【映画】『リバティーン』
2010.07.12 Monday 15:58
陽菜ひよ子の名刺や販促グッズ
ひさびさのデップさま映画。それと、マルコヴィッチが見たくて。
彼が脚本の最初の3行を読んだだけで、出演を決めたという本作品。なんというか、賛否両論ありそうな映画です。
中世の暗黒時代の映画〜みたいな感じで見ていたんですが、17世紀王政復古の時代は近世なんですね。
ここでイギリス近世史の再確認。
清教徒革命=ピューリタン革命
どうも、清教徒と言うと、中国の何かみたいに見えて仕方がないんですが(私だけ??)、清教徒と言うのは、その名の通り、清くて清潔、潔白をモットーとするプロテスタントの一派なのですね。
その人たちが王制を倒したところから(チャールズ一世の処刑)チャールズ2世が王政復古をするところまでが清教徒革命。
清教徒と言うのは、清廉潔白で質実剛健を好む、華美で享楽的なものとは無縁な人たちでした。そういう人たちの支配した禁欲的な時代から、王政復古すると、一転して反動的な時代がやってきました。
享楽的でデカダンスな空気の支配する時代の到来です。
この映画の主人公、ロチェスター伯爵は、実在した人物で、まさに、その時代を象徴するような人でした。享楽的で快楽におぼれ、道徳を否定し、どんな刺激にも決して満足しない、人生に常に虚無感を抱える男。
王政復古を果たしたチャールズ2世に、作家としての才能を愛されますが、その期待にこたえようとせず、どんどん身を持ち崩していきます。
最後は梅毒で死に至るんですが、その描写は壮絶です。(今はまず見ることのない梅毒の末期の症状が見られるという点もこの映画を興味深くしています。)
どうして、こんなに才能と魅力にあふれているのに、こうなって行っちゃうの〜〜??と思わずにはいられません。
たぶん、今のこの啓蒙社会での自由な我々には想像のつかない、この時代独特の空気があったのでしょう。
それを想像することなしには、この主人公を理解することは到底難しいと思うのですが、それにしても、この破天荒で支離滅裂な主人公を、ジョニーデップがなんと魅力的に演じていることでしょう。
最初と最後に、彼のモノローグが登場します。
「これを見たら、きみは私を嫌うに違いない」
ではじまり
最後に
「これでもきみはまだ私が好きか?」
と何度も問いかけて終わります。
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