月が輝く夜だから?

040928full_moon1.jpg040928full_moon2.jpg星とか月を眺めるのが、子供の頃は大好きだったんですが、ココ数年、夜はさっさと雨戸を閉めてしまう毎日で、お月見どころか、ゆっくり空を見ることも少なくなっていたんです。普段、夜中まで家にひとりきりでいるせいもあって、なかなかお月見の行事をひとりでしようとは思えなかったのもあったのですね〜。でも何だか、それって淋しい〜〜〜〜

そこで、『floral moon』のmomoさんに「リアルタイムお月見をしません?」とお誘いしてみました。とはいえ、お互いのBLOG(わたしのはここ)のBBSにカキコしながら月を見よう!という、それだけなんですが・・・(^^ゞポリポリ 

*kei*さんとREIさんもご一緒してくれて、4人でかなり盛り上がりました。momoさんの提案で、ちょうどフルムーンになる10:09に写真を撮ろう!ということで、わたしも何とか撮ることができました!ちょっとぶれちゃったけど〜〜〜(にゃはは)
※画像は10:08になってますが、間違いです(^^ゞポリポリ 

今日は雲の流れが速くて、一瞬にしてお月様は隠れてしまいました。でも、その分くっきり見られた瞬間は、すごくうれしかったかも♪ウサギさんは、恥ずかしがりやさんなのね♪

お団子も、しっかり食べましたよ〜〜〜


REIさん『中秋の名月』 momoさん『フルムーンカウントダウン♪』 *kei*さん『Fly me to the moon』

「Have a Nice Day」さんのところで、初めて知ったのですが、Harvest Moonは、欧米での「中秋の名月」の呼び名なのだそうですね。「次こっち目線くださ〜い!」さんによると、満月や新月の時期は太りやすいそうですね〜〜〜。団子の食べ過ぎで、自分も団子にならないように、気をつけねばっ!(^^ゞポリポリ 


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初夏から秋へ〜ルリマツリ スモークツリー 秋明菊

040803rurimatsuri.jpg2004.09.12 Sunday やさしい蒼

久しぶりの庭の写真。
ルリマツリは、12℃以上を保てば、周年開花しますが、
寒さには、ちょっぴり弱い花。

アーチの脇の、軒下に植えてあるので、一応霜よけにはなってるけど
冬場に半分くらい枯れてしまう事が多いです。
でも、この冬は暖かかったせいで、元気なまま越冬。

枯れると、体力の回復に時間がかかるのか、
花を見せてくれない事もあったのですが
今年は、美しく咲いてくれました。
もう、この蒼が、たまらなく好きなのです。


            


040711smoketree1.jpg2004.09.12 Sunday 初夏のスモークツリー

写真の日付は、7/11となっていました。
UP遅すぎです(^^ゞポリポリ 
今は鈍いグリーンになってしまってるスモークツリーですが
このときは本当に、ハッとするほどきれいでした。
今年も、秋の紅葉が楽しみです(^^)

みなとさんのところは、お花が咲いたそうで、うらやましい〜〜〜
そしてそして、しずく写真は、ため息の出る美しさです。



            


040928syumeigiku1.jpg2004.09.29 Wednesday

いつもは8月の終わりには
咲き始める秋明菊が
今年は9月20日過ぎに、
ようやく咲き始めました。


花も何となく小さくて、
まだ咲いてるのもまばらなんですが
やっぱりかわいい。大好きな花なんです。


菊と名前はつきますが、菊の仲間ではなく、
春に極彩色の花を咲かせる
アネモネの仲間。


#gardening


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ピカソ展 躰[からだ]とエロス

040924picasso_paris.jpg同じく9/22(水)、花と緑の後は、この前の週末に始まったばかりの『ピカソ展 躰[からだ]とエロス パリ・国立ピカソ美術館所蔵』を見ました。同じく現代美術館内で、大きな催しが重なって開催されるのは、忙しい人にとっては、大変ありがたく、有意義な事だと思います。ただ、非常に点数が多いのもあってか、『花と緑の物語展』に比べると、作品が詰め込まれすぎているという感じは否めませんでした。

9/4から、新宿の損保ジャパン東郷青児美術館で、ピカソの2番目の夫人であるジャクリーヌ所蔵のコレクションが、公開されています。つまり、ピカソ晩年の作品であり、画家がもっとも愛し、大切に保存してきたものを、没後、夫人が譲り受けたもので、日本初公開のものがほとんどだそうです。一方、この『躰[からだ]とエロス』は、まだ若きピカソが、最初の妻・オルガと結婚したものの、若い愛人・マリー・テレーズと出会い、そのミューズの若く豊満な肉体への賛美に、全精力を傾けていた頃の作品が中心となっています。この展覧会も、94点もの作品が初公開となっています。


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花と緑の物語展

040924modern_french.jpg9/22(水)、久しぶりに現代美術館に行って来ました。先週末に始まったピカソ展のせいか、平日の午前中にもかかわらず、すごい人でした。まずは、夏から開催されていて、この週末に会期を終えた『花と緑の物語展』を見ました。かなり混雑していたはずなのですが、スムーズに見られたのは、とても贅沢な展示をされていたから。スペースを十分に取って、ゆったりと展示され、中にはひと部屋に1〜2枚という部屋もありました。やはりこれくらいだと、ゆっくりと絵を鑑賞したという気分になれます。

あまり派手な展覧会ではないですが、好きな花がモチーフと言う事で、楽しく見ることができました。また、日本の大企業が所有している絵画が多く出展されたと言う事でも、とても貴重な展覧会だったようです。そうした企業は、大切に社長室などに絵をしまいこんで、なかなか人目に触れる事がないそうで。また、大企業は絵を長く貸し出してくれないので、この展覧会は巡回する事なく、この東京都現代美術館で終わりなのだそうです。

○農民画で有名な、ミレーの初期の初期の「華やかな様式」時代の神話的作品
○バラの品種名にもなってる、ファンタン・ラトゥールのオールドローズが美しい作品
○独特の雰囲気が素敵なルドンの静物画
○印象派以前のモネの風景画
○ミロのテンペラ画、
○今回、初めていいと思ったピサロの風景画
○やっぱり怖くて幸せそうでない、シャガールの『婚約者たち』の絵

気になった絵を上げてみました。それにしても、すごく空間が広々としてよかったです。その後に見たピカソ展は、多分普通なのでしょうが、妙に狭く感じて気の毒だったかも。特に、モネの睡蓮の部屋と、まるで「オランダ・フランドル展」のフェルメールのような、ひと部屋に一枚だけ展示されたルソーには、なんて贅沢なんだぁ〜〜〜!!と感動してしまいました。

ルソーといえば、素朴派に分類される画家で、正式な教育を受けずに画家になった人で、それだけに、子供の絵のような無邪気さが魅力だったりします。ピカソは、このルソーを敬愛していて、ルソーが60代のときに、まだ20代のピカソが、彼を自宅サロンに招いて、多くの人の前で賞賛した事があるそうですが、そのときに「この世で偉大な画家は、君、ピカソと、僕のふたりだ」と言ったそうですが、そういうことをおおらかに言えるところが、ルソーの魅力を伝えていて、とてもほほえましいエピソードだと思います。

また、この展覧会の図録は、すごく素敵でしたよ。デザインや装丁がすごく凝ってるんです。買うつもりはなかったのに、ついつい買ってしまいました・・・最初のほうの、花の絵の採点がおもしろかったです。

「弐代目・青い日記帳」さんの「花と緑の物語」展


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藤本能道の色絵

040917fujimoto_noudou.jpg9/17(金)、最後の締めは、この展覧会。サブタイトルがすごいです。『昭和天皇にささげた幻の食器』ですから。

藤本能道さんというのは、ご存知の方もいらっしゃるかな?わたしは、失礼ながらはじめて知りましたが、人間国宝の陶芸家・絵付師で、重要無形文化財「色絵磁器」保持者の認定を、1986年に受けた方です。1976年に、茨城県植樹祭の折の昭和天皇・皇后両陛下のためにディナーセットを作りました。それを藤本氏に依頼したのが、この美術館の創設者であり、以前から、藤本氏の作品展を開催するなどで、交流のあった、菊池智氏でありました。

このディナーセットは、和食器でありながら、西洋のディナーのためのフルセット15人分、飾り皿、スープ皿からフィンガーボウルに敷く皿まで作られています。とても忍耐力の必要な仕事だった、ということですが、手描きで、同じモノをいくつも作ると言うのは、相当きつい仕事なのだと思います。(自分でも絵付けをしているので、多少は気持ちがわかります)また、まったく同じではなく、少しずつ構図や色などを変えてあるのもまた、工夫が必要で、大変だったのだろうと推測できます。

で、どうしてこれが、幻の食器かと言えば、このとき、茨城の菊池氏の自宅で両陛下に供して以来、一度も使用される事も、誰の目にも触れる事なく、大切に保存されてきたからなのだそうです。

最初、この展覧会を絵付けの先生から薦められたとき、図録を見ただけだと、それほど素敵には思えませんでした。煌びやかな洋食器に比べると、とっても地味に見えたんです。(藤本先生(1992年死去)、失礼をお許しください)でもね、やっぱり実物は素晴らしいです。美しいと言うのではなく、味わいがあるのですね。力があります。魂がこもってると言うのかな・・・最終的には、こういうものが描けたらいいな、と思わせるものでした。それには、ただ模写してるだけじゃダメだとも思いました。自分で描きたいものを、自分の線で描かなくては。そしてもっともっと、自分自身の腕も、中身も磨かないと。まだまだ今のわたしは、人間が練れていなくて、無理そうです。

菊池寛実記念 智美術館


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大倉喜七郎コレクション・1 近代日本画と香道具

040917okura_koudougu.jpg9/17(金)大倉集古館に行きました。ここ大倉集古館は、大倉グループの創始者・大倉喜八郎氏が作ったものですが、今回の展覧会は、喜八郎氏の長男で、ホテルオークラを作った大倉グループ2代目・喜七郎氏のコレクションを展示しています。

まぁなんというか、こうした財閥などは、創始者はよくても、2代目というのは、イマイチな人が多い事もあるようですが、この喜七郎氏は、優れた人だったようです。事業面でも才覚があり、芸術にも深い理解と関心を示し、イタリアでの日本万博の開催には、横山大観らとともに尽力し、大成功へと導きました。

また、今回展示されている香道具は、喜七郎氏の夫人である久美子夫人のものです。大倉に輿入れしてきてから始めた香道を、久美子夫人は極め、明治時代に衰退しかかっていた、香道を復興させるのに、尽力されました。嫁入り道具として持ってきた松竹梅蒔絵十種香箱は、18世紀のものとは思えぬほど、また、日常的に使われていたとは思えぬほど、美しく保存されています。

香道というのは、非常に雅やかな世界のもの。源氏物語などにも登場しますが、さまざまな遊びや趣向があります。香木を組み合わせて、さまざまな香りを作るのですが、名前をつけ、組み合わせた香木を包んだものには、その名前にちなんだ美しい絵が描かれていたり・・・お道具類の美しさにもうっとりです。

また、「組香」といって、3種類の香りを3包ずつ用意して、混ぜてから3種選び、その香りを聞いて(じっくりかぐ事を、聞く、と言います)その香りの順番を当てるという遊びは、その順番にも名前があって、3種ならば、名前を覚えるのも容易ではないですが、それが「源氏香」といって、5種類5包になると、順番の組み合わせは、52通りとなります。源氏物語は54帖なので、最初と最後の帖を抜いた52帖の名前を組み合わせにつけているのですが、52種の名前を覚えるのはいかにも大変なので、組み合わせ図を用意して、見ながら書いてもいいのだそうですが、これがまた、美しい絵柄が入っていて、またうっとり・・・もうなんとも、美しく雅やかな世界なのです・・・・

香りに聞くは、源氏物語

まったくこんな世界に縁はなさそうですが、もしも仮に間違って、香道の席に呼ばれてしまった場合、アクセサリーをつけない、素足やストッキングはダメで、白い靴下を用意、当然香水や匂いのきつい食べ物を食べてはいけない、など、いろいろ気をつけることが書かれていました。一応めもめも(笑)

2階は、日本画が展示されていました。どれも素晴らしい作品でした。やはり玉堂がいいなぁ。いつ見ても、心をほんのり、やさしく柔らかくしてくれるような気がします。


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古伊万里に見る江戸のくらし -装飾と実用の姿-

040917toguri_museum.jpg9/17(金)、渋谷区松涛にある『戸栗美術館』に行って来ました。松涛の閑静な邸宅に、ちょっとどきどきしつつ(田舎もん&庶民なわたし)bunkamuraの横の坂を登って、左に折れると、戸栗美術館は現れます。こちらもやはり、実業家の戸栗亨氏の私的コレクションを収めた美術館で、日本・中国の陶磁器が充実しているのが特徴です。収蔵品はなんと7000点あまりもあるそうで、これはぜひ、何度と無く足を運んで、見に来たいと思いました。

この春に、わたしは、唐津・有田・伊万里を旅したのですが、そこで疑問に思ったのが、「柿右衛門様式などの古伊万里は、有田で見たけど、有田焼と伊万里焼とあるのね?それはどう違うの?」有田焼の絵付けをしているクプカさんにお尋ねすると「古伊万里は、有田焼なんだけど、有田には海が無いので、伊万里港から出荷したの。それで、海外では『伊万里港から来る磁器=伊万里』と呼ぶようになったんだよ」ということだそうで、目からうろこでした。伊万里焼は、とても素敵な焼き物ですが、古伊万里から繋がる有田焼とは、少し趣を別にしています。古伊万里とは、江戸初期から1830年頃まで、有田で作られたものを指すそうです。

ひとくちに、古伊万里といっても、さまざまなものがあります。初期の、染付けで描かれた、中国風の山水画を描いたものから、だんだんと日本独自の絵柄になっていき、やがて色絵の技術が発展していきます。

使う、という点で見れば、わたしは染め付け(下絵付・藍一色のもの)が好きなのですが、絵付けされたものを見るときに、わたしの目は、絵付けをする者のの視点になってしまいます。豪華な「献上伊万里」(実際に献上された『鍋島』とは違い、献上されてもおかしくないほどの豪華さと品格を兼ね備えたもの)に心引かれました。古伊万里と鍋島の区別がつくようになったのも、何だかうれしいです。鍋島は、すっきりとしたデザイン的な美しさが特徴だな、と思います。

また、蛸唐草が、時代と共に変化していく様子もおもしろかったですし、「江戸のくらし」ということで、今は何に使われていたかよくわからないようなお道具類も見られて、興味深かったです。

戸栗美術館、ちょっと入館料が高目かな?という感じはしますが、(あと¥200ほど安くして欲しい)焼き物がお好きな方でしたら、きっと楽しめると思います。これを機に、わたしの絵付けは、一気に和へを傾倒しそうな予感・・・(ああでも、展示会用のはヨーロピアンで作ると決めてしまっているのよね(^^ゞポリポリ)


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NHKおしゃれ工房 手芸フェスティバル

040913nhk_osyare_koubou.jpg9/13(月)、この日が最終日の「おしゃれ工房フェスティバル」に行ってきました。この展覧会は、毎年かなり楽しみにしています。なんといっても、一級品の手仕事を間近で見ることができ、諸先生方に、直接質問できる機会なんて、そうそうないでしょ?

去年かおととしにも、感動した安藤聖子さんの「布絵」は今年も素晴らしかったです。このセンス、本当にすごいですよ〜〜〜。もうちょっと時間に余裕があれば、絶対やってみたいなぁ、これ。刺繍にも感動しました。動物のモチーフはとにかくかわいい!ボタニカルアートの刺繍も、実際にボタニカルをやってる者から見ても、素敵だと思えました。でもね、白い刺繍がしたいのです。この本、持ってるんです〜〜〜(本当)といいつつ、お弟子さんにいろいろ質問しちゃいました。先生も、素敵な方でした。

パッチワークもよかった。イタリア人みたいなセンスで、まるでイラストのように、おいしそうな食べ物を布の上に作り出す先生。ファッションもイタリアっぽかったです。こちらも、お弟子さんともども、親切にいろいろ教えてくださいました。パッチワークは、いきなり大作を作ろうとすると大変だから、コツコツ作っていきたいな、と常に思ってるんです・・・一応は。秋冬に向けて、創作意欲を刺激しまくる展覧会でした。


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世界の絵本作家展

040913sekai_ehon.jpg東京駅の大丸ミュージアムで9/9(木)〜14日(火)まで開催されていた『世界の絵本作家展』を見てきました。先日の『幻のロシア絵本』で、感動してから、絵本に興味を持ったわたし。考えてみれば、子供向けの絵本の優しさを表現するのに、水彩はとても適しています。わたしの描きたいと思う絵に近いものを、たくさん見つける事ができました。

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実は子供の頃は、あまり絵本を読んだ記憶がないので、自分にとっての想い出の絵本って、ないんですが、大人になってから読んだ、佐野洋子さんの「100万回生きたねこ」は、何度読んでもほろりときてしまいますし、ミッフィーちゃんは、今も昔も変わらず好きです。本当にいい絵本は、大人も子供も幸せな気持ちにしてくれるんですね。

今回、一番素晴らしい、好きだと思ったのは、ジョン・バーニンガムです。『ガンピーさんのふなあそび』で、ガンピーさんの船に乗り込んでくる動物たちのタッチの素晴らしい事!!でも残念ながら、この本は大きくて重くて高くて・・・・買えませんでした。

五味太郎の色彩の美しさ、発想の豊かさにはハッとさせられます。マーカス・フィスターの水彩の技法は、ぜひ参考にしたいものです。エロール・ル・カインのイメージの豊かさ、細密さには、息を飲み、ヨゼフ・パレチェックの色彩の美しさ、モチーフの愛らしさに、ついほほえみ、ユリア・ヴォリの「ブタ」の発想の斬新さには、うならされました。

すごくすごく、絵が描きたくなる展覧会でした。わたしにとっては、ですが(笑)


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琳派 RIMPA展

040903rimpa.jpg近代美術館工芸館で『動物のモチーフ』を見た後は、近代美術館で開催中の『琳派 RIMPA展』を見てきました。
正直、少し前までは、日本画に興味がなく、琳派がいかなるものかもわかっていなかったのですが、会場内外に、老若男女、あふれんばかりの人たちで、みんなが図録を手にしているのに、この展覧会の人気のほどが伺われました。図録って、意外とそれほど買わないんですよね。でも、この展覧会に関して言えば、駅から美術館、工芸館へ行く途中ですれ違う人全員が持っていました!売り場の方によれば、「今回の展覧会は、会期中に入れ替えがありますので、2度見に来られない方は買われるのではないかと」とのことでしたが。それだけではないような気も?

さて、この展覧会が、どうしてこれほどまでに人気を集めているのか、この展覧会とはどういったものなのか。この展覧会は、今までの「琳派展」とは明らかに違います。まずは琳派、ではなくRIMPAという書き方に注目。この展覧会は、従来の琳派の固定観念にとらわれず、琳派の絵画と西洋の美術との間に共通性を見出そうとしているところに、特徴があります。

琳派の絵画の特徴のひとつは金彩の華やかさですが、クリムトの装飾的な絵画の中に、琳派を見ることはできませんか?ジャポニズムの画家、ボナールの絵画には、もちろん日本画の影響は多く見て取れます。あるいはマティス、ウォーホールなどと言った、およそ日本画とは対極にいそうなアーティストの作品の中にも、琳派と同じ精神を見出す事ができる、としています。

それを「なるほど、本当だ」と思うか、「それは無理があるのでは?」と思うかは、人それぞれで、それはどちらでも構わないと思います。わたしも、全面的に同意はしないのですが、おもしろい試みだと思いました。また、琳派の歴史は俵屋宗達から始まった事から、これまでの琳派展といえば、当然この宗達の絵から展示されることが普通だったのですが、今回の展覧会は、尾形光琳の絵から始まっています。なぜなら、琳派の絵の評価は、光琳の絵への評価から始まり、その後宗達、本阿弥光悦の評価へと広がっていったのです。

この展覧会では、まず光琳、次に宗達、光悦と見ていくことにより、琳派が再発見、再評価されていった過程を、現代の私たちも追体験できるようになっているわけです。作品に関しては、とにかくどれも素晴らしいです。図録のところでも触れましたが、途中、作品保護のためにかなりの数を入れ替え展示します。そろそろ、会期も終盤戦。前半行った人も、行きそびれた人も、ぜひ一度足を運んでみてくださいませ。

『琳派 RIMPA展』東京国立近代美術館
2004年8月21日(土)−10月3日(日)会期中無休

「ムルログ」さんの「琳派」  「子育てもしてますよ〜」さんの「RIMPA展」
「vagabond の 徒然なるままに」さんの「琳派展を見て」
「のあざみの独り言」さんの「琳派展 国立近代美術館」
「ふたり暮らし」さんの「RIMPA展」  「SOMETUKE」さんの「光琳、紅白梅図」
「弐代目・青い日記帳 」さんの 「琳派 RIMPA展」


                  


040907rimpa_goods1.jpgミュージアムグッズって、魅力的です。
RIMPA展会場にも、いろいろなオリジナルグッズが売っていて、いろいろ誘惑されいていたわたしですが、結局光琳の「風神・雷神グッズ」三点に決まりました。

手ぬぐいと、あぶら取りハンカチ(男の必需品?)、金のしおり。
金のしおりは、まぁどうよ?という気もするんですが、琳派ってことで、金でもいいかな?と。(ちなみに前日、エルミタージュ美術館展でも、馬車モチーフのを迷って、結局買わなかったのでした)

手ぬぐいは、半分に切って、ランチョンマットを作りたいと思ってます。しぶくなりそう(笑) 赤もあったんですが・・・赤のほうがよかったかな?と、ちょっと思ってます(^^ゞポリポリ 



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