpg六本木ヒルズ・森アーツセンターギャラリーで開催中のウルトラマン大博覧会に行ってきました。童心に帰って楽しめた一日でした。

ウルトラマンと言えば、ウルトラマンとセブンなんだなぁ。そしてあのセブンの♪セブン〜セブン〜セブン〜〜〜セブン・セブン・セブン、というのは、とっても名曲なんだということを改めて知り。個人的にはタロウの歌が好きだなぁ。♪ウルトラの父がいる ウルトラの母がいる そしてタロウがここにいる(?)

子どもの頃、セブンの頭の上のが飛ぶのに、異様な興奮を覚えたんですが、アレが飛んだ瞬間の画像や、アレを武器に戦ってる図のセブンのアタマの、何となく間の抜けた雰囲気に、興奮というより物悲しさを覚えたり。

スペシャルサイト http://www.ocn.ne.jp/anime/ultra/top.html

    
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落花流水/山本文緒


読み返して鬱な気持になった。ただでさえ、最近鬱々としていたのだった。理由は特にないのだけど、人生というものは自分の思っている方向、望んでるようにはたぶん行かないものだと言うような絶望感に気持が支配されている感。そんな気持に拍車をかけるような後味の悪い作品。

しかし、多分最初に読んだ2年ほど前には、全く共感できずにいたこの作品に今回は感情移入する事が出来た。登場するどの人物とも自分は似ていないと思ったのだけど、そうではなくて、どの女性の中にも、どこか自分に似ている部分はあるのかもしれないと思った。そしてこの物語が以前よりは少し好きになった。


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