命の循環

思うに・・・

わたしは今まできっと、与えるよりも、与えられることのほうが多い人生だったのだろう。だから、人に与えるよりも、まずは与えられることを望んでしまう。分析すると、そうなのだと悟った。

自分に子供がいないので、絶対に、子供を産んでこそ一人前なんて言いたくないという気持ちが、実はあるのだけれど(笑)、でもやっぱり子供を産んで、一方的に与えるだけの時間を持つと、そこで女性は一皮剥けるのだろうか。などと思ったり。

数年前に、一番暗く悶々としていた時期に、ペットを飼うことをしきりに勧められた。その理由が「これくらいの年齢の女性は、母性が余ってるのよ」今思うと、笑ってしまうのだが、そのときはそうかもしれない、と、真剣に思ったりしたものだった。

でも何かで読んだのだけれど、実は、女性だからと言って、誰にでも母性があると言うわけではないらしい。
むしろ、ステレオテイプ的に刷り込まれた「母とはこうあるべき」という形に収まりきれずに「子供を愛せない」ことを苦しんで、虐待に走ってしまうお母さんが、非常に多いのだそうだ。

確かに、女性だからと言って誰もが家事が好きだとは限らないように、育児にだって「向き不向き」は絶対あるはずなのだ。それなのに、何かあるとすぐに母親が悪い、と責められる。

うーんと、随分話が横道にそれてしまった。
そうそう。人生は順番なのだと思うのだ。
子供の頃には、与えられるだけだけれど、少しずつ自分も、誰かに何かを与えられるようにならなければならないのだ。与えられて、与えて、そしてその中から、また何かを与えられて、人はそんな風に、生きて、命を全うして行く。そして自分が死んだ後も、命はつながって行く。

そろそろ、与えられることを望むのはよそう。まだ何かを与えられる自信は何もないけれど。


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決断の日

今日は、とても大きな決断をした。
とはいっても、少し前から考えていて
それを、今日実行しただけなのだけど。

去年の6月からOpenしていたお店を閉じることになった。
理由はいろいろあるけれど、時間がなさ過ぎて、無理をしすぎて、
体力も、気力すらも奪われていった結果、だと思う。

最近お休みしてから、キットの商品を出そうとか、
リングとおそろいで作ろうかとか、あれこれ考えても
でも、どうしてもビーズに触れる気が起こらない。

お休みしてる間に、お友達にプレゼントするために、いくつか作った。
お金を頂くためではなく、ただお友達の喜ぶ顔が見たくて・・・
それだけを思って作るビーズは楽しかった。

思えば、去年の今頃は、お店に出す商品のデザインを、必死に考えていたっけ。
あの頃から、無理は始まっていたのかもしれない。
やりだすと止まらない性格上、ついつい時間を忘れて
深夜まで作り続けたり・・・そういう無理も限界に来ていたんだと思う。

それでも、とても貴重な経験をしたと思う。
見知らぬ人にモノを買っていただくと言うことは、
甘いものではないと言うことも、思い知ったし
それに、温かい言葉を頂いたり、素敵な巡り会いもあった。

この10ヶ月、このお店に情熱を傾けてきて、頑張ってきて
本当に良かったと思う。
そして、たくさんの方に感謝してもし足りない気持ちでいっぱいだ。

お買い上げくださったお客様はもちろん
リンクしてくださった方々
カートの設置に協力してくださったPさん
かわいい素材を提供してくださった素材屋さん
本当に本当にありがとう。
お世話になりました。
これからも、別の形で頑張っていきます。


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おぢさんキラー

今日は自治会の総会であった。
去年も確かに出たはずなのに、ただ出席するだけなのと、自分たちが主催するのとでは、こんなに違うものなのかと驚いた。
司会が「議長の選出をいかがいたしましょうか」と半ば形式的に尋ねる。するとどこからともなく「司会一任!」と叫ぶ声が聞こえてくる。ようするに「やらせ」なのだけど、こういうことが必要なのだな、おもしろいな、と思った。

来賓の挨拶、会長の行事の報告の後は、ついにわたしのこの一年の総決算、会計報告であった。そのために、昨日何度も何度もシミュレーションをしたのであった。その旨を会長と相談役に話すと「あなたは用意周到だねぇ」と感心された。
なにしろ、わたしはとてもあがり症なのだ。ただでさえそうなのだから、少しでも準備しておかないと、心もとない状態では、ますますパニクってしまいそうなのだった。

結果は、ありがたいことに、非常にうまくいったらしい。
会長にも相談役にも100点満点をいただいて、総会終了後は、3人で思わず握手してしまった。先日の監査役の方たちからも、お褒めの言葉を頂戴した。それはいいのだが・・・
「こんな若くて有能な人材はなかなかいないから、今後もずっと会計として頑張って欲しい」
などと言い出すおじいさまもいて・・・勘弁しちくれ〜〜〜〜、という感じなのであった。

こんな地方都市の中の、小さな自治会の中で認められたからって、大したことではないかもしれないけど、それでも、やり遂げた!って感じで、とっても気持ち良かった。総会終了後の懇親会で、任期の終わった班長さんのおぢさまたち数人から
「もうこれでぴぴさんに会えないと思うと、班長終わるのが寂しい」
と言われた。
「ぴぴさん、家から一歩も出ないんじゃないの?道で会ったことないよね?」
「どこに買い物に行ってるの?いつもYスーパーに行っても会わないよね?」
などと言われ、うれしいような、ちょっと怖いような、複雑な気分であった(爆)。さすが、おぢさんキラーだけあるわ、わたし( ̄ー ̄;

これからも、おぢさんたちのアイドルとして、この町に君臨し続けようと思ったのであった。(おいおい、なんか違うぞ(笑))


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