【読書】『こんな私が大嫌い!』中村うさぎ

2010.07.15 Thursday 10:49
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よりみちパン!セというのは、10代の若者向けのシリーズなのだそうですが、この本、40代の私が読んでも十分読み応えがありました。

中村うさぎさんといえば、『ショッピングの女王』に代表されるように、ブランド物大好きな買い物依存症だったり、ホストにはまったり、整形しちゃったり、あと、ルポのために風俗嬢までしちゃったりと、なんというか、とっても極端で過激な人なのですが

この本によると、それもみんな「自分が嫌い」だという自分自身への「呪い」からだといいます。

そして、そんな「自分嫌いのプロ」が、51年かけてつかんだ、自分嫌いへの対処法を、この本では述べています。とっても納得できる、気持ちのよい本。



この先はネタばれ。



よくね、「自分嫌い」を克服するには、「自分を好きになろう」というけれど
中村うさぎさんの説は違う。


「自分嫌い」というのは、実は「自分大好き」の裏返しで
「自分に自信がない謙虚な人」というよりは
「自分への過剰な期待をする傲慢な人」なのだという。


自分嫌いな人は、自分が大好きなのだから、「自分を好きになりなさい」と言っても実は無駄。


ではどうしたらよいのか?


その説明でわかりやすかったのが「整形をしたことによる意外な効果」を挙げている。


また、拒食症で亡くなったカレン・カーペンターと母親との確執なども挙げて語っているのもわかりやすく、また、同じように母親との確執を抱える人からは、大きな共感を呼ぶと思う。


10代の子向けに書かれているからだろうか。文体も、保健室の養護の先生なんかが、ちょっとお話してくれてるような、お姉さん的な口調で、それが、友達に話しかけられているようで、妙に心地よい。


私はこの本を読んで、すごく楽になれた。


しょせん、自分なんて、大した人間じゃないんだ、自分にいちいちがっかりしたり、悩んだりしないで、自分なんてこんなもん、と、自分を突き放すことから始めてみようと思う。


自分を嫌いすぎて、自分を好きすぎて、苦しくなったらぜひ読んでみてほしい本。


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