2004.12.20 Monday 撮影・Panasonic Lumix FZ10
2004.11.09 Tuesday に購入したアイスバーグ
Iceberg (Schneewittchen) (F) 1958年 ドイツ。
純白の花が極めて美しく、また、とても強健で、初心者向きのバラとして
バラ愛好家の間では、とても有名です。別名のシュネービッチェン (Schneewittchen)はドイツ語で「白雪姫」の意味だそう。
本来は、真冬になってから植え付けをするのだそうですが、
購入した三越のチェルシーガーデンの方によると
11月中に植えたほうが、根が張って、冬までに元気な株になる、
ということでしたので、早速植えようと思いました。
うしろで元気に葉を広げているアカンサスは、抜いてしまうのです。
ごめんね〜〜〜〜
で、早速週末に植えて、ほぼ一ヵ月後のアイスバーグが上の写真。
12月にはいると、どんどん新芽が出てきました。
チェルシーガーデンの方のおっしゃるとおりです。
植えつけるときに、たーっぷりと水をやれば、あとは何もしなくてOKとのことで。
ちょっとドキドキでしたが、こうして元気な葉を見てると
「生きてるんだなぁ」というのを感じます。
来年の春が待ち遠しいです。
2004.12.29 Wednesday
先日までの暖かさが、ウソみたいに
関東地方も今日は初雪。
いい天気の昨日、
「大掃除は今日がお奨め!」
と、テレビで言ってたけど、仕事なんだも〜ん、と言いつつ出勤。
でもまさか、今日雪が降るなんて!
今日は仕事、休みでよかった〜〜〜ヽ(´▽`)丿ホッ
寒くて、とても掃除なんてできましぇん。
なんて言い訳しつつ、ぬくぬく年賀状作りに追われた一日。
平和な年の暮れ。
今年も一年、ありがとう。
誰にとも無く、言ってみる。
コメント:14 トラックバック:10
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初雪@越冬ぶろぐ と アイスバーグ
写真をポラロイド風にしてみる
DEAR DAYS 別冊 『写真をポラロイド風にする』
DEAR DAYS 別冊さまのこの記事を見まして、あら素敵♪と早速やってみたのですが、こちらにも書かれている「うまく行かない人」のパターンだったらしく、グレーの枠しか出なかった(T_T)ので、本文内にあるように
プチパレブログ 『画像に写真風、ポラロイド風の枠をつける』 →プチパレブログさまのこの記事を参考にやってみたら、できました♪
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DEAR DAYS 別冊さまのこの記事を見まして、あら素敵♪と早速やってみたのですが、こちらにも書かれている「うまく行かない人」のパターンだったらしく、グレーの枠しか出なかった(T_T)ので、本文内にあるように
プチパレブログ 『画像に写真風、ポラロイド風の枠をつける』 →プチパレブログさまのこの記事を参考にやってみたら、できました♪
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ジャム作りました
我が家には、8年物のラズベリーの木があるのですが、毎年すごくたくさんの実をつけてくれます。今年はなんと、1200Gもなってくれて、冷凍保存していたのですが、ようやく重い腰を上げて、ジャムを作りました。瓶は家にあったものです(^^ゞポリポリ
ジャムだけでなく、ラズベリー酒も作ってみましたよ。こちらには、少しだけジューンベリーやブルーベリーも混じっています。3ヵ月後には、飲むことができるそうですが、一年寝かすとおいしくなるとか♪
ジャムをさっそく、シンプルなトーストに塗ってみました。紅茶は、「clover」のみなとさんから、展示会のときにいただいた『NINA’S』の「Tresor」
中国紅茶(チャイナキーマン)のベースにブラックベリーやストロベリーの香りとうーん、ベリーづくしで、まさにぴったり♪それにこの紅茶、青い花びらが鮮やかで美しいのです♪
ヤグルマギクの鮮やかな色彩のバランスが絶妙です
2004.12.20 Monday
11/7(日)にはまだ青かった紅花イチゴの木の実ですが、一ヵ月後には、真っ赤に色づきました。本当に、ヤマモモのようですね。味はというと、ほのかな甘味で、少しリンゴっぽいような感じがします。来年、もっとたくさんなったら、何か作りたいものです。
#gardening
さすがプロは違うのだ
10月から、インターネット関連の会社でお仕事をしています。バイトなのですが、割と競争率が高かったらしく、わたしのバイト仲間は、なんだかすごい人が多いのです。全員別に本職を持ってらっしゃいます。単なる主婦のわたしは、ちょっと気後れすることも。
中に一つ年上の男性で、本職はカメラマンと言う方がいて、比較的、時間を自由に組めるこの仕事と、撮影のお仕事を上手に組み合わせていらっしゃいます。一度撮影のレクチャーをしてくださいと、お願いしていたのですが、先日の飲み会に、小型のカメラを持参してみました。この写真は、オードブルをわたしが撮ったもの。でも、彼が設定をいじってくれた後だったので、色合いなどが、いい感じになっているようです。
-------------------------------
最初は、上のオードブルを撮ろうとしていた彼なのですが、ものすごーく、時間がかかるのです。わたしなどは、カメラを取り出して、また、しまうまでに、ホンの5分もかからないのですが、彼は、いろんなところをいじっています。被写体ではなく、上の照明に向けたり、「この部屋の暗さなら、いっそのこと、赤い感じを強調したほうがいいかな」などとつぶやきながら、それでもなかなかシャッターは切らないのです。
その間、みんなはお預け状態に。あまりに申し訳ないので、ふた皿あるうちの片方は、どんどん食べてくださいと、他の皆さんにはお願いしたのですが、皆さんも興味あるご様子。そのうち新しいお皿が出てきてしまい、そちらに切り替えることに。大注目の中で、行われる撮影。
で、彼の撮った写真がこれ。
「さんざんじらしておいて、普通の写真です」と照れておいででしたが、このカトラリーが鈍く光ってるのが、ポイントかな?などと思ったり。いやはや、やっぱりプロのこだわりはすごいのだなぁ、と恐れ入った瞬間でした。
※この写真の著作権は、A.Y.氏にあります。無断での転載・使用を禁じます。
Comments
manbow ... 2004/12/21 12:53 AM
私は、ぴぴちゃんを「単なる主婦」なんて思えないよ。いやぁ、同僚の方が「単なる主婦」だと思っているとしたら、実に痛快だなぁ(笑)
ぴぴ@管理人 ... 2004/12/21 10:38 AM
まんぼーさん
痛快ですか(笑)どうなんだろう?どう思われてるんだろう?このすごい方たちと一緒に採用されたんだから、わたしもけっこうすごいのかな?と、最近、大きな勘違いモードに入っております(笑)
中に一つ年上の男性で、本職はカメラマンと言う方がいて、比較的、時間を自由に組めるこの仕事と、撮影のお仕事を上手に組み合わせていらっしゃいます。一度撮影のレクチャーをしてくださいと、お願いしていたのですが、先日の飲み会に、小型のカメラを持参してみました。この写真は、オードブルをわたしが撮ったもの。でも、彼が設定をいじってくれた後だったので、色合いなどが、いい感じになっているようです。
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最初は、上のオードブルを撮ろうとしていた彼なのですが、ものすごーく、時間がかかるのです。わたしなどは、カメラを取り出して、また、しまうまでに、ホンの5分もかからないのですが、彼は、いろんなところをいじっています。被写体ではなく、上の照明に向けたり、「この部屋の暗さなら、いっそのこと、赤い感じを強調したほうがいいかな」などとつぶやきながら、それでもなかなかシャッターは切らないのです。
その間、みんなはお預け状態に。あまりに申し訳ないので、ふた皿あるうちの片方は、どんどん食べてくださいと、他の皆さんにはお願いしたのですが、皆さんも興味あるご様子。そのうち新しいお皿が出てきてしまい、そちらに切り替えることに。大注目の中で、行われる撮影。
で、彼の撮った写真がこれ。
「さんざんじらしておいて、普通の写真です」と照れておいででしたが、このカトラリーが鈍く光ってるのが、ポイントかな?などと思ったり。いやはや、やっぱりプロのこだわりはすごいのだなぁ、と恐れ入った瞬間でした。
※この写真の著作権は、A.Y.氏にあります。無断での転載・使用を禁じます。
Comments
manbow ... 2004/12/21 12:53 AM
私は、ぴぴちゃんを「単なる主婦」なんて思えないよ。いやぁ、同僚の方が「単なる主婦」だと思っているとしたら、実に痛快だなぁ(笑)
ぴぴ@管理人 ... 2004/12/21 10:38 AM
まんぼーさん
痛快ですか(笑)どうなんだろう?どう思われてるんだろう?このすごい方たちと一緒に採用されたんだから、わたしもけっこうすごいのかな?と、最近、大きな勘違いモードに入っております(笑)
草間彌生展・永遠の現在
竹橋の近代美術館で明日19日まで行われています。草間彌生の初期から最近までを振り返って見るのに、ちょうどいい展覧会です。今までとくに草間が好きでなかったわたしも、非常に楽しめたので、「食わず嫌い」の方も、一見の価値ありだと思います。この春に、MORI美術館で行われた「クサマトリックス」が話題となった草間彌生。初期の頃から、一貫して水玉や網目を多用した表現様式を変わらず続けていますが、個人コレクターのコレクションを集めた展覧会『アートがあれば』でも、多くのコレクターが草間の作品を所蔵していたように、非常に人気の高いアーティストです。
水玉や網目やなにやら不気味な増殖する物体の集合体である作品たちは、非常にグロテスクで、わかりにくく感じますが、それらは草間の生い立ちや、幼児期の体験などと密接して出てきたものであり、そのルーツを探って見ると、非常に作品たちが興味深く、面白く見えてくるから不思議です。
草間彌生は、幼い頃から幻覚や幻聴を見たり聴いたりしたそうで、それが「水玉に埋め尽くされる」という「自己消滅」の恐怖に繋がっています。また、長野県松本市にある草間家では、男性が非常に横暴で、女性はいつも男性に踏みにじられ、泣いて暮らしていると言う様子を、いつも見て育った彌生は、男性を嫌悪し、その嫌悪の象徴として、男性器をモチーフに作品作りをするようになります。
一連の銀色のオブジェのシリーズなどは、すべて男性器(男根=ファルス)をモチーフとして作られ、これらを作ることで、草間は男性への嫌悪感を、克服しようと懸命に戦っていたともいえるのです。とはいえ、命の凍結されたような男根の中で、一本だけそそり立つモノに、薬缶をぶら下げた「The Man」はなかなか強烈で、思わず「あげまん」と言う映画を思い出してしまいました・・・
その他、展示内容の概要を。
セクション・1「カボチャ」
明るく楽しい雰囲気で始まって、導入部としては最適かも。黒と黄色のドットで表現されたカボチャは、草間の代表作であると言えるでしょう。このドットを描くのは、相当忍耐力が必要だろうなぁ、と思いつつ見ていました。
セクション・2「信濃の灯」(2000年)
鏡の間の中央に、電飾を施した小部屋があり、窓から覗くことができるようになっています。タイトルの印象の古風さとは、まったくイメージの違った作品。四方に自分が見えるわけですが、これから何が始まるのか、意味もなく不安に襲われます。テーマパークなどにこれがあっても、きっと怖くないのでしょうが。電飾の中にも鏡があり、そこに写る自分の姿が、なんだか自分とは別物のように見えてきます。
セクション・3「1970年代のコラージュを中心に」
自画像とタイトルはついていても、グロテスクな植物のような物体の中に、蛾と卵の孵化する様子がコラージュされていて、草間の中に男性を嫌悪すればするほどに浮かび上がる、自分の女性と言う性に対する苦悩のようなものを読み取ったのは、深読みしすぎ??また、戦争をタマゴで表現し、網で宇宙や夜明けを表現したものなど、視覚的には美しいものも多い。その他、マカロニを貼り付けてできたドレスなども展示されていました。
セクション・4「水玉脅迫」(1996年〜)
春のクサマトリックスの中心的展示となった巨大な水玉のバルーン作品である。東京では黄色と黒だったけど、他の会場では、また違ったものになるのかもしれないそうだ。
セクション・5「モノクロームの世界」
1958年、ニューヨークに移り住んだ頃に始めた「無限の網」近くで見ると、確かに立体的ではあるのだけど、これに関しては、うーん、なんとも感想を持ちえませんでした。「The Man」はココに展示されていて、これだけは目立ってました・・・
セクション・6「水上の蛍」「I'm Here,but Nothing」(2000年)
「I'm〜」はあらゆるものが蛍光の水玉に覆われた暗い部屋なのだけど、その中に並んで、奥の部屋にある「水上の蛍」を見る順番を待つのです。ここはかなり長蛇の列となっていました。「水上の蛍」は、真っ暗な部屋の中ほどまで、通路があって、その上に立ち、一面の美しい電飾の光に囲まれると言うもの。美しく幻想的。これらはすべて草間の「自己消滅」というテーマが表現されたもので、美しいのに、漠然とした不安感が募ってくる。「水上の蛍」は、できれば、本当にひとりきりで見たかった。
セクション・7「銀色のオブジェ」
本来ならば、生命の象徴である男性器(男根)を、無機質な銀色で彩色することで、「死」と言うイメージを表していると言える。様々な美術館に所蔵されている同じテーマ作品を、一同に見られたのは、かなりうれしかった。また、すすけた黒で表された「冥界への墓標」と言う作品が気に入りました。
セクション・8「宇宙の心」(2002/2004年)
巨大なミラーボールがぐるぐると回っている。こういうのは、ちょっとよくわからない(^^ゞポリポリ
セクション・9「紙の上の小宇宙 -1950年代の水彩画を中心に」
実はこれが一番よかった。自分の水彩画を描くせいか、水彩画の難しさもよくわかっているからこそ、言えると思うのだが、やはり草間には強烈な個性と表現力があると思う。1948年の「玉ねぎ」に始まり、オレンジと黒の色彩が印象的な「雑草」「眼」のなんともいえないグリーンはすごく素敵で、また、モノクロの「花」の形に、なんとも言えず惹かれるものがあった。
セクション・10「天国への梯子」(2000年)
単なるチューブでくるまれた、色の変化していく梯子なのに、なんだかとても美しく見えるのは、この会場で、草間マジックに、わたしもかかってしまったのだろうか・・・思わず昇って「天国」へ行ってみたくなります。
セクション・11「壮麗な開花 -1980年代以降」
真っ赤な作品が多かった。赤に白の水玉で、夏の花を表現した「夏・1」「夏・2」赤く染めた軍手を並べた「赤い地平線」赤い触角のようなものが地面から、生えているような「再生の瞬間」など。赤い花の残骸のようなものの描かれた「残芽?」(自分でメモした文字が読めない(^^ゞポリポリ)が、なんだか印象的でした。
個人の展覧会の図録は買わない主義なのですが、これはかなり欲しくなりました。というか、草間の作品、わたしも欲しいかも・・・
リンク 公式サイト
弐代目・青い日記帳「草間彌生?永遠の現在」展
アルカリブログ「草間彌生?永遠の現在」展(東京都国立近代美術館)
現代アート道楽の日々。「草間彌生:永遠の現在」
ひだまりに言い置く「東京近代美術館と草間彌生展」
村崎式子日記「草間彌生 ?永遠の現在」
水玉や網目やなにやら不気味な増殖する物体の集合体である作品たちは、非常にグロテスクで、わかりにくく感じますが、それらは草間の生い立ちや、幼児期の体験などと密接して出てきたものであり、そのルーツを探って見ると、非常に作品たちが興味深く、面白く見えてくるから不思議です。
草間彌生は、幼い頃から幻覚や幻聴を見たり聴いたりしたそうで、それが「水玉に埋め尽くされる」という「自己消滅」の恐怖に繋がっています。また、長野県松本市にある草間家では、男性が非常に横暴で、女性はいつも男性に踏みにじられ、泣いて暮らしていると言う様子を、いつも見て育った彌生は、男性を嫌悪し、その嫌悪の象徴として、男性器をモチーフに作品作りをするようになります。
一連の銀色のオブジェのシリーズなどは、すべて男性器(男根=ファルス)をモチーフとして作られ、これらを作ることで、草間は男性への嫌悪感を、克服しようと懸命に戦っていたともいえるのです。とはいえ、命の凍結されたような男根の中で、一本だけそそり立つモノに、薬缶をぶら下げた「The Man」はなかなか強烈で、思わず「あげまん」と言う映画を思い出してしまいました・・・
その他、展示内容の概要を。
セクション・1「カボチャ」
明るく楽しい雰囲気で始まって、導入部としては最適かも。黒と黄色のドットで表現されたカボチャは、草間の代表作であると言えるでしょう。このドットを描くのは、相当忍耐力が必要だろうなぁ、と思いつつ見ていました。
セクション・2「信濃の灯」(2000年)
鏡の間の中央に、電飾を施した小部屋があり、窓から覗くことができるようになっています。タイトルの印象の古風さとは、まったくイメージの違った作品。四方に自分が見えるわけですが、これから何が始まるのか、意味もなく不安に襲われます。テーマパークなどにこれがあっても、きっと怖くないのでしょうが。電飾の中にも鏡があり、そこに写る自分の姿が、なんだか自分とは別物のように見えてきます。
セクション・3「1970年代のコラージュを中心に」
自画像とタイトルはついていても、グロテスクな植物のような物体の中に、蛾と卵の孵化する様子がコラージュされていて、草間の中に男性を嫌悪すればするほどに浮かび上がる、自分の女性と言う性に対する苦悩のようなものを読み取ったのは、深読みしすぎ??また、戦争をタマゴで表現し、網で宇宙や夜明けを表現したものなど、視覚的には美しいものも多い。その他、マカロニを貼り付けてできたドレスなども展示されていました。
セクション・4「水玉脅迫」(1996年〜)
春のクサマトリックスの中心的展示となった巨大な水玉のバルーン作品である。東京では黄色と黒だったけど、他の会場では、また違ったものになるのかもしれないそうだ。
セクション・5「モノクロームの世界」
1958年、ニューヨークに移り住んだ頃に始めた「無限の網」近くで見ると、確かに立体的ではあるのだけど、これに関しては、うーん、なんとも感想を持ちえませんでした。「The Man」はココに展示されていて、これだけは目立ってました・・・
セクション・6「水上の蛍」「I'm Here,but Nothing」(2000年)
「I'm〜」はあらゆるものが蛍光の水玉に覆われた暗い部屋なのだけど、その中に並んで、奥の部屋にある「水上の蛍」を見る順番を待つのです。ここはかなり長蛇の列となっていました。「水上の蛍」は、真っ暗な部屋の中ほどまで、通路があって、その上に立ち、一面の美しい電飾の光に囲まれると言うもの。美しく幻想的。これらはすべて草間の「自己消滅」というテーマが表現されたもので、美しいのに、漠然とした不安感が募ってくる。「水上の蛍」は、できれば、本当にひとりきりで見たかった。
セクション・7「銀色のオブジェ」
本来ならば、生命の象徴である男性器(男根)を、無機質な銀色で彩色することで、「死」と言うイメージを表していると言える。様々な美術館に所蔵されている同じテーマ作品を、一同に見られたのは、かなりうれしかった。また、すすけた黒で表された「冥界への墓標」と言う作品が気に入りました。
セクション・8「宇宙の心」(2002/2004年)
巨大なミラーボールがぐるぐると回っている。こういうのは、ちょっとよくわからない(^^ゞポリポリ
セクション・9「紙の上の小宇宙 -1950年代の水彩画を中心に」
実はこれが一番よかった。自分の水彩画を描くせいか、水彩画の難しさもよくわかっているからこそ、言えると思うのだが、やはり草間には強烈な個性と表現力があると思う。1948年の「玉ねぎ」に始まり、オレンジと黒の色彩が印象的な「雑草」「眼」のなんともいえないグリーンはすごく素敵で、また、モノクロの「花」の形に、なんとも言えず惹かれるものがあった。
セクション・10「天国への梯子」(2000年)
単なるチューブでくるまれた、色の変化していく梯子なのに、なんだかとても美しく見えるのは、この会場で、草間マジックに、わたしもかかってしまったのだろうか・・・思わず昇って「天国」へ行ってみたくなります。
セクション・11「壮麗な開花 -1980年代以降」
真っ赤な作品が多かった。赤に白の水玉で、夏の花を表現した「夏・1」「夏・2」赤く染めた軍手を並べた「赤い地平線」赤い触角のようなものが地面から、生えているような「再生の瞬間」など。赤い花の残骸のようなものの描かれた「残芽?」(自分でメモした文字が読めない(^^ゞポリポリ)が、なんだか印象的でした。
個人の展覧会の図録は買わない主義なのですが、これはかなり欲しくなりました。というか、草間の作品、わたしも欲しいかも・・・
リンク 公式サイト
弐代目・青い日記帳「草間彌生?永遠の現在」展
アルカリブログ「草間彌生?永遠の現在」展(東京都国立近代美術館)
現代アート道楽の日々。「草間彌生:永遠の現在」
ひだまりに言い置く「東京近代美術館と草間彌生展」
村崎式子日記「草間彌生 ?永遠の現在」
宮内庁・三の丸尚蔵館 -デンマーク王室の陶磁コレクション・ロイヤルコペンハーゲン-
たまたま美術館案内を見ていて、見つけたこの展覧会。宮内庁なんて、ものすごく敷居が高いと思っていたのですが、行って見ると、随分多くの人たちが訪れて、賑わっていました。
また、場所と休館日、拝観時間の確認のために、宮内庁に電話したのですが、担当の方は、とても感じのいい男性で、なんだか、皇室がグッと身近に感じた瞬間でした(←単純)。
三の丸尚蔵館は、地下鉄大手町駅13b出口を上がったところのパレスホテルの前の大手門から入って、すぐに現れる建物です。
電話の男性が監修されているというHP 宮内庁HP
三の丸尚蔵館特別展「北欧からの美の花束・デンマーク王室の陶磁コレクション ロイヤル・コペンハーゲン」
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また、場所と休館日、拝観時間の確認のために、宮内庁に電話したのですが、担当の方は、とても感じのいい男性で、なんだか、皇室がグッと身近に感じた瞬間でした(←単純)。
三の丸尚蔵館は、地下鉄大手町駅13b出口を上がったところのパレスホテルの前の大手門から入って、すぐに現れる建物です。
電話の男性が監修されているというHP 宮内庁HP
三の丸尚蔵館特別展「北欧からの美の花束・デンマーク王室の陶磁コレクション ロイヤル・コペンハーゲン」
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ヘラルド・コレクション 流行するポップ・アート
渋谷のBunkamura ザ・ミュージアムで、12/26(日)まで行われている展覧会です。若者の街・渋谷にふさわしく、会場内も、ほとんどが若い人たちでした。会期中無休で、19時までやっていると言うことで、月曜日の夕方に行きました。
以前は、モダンアートはわかりにくいし、手がかかってない(気がする)し、やたら派手だったりするし、なんだか苦手、と思っていたのですが、ここ1年で、ガラッと考えの改まったわたしです。特にポップ・アートは大好きで、ウォーホールは偉大だと思うし、リクテンシュタインの異常な高値も、わからないでもないと思ったりします。
でも、この展覧会は、ちょっと予想と違っていました。リクテンシュタインが、なんだか「らしくない」作品一点だったのに、ちょっとがっかり。一緒に行った友人は「MORI美術館の展覧会(MoMA展)は多すぎて疲れたから、これくらいでちょうどいい」と言っていましたが、わたしの中では、MoMA展は、今年見た展覧会ベスト3に入るくらいよかったので、それには適当に言葉を濁して、さらっと見ていました(^^ゞポリポリ
ポップ・アートは、当時流行していたカンディンスキーなどの「豊かな表現力をそなえたスタイルの抽象画」に対抗するように出てきたスタイルで「現代の生活に満ちあふれているもの、外面的な要素の強いもの」「思想的なものや、内面的なものは何もない」ということを定義としています。それは、ダダのデュシャンの『レディメイド』と共通したものであり、初期のポップアートは、ネオ・ダダ、つまりダダ的な反芸術性を引き継いだものであるのです。
退廃的なモノ、安っぽさ、現代生活の断片的なものを寄せ集めたものがポップアートで、このポップアートとダダ以外の芸術がより高い創造性や芸術性を重視しているのに対して、このふたつだけは、クリエイティブではないこと、自らは表現しないで、すでにあるものを使うこと、非創造性を強調することで、他との一線を画しています。
とこう書くと、非常になにやら難しいのですが、見る分には、単純に楽しい展覧会です。人によっては、お金を返せ、と思う人もいると思いますが(^^ゞポリポリ
そして、最初に「手が込んでいない(気がする)」と書きましたが、たとえば、あみ点を描くことで、印刷されたものをイメージしたリクテンシュタインは、古典作品を自分流にアレンジしていますが、あの「あみ点」には、非常に時間がかかっていて、モネの「積み藁」のアレンジなどは、確実にモネより手の込んだ作品であることは間違いありません。
最後に、この展覧会でわたしが一番心に残った作品は・・・というか、もうこれを見てしまったら、これしか頭に残らなかった作品は、図録を買わなかったので、タイトルも作家名も忘れてしまいましたが、裸の男女が絡み合いつつ眠っている彫刻作品。わざわざ、あんなものが、あんなところに、あんな状態で作られていて、しかも、回り込まないと見られない展示の仕方。女性はみんな回りこんでいたのに、カップルの男性は見ていませんでした。それがすごくおもしろかったです(笑)
以前は、モダンアートはわかりにくいし、手がかかってない(気がする)し、やたら派手だったりするし、なんだか苦手、と思っていたのですが、ここ1年で、ガラッと考えの改まったわたしです。特にポップ・アートは大好きで、ウォーホールは偉大だと思うし、リクテンシュタインの異常な高値も、わからないでもないと思ったりします。
でも、この展覧会は、ちょっと予想と違っていました。リクテンシュタインが、なんだか「らしくない」作品一点だったのに、ちょっとがっかり。一緒に行った友人は「MORI美術館の展覧会(MoMA展)は多すぎて疲れたから、これくらいでちょうどいい」と言っていましたが、わたしの中では、MoMA展は、今年見た展覧会ベスト3に入るくらいよかったので、それには適当に言葉を濁して、さらっと見ていました(^^ゞポリポリ
ポップ・アートは、当時流行していたカンディンスキーなどの「豊かな表現力をそなえたスタイルの抽象画」に対抗するように出てきたスタイルで「現代の生活に満ちあふれているもの、外面的な要素の強いもの」「思想的なものや、内面的なものは何もない」ということを定義としています。それは、ダダのデュシャンの『レディメイド』と共通したものであり、初期のポップアートは、ネオ・ダダ、つまりダダ的な反芸術性を引き継いだものであるのです。
退廃的なモノ、安っぽさ、現代生活の断片的なものを寄せ集めたものがポップアートで、このポップアートとダダ以外の芸術がより高い創造性や芸術性を重視しているのに対して、このふたつだけは、クリエイティブではないこと、自らは表現しないで、すでにあるものを使うこと、非創造性を強調することで、他との一線を画しています。
とこう書くと、非常になにやら難しいのですが、見る分には、単純に楽しい展覧会です。人によっては、お金を返せ、と思う人もいると思いますが(^^ゞポリポリ
そして、最初に「手が込んでいない(気がする)」と書きましたが、たとえば、あみ点を描くことで、印刷されたものをイメージしたリクテンシュタインは、古典作品を自分流にアレンジしていますが、あの「あみ点」には、非常に時間がかかっていて、モネの「積み藁」のアレンジなどは、確実にモネより手の込んだ作品であることは間違いありません。
最後に、この展覧会でわたしが一番心に残った作品は・・・というか、もうこれを見てしまったら、これしか頭に残らなかった作品は、図録を買わなかったので、タイトルも作家名も忘れてしまいましたが、裸の男女が絡み合いつつ眠っている彫刻作品。わざわざ、あんなものが、あんなところに、あんな状態で作られていて、しかも、回り込まないと見られない展示の仕方。女性はみんな回りこんでいたのに、カップルの男性は見ていませんでした。それがすごくおもしろかったです(笑)
ボストン美術館所蔵 ローダー・コレクション 美しき日本の絵はがき展
この展覧会は、行く前からかなり期待していたのですが、期待を裏切らない良質な展覧会でした。現代美術のコレクターとして知られる米国の化粧品会社エスティローダーの会長、レナード・A・ローダー氏のコレクション25,000枚から厳選された350枚を紹介しています。
絵はがきと侮るなかれ、著名な画家のものも多く、浅井忠や竹久夢二のものなど、デザイン的にもとても小粋でしゃれていて、今これを送り合っても、少しもおかしくないほどの、普遍的な魅力にあふれています。
テーマごとに8つのセクションに分かれていました。まずは、絵はがきの誕生。日露戦争当時の絵はがき。軍用機や兵士たちの絵柄は、とても人気があるのだそうです。そして、画家による絵はがき。アール・ヌーヴォーとアール・デコ。ユーモアの世界。年賀状。広告としての絵はがき。
アール・ヌーヴォーは、ヨーロッパにおけるジャポニズムの表現でもあるのですが、その日本でのアール・ヌーヴォーは、欧米人の表現するものとはまた違った、和洋折衷の面白さがあると感じました。また、潔いほどの簡素な美しさやデザイン性の高さを感じさせるアール・デコは、日本の和の美意識に通じるところがあり、いわゆるモガなどを描いたイラストも、すごく洗練されていて、わたしもコレクションしたくなってしまいました。年賀状の干支のものは、これからの季節、なかなか参考になりそうです。
最後に、このチラシの下の丸の中の、モノクロの女性の絵はがき、ユーモアの世界で紹介されていたのですが、どうも「リング」を思い出してしまうのは、わたしだけでしょうか?(笑)
迷うことなく、図録を購入しました。『幻のロシア絵本 1920-30年代』と同じくらい、大切な宝物になりそうです。また、受付でエスティローダーのサンプルもいただけて、ラッキー♪
『逓信総合博物館 ていぱーく』
絵はがきと侮るなかれ、著名な画家のものも多く、浅井忠や竹久夢二のものなど、デザイン的にもとても小粋でしゃれていて、今これを送り合っても、少しもおかしくないほどの、普遍的な魅力にあふれています。
テーマごとに8つのセクションに分かれていました。まずは、絵はがきの誕生。日露戦争当時の絵はがき。軍用機や兵士たちの絵柄は、とても人気があるのだそうです。そして、画家による絵はがき。アール・ヌーヴォーとアール・デコ。ユーモアの世界。年賀状。広告としての絵はがき。
アール・ヌーヴォーは、ヨーロッパにおけるジャポニズムの表現でもあるのですが、その日本でのアール・ヌーヴォーは、欧米人の表現するものとはまた違った、和洋折衷の面白さがあると感じました。また、潔いほどの簡素な美しさやデザイン性の高さを感じさせるアール・デコは、日本の和の美意識に通じるところがあり、いわゆるモガなどを描いたイラストも、すごく洗練されていて、わたしもコレクションしたくなってしまいました。年賀状の干支のものは、これからの季節、なかなか参考になりそうです。
最後に、このチラシの下の丸の中の、モノクロの女性の絵はがき、ユーモアの世界で紹介されていたのですが、どうも「リング」を思い出してしまうのは、わたしだけでしょうか?(笑)
迷うことなく、図録を購入しました。『幻のロシア絵本 1920-30年代』と同じくらい、大切な宝物になりそうです。また、受付でエスティローダーのサンプルもいただけて、ラッキー♪
『逓信総合博物館 ていぱーく』
初期伊万里展 -染付けと色絵の誕生-
赤坂見附のサントリー美術館、この展覧会が最後のイベントとなるそうで、2007年には六本木に新美術館を開設します。このエントリーを書いている12/18(土)からは、「ありがとう赤坂見附・サントリー美術館名品展」が始まって、12/30(木)を最後に、1975年からの赤坂見附での30年の歴史にピリオドを打ちます。
以前は、陶磁器の展覧会も、洋食器のものにしか足を運んでいなかったのですが、最近は、『磁都・景徳鎮1000年記念・中国陶磁のかがやき』『古伊万里に見る江戸のくらし -装飾と実用の姿-』『藤本能道の色絵』『古九谷 -その謎にせまる-』などの、和や中国の陶磁器の展覧会も、精力的に見に行くようにしています。
が、しかし、実用面と鑑賞とは違い、実用では渋めの染付けなどがいいと思っても
見るにはちょっと物足りない。伊万里の磁器の歴史面に強烈な興味があれば、もっと楽しめるのでしょうが、視覚的な面での鑑賞としては、わたしとしては、ちょっと消化不良でした。初期伊万里なので、いたしかたなく、後期の古伊万里や柿右衛門や鍋島の展覧会に絞って見に行ったほうが、今後はよさそうだと感じました。
エレベーターホールで記念撮影していたら、守衛さんが邪魔な看板をどけてくれたりして、協力してくださいました。フラッシュたいてもいいですよ、と言っていただいたのですが、あまり好きではないので、たかなかったら、ちょっとピンボケに(^^ゞポリポリ
よかったら、こちらも撮って行ってくださいと言われて撮ったのが、サントリーの開発した紫のカーネーションのアレンジ。サントリーと言えば酒造メーカーですが、最近では新苗のバイオ技術でも次々と魅力的な新開発を行っています。
以前は、陶磁器の展覧会も、洋食器のものにしか足を運んでいなかったのですが、最近は、『磁都・景徳鎮1000年記念・中国陶磁のかがやき』『古伊万里に見る江戸のくらし -装飾と実用の姿-』『藤本能道の色絵』『古九谷 -その謎にせまる-』などの、和や中国の陶磁器の展覧会も、精力的に見に行くようにしています。
が、しかし、実用面と鑑賞とは違い、実用では渋めの染付けなどがいいと思っても
見るにはちょっと物足りない。伊万里の磁器の歴史面に強烈な興味があれば、もっと楽しめるのでしょうが、視覚的な面での鑑賞としては、わたしとしては、ちょっと消化不良でした。初期伊万里なので、いたしかたなく、後期の古伊万里や柿右衛門や鍋島の展覧会に絞って見に行ったほうが、今後はよさそうだと感じました。
エレベーターホールで記念撮影していたら、守衛さんが邪魔な看板をどけてくれたりして、協力してくださいました。フラッシュたいてもいいですよ、と言っていただいたのですが、あまり好きではないので、たかなかったら、ちょっとピンボケに(^^ゞポリポリ
よかったら、こちらも撮って行ってくださいと言われて撮ったのが、サントリーの開発した紫のカーネーションのアレンジ。サントリーと言えば酒造メーカーですが、最近では新苗のバイオ技術でも次々と魅力的な新開発を行っています。
村田陶苑展
これは、10/27(水)〜11/9(火)まで、日本橋高島屋で開催されていた展覧会です。陶芸家には詳しくないので、この方のことも、まるで知らなかったんだけど、この展覧会は、想像以上によくて、かなり感動しました。
本当に、一人の人が作ったのか?と目を疑うほど、多彩な作品の数々。写真のような、きらびやかで華麗な金彩を施した作品があるかと思えば、この方の独壇場とも言うべき鬼の陶彫の生き生きとした伸びやかな作品もあり、また、陶板に描かれた絵も味わいがあって、よかったです。ただの鑑賞者としての目では、鬼や子供の作品などがよかったのですが、磁器絵付けをやっている者としては、この素晴らしい金彩に、ただただ圧倒されっぱなしでした。いいもの、見せていただきました。
本当に、一人の人が作ったのか?と目を疑うほど、多彩な作品の数々。写真のような、きらびやかで華麗な金彩を施した作品があるかと思えば、この方の独壇場とも言うべき鬼の陶彫の生き生きとした伸びやかな作品もあり、また、陶板に描かれた絵も味わいがあって、よかったです。ただの鑑賞者としての目では、鬼や子供の作品などがよかったのですが、磁器絵付けをやっている者としては、この素晴らしい金彩に、ただただ圧倒されっぱなしでした。いいもの、見せていただきました。
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